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慶應義塾大学総合政策学部の数学の傾向と対策

2020年11月19日 | 大学別対策法

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慶應義塾大学の中でも、特に総合政策学部と環境情報学部はSFCと呼ばれている。

SFCを一般受験する人はどの科目で試験を受けるか悩む人も非常に多いだろう。

慶應大学の総合政策学部、環境情報学部の受験方法として、英語・小論文、英語・数学・小論文、数学・小論文の3パターンがある。英語・小論文以外の組み合わせで受験する人に関しては、総合政策学部、環境情報学部の数学の対策は非常に重要になってくるということだ。

今回はSFCの中でも総合政策学部の数学に関して、どのように攻略すればいいか詳細に記載した。

その上総合政策学部の数学は少し癖のある出題が多いため、この記事の内容をよく理解して対策するようにしてほしい。それでは始めよう。

慶應総合政策数学基本情報

まずは慶應総合政策学部の一般入試の基本情報に関しての確認だ。

配点

  • 英語型:小論文200点、英語200点
  • 数学型:小論文200点、数学200点
  • 英数型:小論文200点、英語・数学200点

いずれにしても小論文とそれ以外の科目で200点ずつ1:1の割合となっている。

大問数

2016年度以降、大問数は6問となっている。そのうち数学型であれば6問全てとくことになり、英数型であれば指定された問題(基本的には3問)を解くという形式になっている。

出題範囲

総合政策学部は文系に属している学部であるため、出題範囲は1A・2Bとなっている。

試験時間

試験時間は120分となっている。

数学型であれば全ての問題で120分、英数型であれば英語と数学合わせて120分というような時間設定になっている。

特に数学型は文系数学の中ではかなり時間が長いと言えるのではないだろうか。

解答形式

解答形式は全てマーク式である。記述が一切無く、全てマーク式となっているところが総合政策学部の大きな特徴となっている。

例えば経済学部であれば前半がマークで後半が記述になっていて、商学部の場合は大問によっては記述で解答しなければならないというような形式になっているため、全てマーク式というのは慶應の中では珍しい形式だろう。

慶應総合政策数学の特徴

では続いて、慶應義塾大学総合政策学部の数学の特徴を確認していこう。

独自の問題

環境情報も同様であるが、毎年問題集などで見たことのないような独自の問題が1問か2問程度出題される傾向がある。そういった問題が出た時にどう対処すれば良いか分からなくなってしまい、何も手を出すことができないような状況になってしまう人は少なくないだろう。

例として2019年の大問6での出題を見てみよう。

channelPdfView.doより

この問題を見てみるとかなりリード文が長くなっており、状況を押さえながら解いていかなければならないような出題となっていることがわかる。

計算量が多い

慶應総合政策学部の数学は全てマーク式となっているが、かなり途中式が煩雑になっていて、一発で解答を出さなければいけないのにどうしても計算量が多くなってしまうというのが特徴として挙げられる。

そのため、解法はわかっても選択肢と答えが合わないと言ったケースが多く見られる。日頃から過去問演習などで手を使って問題を解くことによって計算力をつけておかないとなかなか点は伸びてこないだろう

全体の半分は基本・標準問題

慶應の総合政策学部の数学と言えば、見たことないような独特な出題によって面食らってしまったり、リード文が非常に長いものを読んで理解しながら解かなければいけないような出題はあるが、全体の半分は基本・標準問題が中心に構成されているという事実をまず把握しておくことが重要だと考えている。

大問によってはごく一般的なレベルの数学の問題や、総合政策学部特有の独特な出題の中にも前半部分はただ計算をするだけで済むような問題であったり、よくよく文章を冷静に読んでみるとそれほど難易度の高くない問題であるというような場合もあるため、決めつけであまり解かないようにしてほしい。

あくまでも他の大学の受験と同じように基本・標準的な問題を確実に押さえることが重要である

バラエティー豊かな出題

分野に関しては大問が全部で6個あるため、偏りなくいろいろな分野からの出題がある。

その中でも特に押さえておきたいのは、毎年のように出題される図形であったり、確率漸化式のような場合の数・確率の領域と数列の領域が合わさっての出題や、微積からの出題など幅広く様々な分野から出題されるため、特定の分野だけ集中的に対策するような学習方法はあまりオススメしない。

慶應総合政策数学の対策

ここまでが慶應義塾大学総合政策学部の問題の特徴であった。詳しくは実際に過去問を確認するようにしてほしい。

では実際にどのような対策を行なっていけば良いのだろうか?

こちらも詳細を説明していこう。順番に確認するようにしてほしい。

基本事項の徹底

6個の大問をそれぞれ比べても難易度の差はかなり大きいため、まずは基本事項を徹底することが重要である。例えばチャートやフォーカスゴールドの例題レベルや、基礎問題精講の例題・演習問題のような誰でも解けなければいけないセンター試験・共通テストレベルの問題を徹底的に学習する必要がある。

このレベルの学習が不安定だと、落としてはいけない問題を落としてしまったりするため気をつけなければならない。

計算力の強化

上記の通り慶應の総合政策学部の数学は計算量がかなり多く、マーク式であるため途中式は採点に含まれないという側面があるため、計算力についてはかなりつけておく必要があるだろう。

計算力に関しては、日頃から数学の問題を解くときに自分で実際に手を使って問題を解くということや、計算の工夫を日頃からできるようにすること過去問を通じでどれほどの計算量が求められるのかということの3点を押さえて学習することが重要になってくる。

標準的な問題集を潰す

標準的な問題集は1,2冊潰しておいた方が良いだろう。文系の数学の実践力向上編であったり、チャートやフォーカスゴールドの章末の問題、文系の難関大学でよく出題されるような問題は一通りこなしておくと良い。

基本事項の徹底の方が優先ではあるが、これくらいのレベルまでやっておかないと合格点まで到達するのは難しいだろう。そのため最低でも1冊潰しておくと、よく出題されるテーマであったり、どの問題を確実に取らなければいけないのかなどが見えてくるようになる。

過去問演習

慶應の総合政策学部の受験において一番重要なのが過去問演習である。やはり全てマーク式の出題であることや、独特の出題があること、120分で6個の大問があることなどからある程度形式に慣れて試験に臨むことは重要になってくるだろう。

120分でどの問題に取り組みどの問題を捨てるのかを考えることを含めて過去問演習は相当数積み重ねてほしい。(過去問に関しては東進の過去問データベースなどから過去の年度遡ることができる)

また、総合政策学部だけでなく、環境情報学部も比較的近い出題内容となっているため、環境情報学部の過去問も合わせてやり込んでおくようにしよう。

期待値や行列の学習

総合政策学部や環境情報学部でありがちなのが、この範囲は出題範囲に含まれていない範囲だったとしても意外と出題されていることである。例えば期待値や行列のような知識として知らなくてもなんとかなるが、知っておいた方が圧倒的に有利であるような場合が多い。

そのため、総合政策学部や環境情報学部に対しての志望順位が高い人は数Ⅲの内容を軽く押さえておいたり、ⅡBの範囲外となっている内容まで一通り学習しておくと手助けになってくれるかもしれない。特に期待値についてはすぐにマスターできるため学習しておくと良い

例として2019年の大問5での出題を見てみよう。

channelPdfView.doより

この問題を見てみると、行列の内容を含んでいて行列に関しての知識があった方が解きやすくなっていることがわかる。

※行列を知らなかったからといって解けないということはない。その点はご安心いただきたい。

慶應総合政策数学のおすすめ参考書

慶應義塾大学総合政策学部の数学を攻略する上でオススメの数学の参考書を何冊かピックアップしておいた。順番に確認をお願いしたい。

基礎問題精講

基礎事項を学習する上ではこの基礎問題精講が良いだろう。この参考書を使い例題・演習問題を徹底的に繰り返し反復して、全ての問題を一瞬で解けるようになるまで徹底的に学習する。

それほどこの基礎問題精講レベルの問題を完璧にするということは重要なところである。

文系の数学実践力向上編

文系の数学であったり、難関大学で出題されるような標準的な問題を一通り網羅的に学習するという目的に関しては非常に良い参考書であると言える。絶対にこれでなければいけないというわけではないが、やっておくに越したことはないだろう。

こういった類の参考書を1,2冊は潰しておくようにしよう。

過去問

慶應の総合政策学部の数学対策において、過去問演習を行うことは圧倒的に重要である。

毎年出題されているような独特な問題を解くためにはある程度慣れが必要であり、それに加えマーク式の出題であるため、計算を合わせる練習も過去問演習でしっかり行うべきである。

また120分でどれだけ時間をマネージメントし、得点を最大化させるかという練習も過去問演習が一番効くため、過去の年度まで遡って演習する必要がある。

総合政策の数学だけではなく、環境情報の数学も比較的出題内容が似ているため、環境情報学部の過去問も相当数演習するようにしよう。
過去問に関しては赤本を購入したり、東進の過去問データベースを活用すると良い。

慶應総合政策数学のまとめ

以上が慶應義塾大学総合政策学部の数学の傾向と対策である。いかがだっただろうか?

内容をまとめると、

  • 基礎基本の徹底が必要不可欠
  • まずは標準問題を確実に取る
  • 過去問演習を欠かさないように。

の3つが挙げられる。特に過去問演習を重ねることで、総合政策学部独自の出題に対して癖を掴んでいけると良いだろう。

慶應総合政策学部全体の対策や各科目の話は以下のリンク先から内容を順番に確認できるようになっている。

また、慶應義塾大学の総合政策学部は圧倒的に小論文対策が重要になってくる。小論文も含めて他の科目の対策に関してもリンクをまとめてあるため確認してほしい。

小論文を攻略する上で添削指導は何よりも重要になるため、もしそこで躓いている人は是非一度無料相談や無料体験にお越しいただき、合格を掴む糸口となれば良いと思っている。

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