【SFC】小論文を攻略して慶應義塾大学総合政策学部に合格する方法
2021年03月08日 | 慶應義塾大学
慶應義塾大学のSFCと呼ばれている総合政策学部や環境情報学部の一般入試を攻略する上で、絶対に外すことができないのが小論文である。
総合政策学部、環境情報学部のどちらで、英語型、数学型、英数型のどの受験型を選択したとしても、小論文を書かなければならない。
そして、小論文の配点が全体の半分を占めているため、小論文対策はSFCに合格する上で絶対に欠かすことができないと言える。
しかし、具体的に小論文とは何をすればいいのかということが明確になっている受験生はかなり少ない。
そのような受験生は、この記事を見て、具体的にどのようなことをやっていけばいいのか、どこの部分は自分でできて、どこの部分を人に頼らなければいけないのかということについて順番に丁寧な解説をしていく。
まずは、慶早進学塾の合格例から見ていきたい。
合格例
- 2021年度 総合政策3名合格、環境情報1名合格
- 2020年度 総合政策1名合格
- 2019年度 環境情報1名合格
- 2018年度 総合政策1名合格
最新の2021年度のSFCの合格者は4名も出ている。この総合政策学部と環境情報学部の合格者は別の人であるため、合計4名の合格者が出ている。
このような結果から、毎年かなり安定して小論文対策によってSFCの合格者が出ていることが分かるため、この記事の信憑性はかなり高くなると思われる。
それだけ充実した内容になっているため、是非以下の記事を読んでもらいたい。
慶應総合政策小論文の基本情報
では総合政策学部の小論文について確認していこう。
配点・方式
まず方式に関しては、英語型、数学型、英数型の3パターンの方式がある。
配点はいずれも小論文で200点、3パターンある方式の中から自分が選択したものが200点で、計400点という形になっている。
合格最低点
学部 | 最低点 | 満点 |
総合政策学部 | 246点 | 400点 |
環境情報学部 | 246点 | 400点 |
形式
制限時間は120分で、年によって問題数や大問の数は異なる。
一方で、形式は一貫していて、図や表、文章などの多数の資料が与えられて、それらの該当するところを読みながら設問に答えていくという形式になっている。
例えば、それらの資料を読み取って、まずいところ、誤っているところ、解釈がおかしいところを指摘したり、この議論に対して自分はどのように問題を解決していくかを問われたりするような設問が出題される。
慶應総合政策小論文の特徴
では総合政策の小論文にはどのような特徴があるのだろうか?
問題解決能力が問われる
小論文とは何なのか?と思う人は多いと思う。
慶應の総合政策学部の小論文が受験生にどのようなものを求めているかというと、制限時間の中で与えられているテーマに対する問題を見抜く力があるかということや、実際にその問題に対してどのように解決をしていくかなどの能力である。
一言でいうと、問題解決能力が問われるが、対策がしにくくなっている。
何かを暗記することによって問題が解決するかと言われたら、そういうわけではない。
何が出題されるのか分からない状態で初めて見た資料、テーマを見ながら、その問題になっているところを見抜いてどのようにして解決していくのか、どのようにしてより良くしているのかということが慶應義塾大学の総合政策学部が掲げている1つのテーマであり、それを小論文で聞いているということになる。
処理速度が問われる
環境情報学部に比べて総合政策学部の小論文の方が問題の量や資料の数がとても多いという特徴がある。
全部の資料や図、表を読み取ろうとすると、非常に膨大な量になってしまう。そのため、テキパキとこなすことができる人でないと、総合政策学部の小論文にはなかなか太刀打ちできないため、処理速度はかなり問われる。
採点は想像以上に甘い
これはあくまでもこれまでの生徒の合否や得点、答案の出来具合などを見たときに感じたことであるが、最低限の処理速度があって、最低限設問に答える能力さえあれば、それなりに得点は入ってくるという印象がある。
逆に言うと、処理速度が遅かったり、トンチンカンな回答をしたりしてしまうと全然得点にならない。
そのため、二極化しやすい印象がある。
そのため、最低限のマナーを守ることができていればそれなりに得点になる。
環境情報学部では若干の運要素があるように感じるが、総合政策学部の場合は対策をすればするほど、精度は上がってくると考えられる。
環境情報学部との違い
総合政策学部の小論文は、多数の資料を与えられて順番に設問に答えていく。
その設問に関して、問題を見抜いた上で問題を解決していくというテーマがある。
いわゆる左脳型、論理的な思考力があるかという方向性が問われる小論文の出題になっている。
一方で、環境情報学部の小論文は、問題を解決するという発想は総合政策学部の小論文と同じだが、未だかつて出たことがないような独自のアイデアを出したり、どのようにしてデザインを設計したりしていくかというアイデアや発想が求められる試験になっている。
総合政策学部と環境情報学部とではそのような2つの違いがある。
これまで生徒の答案などを見ていて、総合政策学部の方が受かりやすい人と環境情報学部の方が受かりやすい人が双方いると思っている。
実際にその勘で大体当たっていて、総合政策学部と環境情報学部のどちらを意識的に対策していくべきかというアドバイスを慶早進学塾ではよく送るようにしている。
慶應総合政策小論文の対策
以下の動画を見て欲しい。
動画で慶應の小論文対策について解説している。
その上で総合政策学部に特化した対策について言及しておこう。
経済学部の過去問演習
総合政策学部の小論文は経済学部の過去問の延長線上にあると考えてもらって差し支えない。
経済学部の小論文は60分という時間で、リード文を要約する設問と自分の意見を書く設問の2つある。
これらはどちらも総合政策学部で求められる能力が試される。
また、経済学部の小論文で、小論文の基本事項をかなり丁寧に押さえることができるため、総合政策学部を受験する人は経済学部の過去問演習を最初にやっておくということが個人的に大変有効だと考えている。
設問に忠実に
何よりも総合政策学部の小論文で重要なのが、設問に忠実に答えていくということだ。
設問が何を聞いているのかを理解することができないと、そもそも小論文の答案を作る上で大幅に外してしまう。
そのため、設問に忠実になって、相手が何を求めているのかをはっきりさせた上で、相手が求めていることに対する問題を解決していくにはどのようにしたらいいのかということを考えると良い。
時間制限を守る
処理速度がとにかく求められるのが総合政策学部の小論文だ。
時間制限を守って答案を構築していくことが非常に重要になるため、かなり完成度の高い答案を書こうとするよりも、多少文章が雑であっても必要な文字数を制限時間内にしっかり書くことができることの方が、よほど重要だということを毎年生徒には伝えるようにしている。
時間制限を守ることは総合政策学部と環境情報学部の小論文対策において、絶対に外すことができない。
特に総合政策学部は問題量が多いため、これを必ず意識してもらいたい。
問題解決能力の向上
何よりも「問題解決能力の向上」このテーマは非常に難しい。
総合政策学部では、問題解決能力が問われている。
問題をいかにして解決していくのかということが問われているため、問題を解決する能力を日頃から高めていく必要がある。
問題解決能力を高めるためには、日頃からどのような頭の使い方をしなければならないのかについて、いくつかサンプルを出しているので確認してもらいたい。
そのテーマの何が問題なのか
まず1つ目は、そのテーマの何が問題なのかを見抜く力を持つことだ。
例えば、勉強しているときでも、日頃生活しているとき、ニュースを見ているときなど、どのような場面でも構わないが、自分が実際に目の当たりにしていることの何が問題なのかということを見抜く力が必要だ。
それは問題を発見するということだ。
この問題を見抜くということができないと、解決のしようがないため、その部分を大切にしてもらいたいと思う。
多角的な視点で物事を見る
2つ目は、多角的な視点で物事を見ることだ。
問題点が分かったら、その問題になっている構成要素は何なのかということをはっきりさせていく。
例えば、その問題が生じている理由にAというものがあるが、AだけではなくてBというものもあり、Cもあるというように、3つが多くの場合問題になっている。
AとBに関しては、根底にこのような問題を抱えているから、そのような問題が生じているからというように、その問題に対して、どのような要因があるのか、どのような背景があるのかということを多角的な視点で見ることができると非常に強い。
良いのか悪いのか判断
3つ目は、良いのか悪いのかを客観的に判断していくということだ。
物事には良い面も悪い面も必ずあって、どれだけ一見とても良いと思っていたとしても、別の視点から見ると意外と悪い面があるということがしばしばある。
そのようなことを確認して問題点を見抜いたときに、それが良いのか悪いのか、実際に解決する必要があるのかどうかについてその都度判断する癖をつけると非常にいいのではないだろうか。
代替案を考案する
最後に4つ目は、代替案を考案することだ。
例えば、何かを解決しなければならない場面に直面したら、別の案を採用して実行しなければならない。
問題を解決する上でどのようなことをすれば解決されるのか考えることが1番の肝になる。
問題になっているこの要因を見抜いた後に、実際に何を変えたら解決されるのかということも考えて、アイデアを出していくことが重要になると思われる。
一方で、何か新しい案を出して実行するときに、物事には良い面と悪い面が必ず両方あるため、その案が外れである可能性も当然ある。
そのため、ただ机に向かって勉強するだけではなくて、日頃からそのようなことを考えながら生活していると、徐々に問題解決能力が高まっていくだろう。
併願で環境情報学部を受験する人も多いだろう。そのような人は環境情報の小論文対策もチェック!
慶應総合政策小論文の指導
慶應総合政策学部の小論文の指導を慶早進学塾では実際にどのように進めているのか簡単に紹介したい。
小論文の基本事項の習得
小論分を実際に解くに当たって、絶対に守らなければならないことがいくつかある。
それは、設問に忠実に答えること、アウトラインの作成すること、論理的な文章の構築をすることだ。
ざっくり分けるとこの3点が上がってくるポイントだ。
これらをまずは慶應大学の経済学部の過去問を通じて実際に添削を織り交ぜながら身に着けていってもらう。
過去問添削指導
経済学部の過去問で基本事項が習得されたと判断したら、総合政策学部や環境情報学部の過去問に移っていくという形になる。
毎回の答案で基本事項がしっかりと守られているかどうかを確認した後に、総合政策学部の場合は問題解決能力を養うことが非常に重要になってくるため、過去問の答案を見たときに本当に正しく問題を解決することができているかどうかを必ず見るようにしている。
全国一斉オンライン指導
全国一斉オンライン指導は不定期ではあるが、総合政策学部の小論文の特徴を改めて1から説明したり、どういう答案が良くてどういう答案がまずいのかということを伝えたりしている。
また、日頃のオンラインコースの全体ミーティングから様々なテーマについて深く理解をしてもらったり、どのように物事を考えていけばいいのかという頭の使い方に関する指導をしたりしている。
これらが組み合わさって、2021年度は総合政策学部だけで3名も合格者が出た。
これまでも安定して総合政策学部と環境情報学部の合格者は出ているため、SFCに入りたいという人は是非有効活用してほしい。
総合政策の小論文以外の記事は以下から確認できます。
慶應総合政策小論文のまとめ
以上が慶應義塾大学総合政策学部の小論文対策に関してだ。
日頃から自分の意識で問題を解決する能力を養うことは、ある程度はできるとは思うが、どうしても自分が出した答案の真偽、是非がどうなのかということを判断するのは難しい。
そのため、とにかくSFCに入りたい、総合政策学部の対策をみっちりやりたいのであれば、慶早進学塾の校舎でもオンラインコースでもどちらでも構わないので、ぜひ小論文指導を是非受けて頂きたい。
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