慶應義塾大学理工学部の数学の傾向と対策
2021年07月17日 | 慶應義塾大学
この記事では、理系の私立大学の中ではおそらく最難関となっている慶應義塾大学理工学部の数学について解説していこうと思う。
私大理系の最難関レベルに位置するものの、実は出題問題は英語の方が難しく、数学に関しては標準レベルの問題をとにかく数多く早く解かせる傾向であることが最大の特徴である。
その中でこの数学の得点を上げ、合格を確実にするためにはどのように攻略していけばよいのかという点を、これから詳細に解説していく。
慶應の理工学部への受験を考えている人はぜひこの記事を読んでいただき、数学の得点を最大限まで伸ばして欲しい。
慶應理工学部数学の基本情報
まずは慶應理工学部の数学の基本情報について確認しよう。
配点
500点満点のうちの150点が数学、英語が150点で化学・物理が100点という形になる。
数学150点で英語と同じ配点だが、実は英語のほうが難しい。
数学と理科は問題自体が簡単なので、数学でしっかり点をとっていく必要があるだろう。
出題形式
大問が5つあり、回答時間は120分という形になっている。
出題範囲
全範囲から幅広く出るといえるだろう。
数Ⅲの範囲において過去問を見てみると、1、2問程度出題されている。
確率からは必ず1題は出るようになっている。
従って、数Ⅲと確率については特にしっかりと対策をしておく必要があると言える。
他の分野については毎年どこが出るか分からないので、全範囲を網羅して勉強しておく必要がある。
慶應理工学部数学の特徴
それではより具体的な慶應理工学部の数学の特徴についてだ。
難易度は標準レベル
早稲田の理工学部にも同様の傾向があるが、どちらかというと英語の方が難しく数学については標準問題レベルである。
慶應理工学部の数学においても基礎から標準レベルの問題が大半になっているので、そこまで難易度の高い問題は出題されない。
だからこそ、数学はしっかりと点を取っていきたい部分である。
ただし出題量が多い
標準レベルの問題ではあるが問題量そのものが多いため、できるだけ早く的確に解いていかないと時間切れになってしまう。
それゆえ、回答には常にスピード感が求められる。
問題レベル自体は標準レベルが大半という内容であるからこそ、数多くの問題に素早く対応でき、確実に得点できる力を養う必要がある。
数学で得点できると有利になる
慶應の理工学部は英語がとても難しいので、英語で5割から6割程度の得点を稼ぐだけでもある程度の難易度が求められる。
その場合、数学と理科で7割ずつ点数を獲得しておけば、例え英語が5割程度の出来であったとしてもぎりぎり受かる程度にはもっていけるという特徴がある。
理工学部の一般選抜の得点内容として、500満点中300点付近が合格ラインとなるが、数学理科が7割・英語が5割として計算すると合計が320点なので、このような配点で合格するのが理想的と考えられる。
それゆえ、数学は最低でも7割は獲得したいところである。
数学が得意な人はここで8割、9割近くまで獲得できれば、他の教科がとても楽になる。
得意な人はしっかりと数学に力を入れること、特に英語が苦手な人は数学で攻めるというのも一つの手だ。
慶應理工は偏差値の割に出題レベルは難しくないですが、だからといって数学を勉強していなくても問題ないかと言われるとそうではないです。受験者層のレベルも高いですからね。
共通テストレベルができるのは当たり前で、それ以降の標準問題の対策までしっかり行うようにしましょう。
慶應理工学部数学の対策
対策の所は一番重要なポイントであると言える。
下記の記事をしっかりと読み込み、頭に入れておいて欲しい。
基礎固めをしっかり
基礎から標準レベルまでの問題が大半で尚且つ範囲も全体的に出題されるので、基礎の反復を徹底してやっておいたほうがいい。
それはどの科目についても言えることではあるが、特に慶應理工学部の数学については基礎固めに重点を置いておくこと。
数Ⅲと確率は高難易度のところまで
数Ⅲと確率の分野については毎年出る箇所なので、少し難しい問題も出題されることがある。
なので、この2分野に関してはやや難しい問題まで解けるようになっておくと、得点の面で有利である。
問題と解法をセットで覚える
問題量が多いため、全体的に計算速度のスピードアップが求められる。
では計算速度をあげるにはどうしたら良いかという事だが、問題を解く際に早くやろうとするとどうしても雑になってしまい、ケアレスミスが出てしまう事があるのため、これはあまり良い方法とは言えない。
もちろん計算スピードもできるだけ早めてはおきたいが、一番良い方法としては問題を見たときに瞬時に解法が思い出せるという点が挙げられる。
問題を見た後解法について悩む時間は誰にでもあるが、その時間をいかに短縮できるかという部分が素早く問題を解くための一番の肝心なポイントとなる。
そのためには、「この問題の時にはこういう解き方をする」という事を問題と解法のセットで覚え、尚且つ覚えた内容を頭の中で整理しておくという学習方法が、非常に有効的といえるだろう。
慶應理工学部数学対策のおすすめ参考書
慶應理工学部対策でおすすめの教材を紹介しよう。ぜひ参考にしてもらいたい。
全てセンター、共通テストレベルは問題ない状態であることを確認してから使うようにしてください。
Z会理系数学の入試の核心
問題量としてはかなり少ない150問ではあるが、重要なポイントをしっかりと押さえているのが特徴。
核心と書いてあるだけあり、一つ一つの問題の解説部分に核心ポイントが明確に書かれているので、その部分を覚えておくだけでも問題についての要点をかなり押さえられる。
問題のレベルとしては標準レベルが多いので、難関大や国公立・旧帝大レベルを狙う人には少し物足りない一冊となるかもしれない。
ただし慶應の理工学部の数学は標準レベル程度までが大半なので、この一冊をしっかりとやっておくことで大体の問題はカバーできるだろう。
河合塾 厳選大学入試数学問題集理系262
前述の入試の核心より問題数が多く、全部で262問ある。
核心で問題数が物足りないという人には、こちらのほうが良いだろう。
ただし解答は核心のほうがどちらかというと丁寧に書いてあるので、解答やポイントを重視したい人には核心の方が良いかもしれない。
問題のレベルは核心も262も同程度で、標準レベルくらいまでの問題を集めた形となっている。
標準問題精講
核心と262の2冊は、問題数は少ないもののポイントをしっかり押さえてある問題集なのでコストパフォーマンスは高い。
しかしやはりこれらでは少し量的にもの足りないという人に、標準問題精読を薦める。
かなり問題数が多いので、時間がある人には挑戦し甲斐がある。
時間がない人も、解く問題を取捨選択して自分なりに工夫し効率よく活用できる。
例えば理工学部の数学の場合は頻出する数Ⅲと確率の範囲の問題をしっかり解いておくといったような形で利用するとよいだろう。
標問に関しては以下から確認できます。
チャート式シリーズ(青)
この問題集はチャート式シリーズの中で一番良い参考書であるといえる。
特徴としては、基礎レベルから難関大・旧帝大まで、目指すレベルの難易度に合った問題が全網羅されて揃っている。
そして、問題ごとにそれぞれ大系付けて内容が整理されているので、頭の中でも大系的に内容を把握することができる。
さらに上記で説明した入試の革新と同様に、「ここはポイント」というような各問のポイントとなるところをしっかりと押さえられる点でも良い。
この参考書もかなり厚く、問題数がたくさんある。
そして設問ごとに例題とその下の演習問題、さらに章末にそれぞれの大系に合った過去問が載っている。
例題だけでも力をつけられるし、さらに演習問題を行うと標準以上のレベルに達することができるだろう。
章末の過去問についてはかなり難しい問題が揃っているので、慶應理工学部数学としてはやる必要がないかもしれないが、どの問題まで取り組むかを自分で考えて取捨選択ができる。
これに関しても先ほどと同様に、数Ⅲと確率の分野についてのみ、難しい問題も解いてみるというような工夫ができるだろう。
チャート使うことを考えている人は、こちらの記事をぜひご確認ください!
慶應理工学部数学のまとめ
以上の説明でご理解いただけたと思うが、慶應理工学部数学は私大理系の中で最難関レベルの所に位置するものの、問題自体のレベルは実は標準レベルまでの出題がほとんどなので、攻略のためには基礎力の徹底をしておくことが重要だ。
それも全範囲から出題されるので、どこも穴なく網羅して基礎をしっかり押さえておくことが望ましい。
そして試験の問題量がとても多いという部分に対しスピード感を身に着けるため、問題を見てすぐに解法が思い出せるように、解法や例えばこの問題にはこのような公式があるということを大系的にセットで覚えて頭の中で整理しておくこと。
そして数Ⅲと確率の分野に関しては毎年出題されているので、少し難しい問題まで演習しておくこと。
私大理系の中では最難関レベルに位置はするが、このあたりのポイントをおさえておけば確実に7割は得点できるようになると思われるので、是非とも頑張っていただきたい。
数学だけではなく、慶應理工の他の科目は以下から確認できます。全ての情報を確認してください。
また、慶應義塾大学には理工学部を始めに、学部問わず多数の合格者を輩出しているため、正しい勉強方法で勉強をしたいと考えている人は受験予定の大学を問わず、慶早進学塾の無料受験相談を活用していただきたい。
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