慶應義塾大学理工学部一般選抜(一般入試)の偏差値、難易度まとめ
2021年07月29日 | 慶應義塾大学
理系の人で早慶を目指す人はどのくらいいるだろうか?
理系で早慶を目指す人、また東大や京大、東工大など難関国公立大学の理系学部を受験する人の多くがおそらく慶應義塾大学理工学部の受験を考えるのではないだろうか?
そこで今回の記事では、慶應理工学部の一般選抜について詳しく解説をしていこう。
どこよりも詳しく慶應理工の一般選抜(一般入試)に関して解説するつもりである。
慶應理工学部を一般選抜で受験しようと考えている人はぜひ参考にしていただきたい。
こちらの動画で、慶應理工の内容を解説しているので、文字を読むよりも動画がいい人は、こちらをご確認ください。
慶應理工の合格実績
まず初めに慶早進学塾の慶應理工学部の合格実績を紹介しておこう。
- 2020年度:1名
- 2018年度:1名
- 2017年度:2名
- 2014年度:2名
毎年経済学部や商学部、SFCなど文系学部の合格が多いと思われているのだが、実は理工学部の合格者数はトップクラスに多い。
これまで積み重ねてきたノウハウをここで全て解説するので、しっかり参考にしてほしい。
慶應理工一般選抜の制度
それでは、実際に慶應義塾大学理工学部の一般選抜の制度について解説していこう。
科目
まず慶應理工を語る上で絶対に外すことができないことが、この科目の部分である。
出題科目は数学、物理、化学、英語となっている。
一般的な私立大学の理系は英語、数学、理科1科目というのが一般的であるが、慶應理工は物理、化学両方とも必要になっている。
また数学は、数Ⅲまでが範囲となっている。
慶應理工は生物が使えない点についても気をつけよう。
配点
次に配点に関してだ。
- 数学:150点
- 物理:100点
- 化学:100点
- 英語:150点
数学と英語のみが150点となっており、若干配点が高いが、物理と化学が合わせて理科と考えると合計が200点のため、全体としてバランスのとれた配点となっている。
合格最低点
年度 | 合格最低点 |
2020年 | 309点 |
2019年 | 280点 |
2018年 | 260点 |
2017年 | 271点 |
2016年 | 271点 |
上記からも分かる通り、近年上昇傾向にあるが、大体300点前後が合格最低点となっている。
これは、500点満点中300点ほどになるため、6割程度となる。
点数だけを見ると入りやすいのではないかと考えるかもしれないが、実際はそんなことはない。
慶應理工学部の定員と倍率
定員は650人
倍率
年度 | 倍率 |
2020年 | 3.1倍 |
2019年 | 3.4倍 |
2018年 | 3.4倍 |
上記からも分かる通り、例年3倍程度となっている。
慶應理工一般入試の特徴
それでは、より本格的に慶應理工学部一般入試の特徴についてまとめていこう。
難易度
慶應理工学部の偏差値は、65.0となっている。
偏差値だけを見ると私大の理系の中では、医学部医学科を除き最も難易度が高い。
理学部や工学部は、歯学部や薬学部と比較すると難易度が低いというイメージがあるが慶應の理工学部の場合は最難関に位置する。
英語は論説文の読解が鍵
理工学部は4つの科目から構成されている中で問題の難易度は英語が最も高い。
標準レベル以上の単語や専門的な内容の出題がされる上にそれらの知識がないことが多いため、非常に内容を把握することが困難である。
また、構文も難しく、読むのに時間を要するという特徴がある。
文字数も多いため、難しい文章を早く読まなければならない。
数学・理科は計算量が多い
数学と理科は、基礎から標準程度の問題で構成されている。
そのため、基礎固めが非常に重要になる。
しかし、範囲は幅広いため、全範囲の基礎をしっかりと把握しなければならない。
また、設問と計算量が非常に多いため、時間をかけずに素早く解く必要がある。
慶應理工一般入試の対策
ここでは、慶應理工学部一般入試の対策についてまとめていこう。
理科2科目の対策
やはり慶應理工学部に合格したかったら最も対策をしないといけないことが、理科を2科目仕上げるということである。
慶應理工学部は英語に比べて相対的に理科が平易であるという特徴があり、極力理科での失点を少なくしておきたいということがある。
そう考えた時にメインで使用する科目だけではなく、もう一科目も同じレベルの得点が取れるように、理科の学習を早めに開始しておくべきだろう。
高校2年生から理科の学習が本格化する人が多いはずだ。
高2の間は毎回学校の定期試験にあわせて丁寧に学習するようにしよう。
また学校の授業が遅い人は長期休暇で先取りをするのも非常にオススメだ。
英語の論説文はスピード感が肝
英語は、大問4つから構成されており、初めの2つ分は論説文が出題される。
毎年この論説文が単語と内容と構文が難しいのにも関わらず、文字数が多いという特徴がある。
そのため、単語と文法は標準レベルまではわかっていなければならず、その1ランク上までを学習しておかなければならない。
また、構文については、読解を鍛えるような参考書を用いて練習をしておく必要がある。
文章を読んだ上で内容を自分の中で整理していく力が必要である。
整理できない場合に戻って読んでしまったりすると時間が無くなってしまうことがあるため、整理する力は非常に重要となってくる。
慶應理工の英語は理系ということを差し引いても難しめだ。
語彙レベルが非常に高いため、標準的な単語帳だけではなく、専門分野の語彙をおさえられるような教材まで含めて学習するようにしよう。
理系科目は標準問題をスピーディに
数学・物理・化学は、基礎から標準レベルの問題が出題されるが、全範囲から出題されるため、穴のない学習が求められる。
しかし、問題量が多く、計算量も多いため、素早く正確に解くことが求められる。
このように速度が求められる場合、計算する時に早く解くということは重要だが、計算ミスが起こってしまうこともあるため、問題を見た段階で解法をすぐに思い出すことができるかが重要だ。
ここでつまずくことがないように毎回の練習で解き方をセットでインプットしておくことが重要だ。
毎年同じような分野の出題があり、その辺りは難易度の高い問題の出題もあるため、少し難しい参考書で対策をしておくとよいだろう。
詳細は後述の科目別詳細について確認してもらえたらと思うが、慶應理工の理数は一部をのぞいて大半が標準問題までの出題だ。標準問題を早く確実に解く練習を繰り返し行うようにしよう。
慶應理工一般入試の科目別対策
より詳細に慶應理工学部一般入試の各科目別対策についてまとめておいた。
下記にリンクがあるため、それらを参考にしていただけたら幸いだ。
英語
数学
物理
化学
慶應理工一般入試の併願校対策
さて、これまで慶應理工の一般選抜に関して色々とお伝えしてきた。
慶應理工は理科2科目必要なことから、専願よりも併願の方が多くなるのではないだろうか?
その理屈は以下の通りだ。
私立大学で、なおかつ理系の学部となると、国公立大学の理系の学部と比較しても、非常に学費が高いということが挙げられる。
その上で理科2科目を準備しないといけないとなると、あとは共通テストの国語と社会1科目の準備をするだけで難関国公立大学を受験することができるわけだ。
こうして慶應理工は難関大の併願校として機能するわけだから、必然的に受験層のレベルが上昇するというわけだ。
より具体的に、慶應理工学部一般入試の併願校対策についてまとめていこう。
国公立志望
慶應理工学部を受験するレベルであれば、旧帝大レベルにあたる。
英語は、慶應理工学部レベルであれば十分に対応することができるが、慶応理工の理科と数学は、難易度が標準であり、計算力が求められる特徴がある。
一方で、旧帝大の理科と数学に関してはレベルが高くなるため、理工学部の内容を基礎とし、さらに難易度の高い問題を演習しながら応用問題に対応することができるようにしていくとよいだろう。
私立理系志望
慶應理工学部だけに限らず、理工学部系統(理学部や工学部を含める)は、科目が英語・数学・化学・物理の4科目で構成されていることがほとんどであるため、理工学部のほとんどで対応することができるだろう。
しかし、上記でも記載した通り、数学・化学・物理は、標準レベルの出題であるため、それぞれの大学に応じて応用問題まで解けるようにしておくとよいだろう。
具体的には、早稲田の理工3学部(基幹理工・先進理工・創造理工)、東京理科大学の理学部・工学部・理工学部、上智の理工学部、明治の理工学部などは、偏差値が少し下のレベルになってくるため、過去問を活用しながら対策をしていくとよいだろう。
併願で早稲田理工の受験を考える人は多いと思います。
早稲田理工を考えている人はこちらも確認してください。
慶應志望
理系の人であれば、医学部、薬学部がまず併願校として考えられる。特に医学部を本命に考えていて、理工学部を併願校として設定する人は多いのではないだろうか?
一方で慶應薬学部の場合、明らかに理工学部の方が難易度が高いため、薬学系統の学部に興味がある人は、併願校として考えるのは大いにありだろう。
次に文系学部であるが、英語、数学、物理、化学という受験科目で他に負担がないような形で併願をすることが考えられる。
特に、慶應経済A方式は英語200点、数学100点、小論文70点ということで、小論文対策をすることで併願することができ、理工学部と非常に相性が良く、併願する人が多い印象だ。
実際に慶早進学塾でも慶應理工の併願で経済に出願し、両方とも合格した生徒がいるし、経済学部に通っている友人で理工学部が不合格だった人もいるくらいだ。
商学部A方式は英語200、数学100、地歴100ということで、国公立対策で社会を学習している人は受験することができるが、理工学部を受ける人が商学部を受けるというのはあまり聞いたことがない。ただ併願自体は可能ではある。
また、SFCの総合政策学部、環境情報学部も小論文の対策をすることで併願することができるだろう。
ただし、SFCの小論文対策は経済学部の対策とは比べものにならないくらいハードである他、SFCは特殊な学部であるため、入学後に自分のやりたいことと一致しているかを考えることは必要だろう。
このように慶應の中だけでも多くの併願の選択肢が存在する。
慶應の各学部の入試対策を1つのページにまとめているので、以下のページは必ずブックマークして、いつでも確認できるようにしてほしい。
慶應理工一般選抜合格者
こちらの動画を見て欲しい。
2020年度の慶早進学塾から慶應理工に合格した生徒の動画だ。
この生徒は非常に優秀で、他にも岐阜大学医学部医学科、岐阜薬科大学に合格している。
このように慶應理工を受験し、合格する人は医学部や東大、京大、東工大など理系の最難関大学を併願する人が非常に多い。
そのようなレベルの相手と戦って合格するには、やはり早い段階での受験勉強が必要不可欠だ。
現に、この動画に出演してくれた生徒は、高1から受験を見据えて努力を続けていたし、2科目必要な理科も早め早めの学習を行っていた。
しかし、十分な準備さえすれば難しいハードルではない。ぜひ彼のように毎日懸命に勉強に取り組み、合格の報告をしてほしいと思っている。
慶應理工一般入試まとめ
以上が慶應理工学部一般入試のまとめだ。どこよりも詳細にまとめさせていただいたが、いかがだっただろうか?
簡単にこれまでの話をまとめておこう。
英語は、難易度が高いため、語彙・文法・読解のすべての能力を標準レベル以上まであげておく必要がある。
理系科目は、穴のない学習で基礎を徹底的につぶしておかなければならない。
計算問題は、問題を見た瞬間に解法を思い出せるように解法とセットで覚え、整理し、インプットしておくことが必要だ。
実際、難易度は偏差値から考えると高いが、これらのポイントをしっかりと抑えることで合格に近づくことができるだろう。
慶應理工は私立理工学部の中でも最高難度である。
しかし正しく地道に対策していれば、十分合格までもっていくことができるはずだ。
そして、その手助けとなれるように、慶早進学塾では無料受験相談を各校舎とテレビ電話で実施させていただいている。
過去に多くの慶應理工学部の合格者を輩出しているため、勉強のやり方に悩んでいる人、何よりも慶應理工に合格したい人は、ぜひ無料受験相談を活用していただきたい。
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