【2026年度最新版】早稲田大学一般選抜完全攻略ガイド:学部別受験戦略とおすすめ受験パターン徹底解説
2025年05月30日 | 早稲田大学

早稲田大学への入学を目指す受験生にとって、近年の入試制度改革は大きな変化をもたらしている。従来の私立文系3教科(英語・国語・社会)だけで受験できる学部が大幅に減少し、共通テストが必須となる学部が増加するなど、受験戦略の見直しが必要不可欠となっている。
本記事では、2025年度入試をもとに、早稲田大学の一般選抜を5つのタイプに分類し、それぞれの特徴と対策法を詳しく解説する。自分がどのタイプに該当するかを把握し、最適な受験戦略を立てることで、早稲田合格への道筋を明確にしていこう。

早稲田の入試は非常に複雑になってきています。そのためこの記事は早稲田受験生は必読です。自分がどこに該当するのかを丁寧に確認しましょう。また動画でも詳細に解説しているので確認してください。
早稲田大学入試制度の変化と現状
共通テスト必須化の影響
早稲田大学は数年前から学部によって受験方法が大きく変化している。最も大きな変化は、共通テストが必須となる学部の増加である。これまで私立大学の一般入試といえば、文系では「英語・国語・社会1科目」が基本であったが、現在はその常識が通用しなくなっている。
共通テスト必須化の懸念点
共通テストが必須になることで最も問題となるのが「国語」である。共通テストの国語は以下の特徴がある:
- 時間制約の厳しさ:2025年度からは90分で現代文2問、古文、漢文、情報の計5問を解く必要がある
- 文章量の多さ:各問題の文章量が非常に多く、速読力が要求される
- 入試初日の重圧:多くの場合、共通テストが入試の一発目となり、精神的なプレッシャーが大きい
東大や医学部を目指すような優秀な受験生でも「共通テストの国語は鬼門」と言われるほどであり、この科目が必須となることで、該当学部の受験難易度は実質的に上昇している。

これ本当しんどいですよね。。
早稲田大学受験生の5つのタイプ分類
早稲田大学受験生は、学力レベルと受験科目の組み合わせによって以下の5つのタイプに分類できる:
- 国公立受験型:東大・京大などの難関国公立志望
- 英語国語社会の3教科型:私立文系の王道パターン
- 共通テスト必須型:共通テストを含む複合的な受験
- 理系型:理工学部などの理系学部志望
- 英語国語数学型:数学が得意な文系受験生
それぞれのタイプについて、詳しく解説していこう。
①国公立受験型:東大・京大など難関国公立志望の人
基本的な考え方
このタイプの受験生は学力が高く、選択肢が豊富である。最も有効な戦略は「共通テスト利用入試」の活用である。ただし、ここでいう共通テスト利用とは、3教科を超えて共通テストが必要になる方式に限定している。
共通テスト利用対象学部
以下の学部で共通テスト利用入試が実施されている:
- 政治経済学部
- 法学部
- 社会科学部
- 教育学部C方式
- 人間科学部
- スポーツ科学部
注目すべきは商学部がこのリストに含まれていない点である。理由は明確ではないが、商学部の共通テスト利用は他の学部とは異なる扱いとなっている。
早稲田共通テスト利用の最大の特徴
早稲田の共通テスト利用入試の最大の特徴は、共通テスト受験直後まで出願可能という点である。2025年度の場合:
- 共通テスト実施日:1月18日・19日
- 出願締切:1月20日
つまり、共通テスト2日目終了後に自己採点を行い、ボーダーラインに届きそうであれば出願するという戦略が可能である。これは他の私立大学にはない大きなアドバンテージといえる。
学部別の配点と科目の違い
各学部で微妙に科目や配点が異なるため、自分に最も有利な学部を選択することが重要である:
政治経済学部
- 社会は理科基礎または情報でも代替可能(1科目で可)
- 数学と社会の両方を受験した場合、高得点の方が採用される
法学部
- 数学はⅠAのみでも受験可能
- 英語、国語、数学1A、理科、地歴公民から1科目ずつ。
- さらにその後に必須科目の英語、国語、数学1A、理科以外から高得点1科目選択
社会科学部
- 国語の配点が他学部より低い
- 国語が苦手でも他科目でカバーしやすい構造
人間科学部・スポーツ科学部
- 必須科目がさらに少なくなる
- 偏差値的には政経・法・社学より下がるが、上位学部が厳しい場合の選択肢となる

このように学部によって異なるので、試験後に各学部の配点にあわせて確認することが大事ですね。
実践的な出願戦略
共通テスト終了後は以下の手順で出願を検討する:
- 自己採点の実施:共通テスト2日目終了後、速やかに自己採点を行う
- 各学部の配点計算:自分の得点を各学部の配点に当てはめて計算
- ボーダー比較:過去のボーダーラインと比較して合格可能性を判断
- 出願決定:最も合格可能性の高い学部に出願
この戦略により、政治経済学部、法学部、社会科学部すべてで合格者を輩出した実績がある。
政治経済学部一般入試について
共通テスト利用以外では、政治経済学部の一般入試が有力な選択肢となる。しかし、以下の点で注意が必要である:
必須科目
- 共通テスト:国語・数学ⅠA(両方必須)
- 個別試験:総合問題
受験の現実性 政治経済学部のためだけに数学を追加することは推奨されない。理由は以下の通りである:
- 共通テストで失敗した場合のリスクが高い
- 数学ⅠAのみの対策では他学部への応用が利かない
- 投資対効果が低い
一方、元々数学を学習しており、共通テストの国語も安定して8割程度取れる受験生であれば、政治経済学部は有力な選択肢となる。

早稲田の政治経済学部に行きたいなら最初からしっかり数学勉強してないと厳しいなという印象ですね。
このタイプの受験生へのアドバイス
国公立受験型の受験生は基本的にどの学部も受験可能であるため、選択肢に困ることは少ない。最も重要なのは共通テストでしっかりと得点することである。共通テストで高得点を取れれば、早稲田大学の合格は現実的なものとなる。
②私立3教科型:特に社会選択の人
現状の厳しさ
かつて早稲田大学の文系学部はほぼすべてが「英語・国語・社会」の3教科で受験可能であったが、現在この方式で受験できる学部は大幅に減少している。
3教科型で受験可能な学部(2025年度)
現在、当日の試験一発で「英語・国語・社会」で受験できる学部は以下の通りである:
- 法学部
- 商学部(地歴公民型)
- 文学部
- 文化構想学部
- 教育学部A方式
数年前と比較すると、社会科学部、人間科学部が共通テスト必須となり、さらに遡ると政治経済学部、国際教養学部、スポーツ科学部もこのカテゴリーに含まれていた。つまり、文系学部の多くがこの方式から離脱したことになる。
戦略の考え方
この変化を受けて、3教科型の受験生は以下の判断が必要である:
- 共通テスト必須パターンに対応するか
- 3教科型の学部に絞るか
判断の基準は「共通テストの国語で高得点が狙えるか」である。
共通テストの国語が苦手な場合の戦略
共通テストの国語に不安がある場合は、3教科型の学部に絞ることを強く推奨する。理由は以下の通りである:
抑えの大学の確保
- MARCHや関関同立の共通テスト利用では現代文のみ、または現代文+古文で受験可能
- 古文・漢文が不要な大学が多い
- 科目を絞ることで解答時間に余裕が生まれ、得点の安定性が向上
実際の成功事例 過去の受験生で、国語を現代文のみに絞ってMARCHを総なめし、早稲田も文化構想学部、教育学部、社会科学部(当時は3教科型)に合格した例がある。この戦略により、確実な抑えを確保した上で早稲田にチャレンジできた。
文学部・文化構想学部の特殊方式
文学部と文化構想学部には以下の特殊な受験方式がある:
共通テスト併用方式
- 共通テスト1科目+個別試験
- 通常方式との併願が可能
- 共通テストで高得点(95点以上など)を取れた場合は出願を検討
英語4技能方式
- 英検準1級以上などの外部検定利用
- 通常方式との併願が可能
- 該当する検定スコアを持っている場合は必ず出願
注意点
- 共通テストの世界史・日本史は対象外
- 公民1科目を新たに学習する受験生もいる(負担は比較的軽い)
③共通テスト必須パターン
該当学部の急増
早稲田大学で共通テストが必須となる学部が急激に増加している。私立大学志望の受験生にとっても、もはや共通テストは無関係ではなくなった。
該当学部一覧
2025年度から共通テスト必須となる学部
- 政治経済学部
- 国際教養学部
- 社会科学部(2025年度から)
- 人間科学部(2025年度から)
- スポーツ科学部
教育学部の特殊方式
- 教育学部C方式・D方式も該当するが、共通テストを使わない方式も存在
科目別の必須要件
国語が必須
- 政治経済学部
- 国際教養学部
- 社会科学部
- 人間科学部(国英型)
数学が必須
- 政治経済学部
- 人間科学部(数英型)
国語または数学のいずれかが必須
- スポーツ科学部
対策の重点
共通テストが最大のハードルとなる。個別試験の対策も重要だが、英語や数学など従来からある科目は基本的に従来通りの対策で対応可能である。政治経済学部、社会科学部、スポーツ科学部の「総合問題」も、全く対策できない内容ではない。
最重要ポイント 共通テストで大きなビハインドを負うと、個別試験での挽回が非常に困難になる。そのため、共通テスト対策が合否を分けるといっても過言ではない。
国公立入試との比較
科目数は少ないものの、国公立入試よりも厳しい面もある:
- 国公立:1科目で失敗しても他科目でカバー可能
- 早稲田:重要な数学や国語で失敗すると致命的
人間科学部の特殊性
人間科学部は共通テスト必須パターンの中でも特に受験しやすい構造となっている:
- 必須科目:20点
- 選択科目:40点
1つの科目を極めて高得点を取れれば、かなり有利になる。特に社会科目で満点近くを狙える受験生には非常に有利な配点である。

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④理系型:理工学部などの理系学部志望
早稲田大学の理系学部
早稲田大学の理系学部は以下の通りである:
メイン理系学部
- 基幹理工学部
- 創造理工学部
- 先進理工学部 (これらをまとめて「理工学部」と呼ぶ)
その他
- 教育学部B方式・D方式
- 人間科学部(数英型)
理科科目の要件
理科2科目必須
- 理工学部(基幹・創造・先進)
- 教育学部D方式
理科1科目
- 教育学部B方式
- 人間科学部(共通テストで理科以外の選択も可能)
この違いは受験戦略に大きく影響する。理科2科目が必要な場合、自然と東大・京大・東工大などとの併願パターンになりやすい。理科1科目の場合は、MARCH理科大メインの受験生も早稲田を視野に入れやすくなる。
理系受験生の文系学部併願
理系の受験生、特に国公立志望で共通テストの国語がある程度取れる場合は、以下の文系学部も併願可能である:
- 政治経済学部:共通テストで数学が必須なので理系に有利
- 社会科学部:数学選択が可能
- 商学部(数学型):商学部の国語は比較的易しく対応しやすい
判断基準
理系受験生の早稲田受験は基本的に国語力次第である。国公立志望であれば国語学習は必須なので、その習熟度によって文系学部への併願も検討できる。
ネームバリュー vs 学部選択 理系受験生が文系学部を受験する場合、「早稲田というネームバリューを取るか、専門性のある学部を取るか」という判断が必要になる。これは早稲田に限らず、慶應義塾大学の経済学部、商学部、SFCにも同様のことが言える。
⑤英語国語数学型:数学が得意な人
該当する受験方式
社会を学習せず、「英語・国語・数学」で受験する場合の選択肢は以下の通りである:
個別試験のみ
- 商学部(数学型)
共通テスト必須
- 社会科学部
- 人間科学部(国英型、数英型、数学選抜)
- スポーツ科学部
数学受験の変遷
かつては数学受験に大きなアドバンテージがあった。その理由は「成績標準化」にある。
従来のメリット
- 社会と数学で募集人員が分かれていなかった
- 数学の平均点が社会より大幅に低かった
- 標準化により数学高得点者が圧倒的に有利になった
- 他科目が多少悪くても数学で十分挽回可能
現在の状況 社会組と数学組で方式が分離されたため、従来のような極端なアドバンテージはなくなった。ただし、数学で高得点を取れれば依然として有利であることに変わりはない。
政治経済学部への社会追加について
「英語・国語・数学」の受験生が政治経済学部のために社会を追加することについては、積極的に推奨される。これは前述の「社会→数学追加」とは逆のパターンである。
推奨する理由
- 失敗リスクの低さ:社会は数学に比べて失敗の可能性が低い
- 汎用性の高さ:1科目追加で多くの学部・大学の選択肢が広がる
- 共通テスト利用の恩恵:社会で高得点を取れば多くの大学の共通テスト利用で合格可能
具体的な効果 数学が得意でも共通テストでは思うように点数が取れないケースが多い。しかし、社会は「裏切らない」科目として知られており、高得点が期待できる。実際に、社会で高得点を取って共通テスト利用で抑えの大学を確保する戦略は非常に有効である。
科目選択の注意点
社会以外の追加科目を検討する場合は、以下の点に注意が必要である:
理科基礎の場合
- 政治経済学部:使用可能
- 社会科学部:使用不可
情報の場合
- 学部により使用可否が異なる
受験予定の全学部で使用できる科目を選択することが重要である。

情報は使えたり使えなかったり不安定なので、必ず最新の配点を確認してください!
このタイプの懸念点
最大の懸念は「共通テストの国語」である。社会追加を検討する場合も、国語で確実に得点できることが前提となる。科目追加の判断は慎重に行う必要がある。
受験戦略の総合的なアドバイス
タイプ別の優先順位
①国公立受験型
- 共通テスト対策を最優先
- 共通テスト利用での合格を狙う
- 政治経済学部一般も視野に入れる
②私立3教科型
- 共通テスト国語の習熟度で判断
- 不安がある場合は3教科型学部に絞る
- 抑えの大学確保を重視
③共通テスト必須型
- 共通テストが最大の山場
- 個別試験は従来通りの対策
- 人間科学部は特に狙い目
④理系型
- 国語力次第で選択肢が広がる
- 文系学部併願も検討
- 理科科目数に注意
⑤数学受験型
- 社会追加を積極的に検討
- 共通テスト国語対策は必須
- 汎用性の高い科目選択を心がける
出願戦略のポイント
- 自分のタイプを正確に把握:5つのタイプのうち、自分がどれに該当するかを明確にする
- 科目選択の慎重な検討:追加科目を検討する場合は、投資対効果を十分に検討する
- 共通テスト対策の重視:多くのタイプで共通テストが合否を分ける
- 抑えの確保:確実に合格できる大学・学部を必ず確保する
- 配点の活用:各学部の配点を理解し、自分に最も有利な学部を選択する
まとめ
早稲田大学の入試制度は大きく変化し、従来の常識が通用しなくなっている。しかし、自分のタイプを正確に把握し、それに応じた適切な戦略を立てることで、合格への道筋は必ず見えてくる。
最も重要なのは、早い段階で自分の受験戦略を決定し、それに向けて計画的に学習を進めることである。特に共通テストが必須となる学部を志望する場合は、共通テスト対策に十分な時間を確保する必要がある。
この記事で紹介した5つのタイプ分けを参考に、自分に最適な受験戦略を構築し、早稲田大学合格を勝ち取ってほしい。受験は情報戦でもある。制度の変化に対応し、常に最新の情報をキャッチアップしながら、戦略的に受験に臨むことが成功への鍵となるのである。

非常に長い記事になりました。ここまで読んでいただきありがとうございました。
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