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【易化傾向】早稲田大学先進・創造・基幹理工学部数学の傾向と対策

2021年09月13日 | 早稲田大学

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私立大学の理工系学部の最高峰はやはり慶應義塾大学理工学部と、早稲田大学先進、創造、基幹理工学部だろう。

特に理工系の学部で非常に重要な科目が数学である。

数学でどれだけ安定して得点できるかによって、間違いなく合格か不合格か変わってくるだろう。

そこで、この記事では早稲田大学理工学部数学の傾向と具体的にどのような対策をしていくべきなのかについて詳しく解説していく。

早稲田大学理工学部を受験予定の人はこの記事を読み、どのように対策をしていくと良いのかを学んで日頃の勉強に生かしてほしいと思う。

早稲田理工学部数学の基本情報

まずは早稲田大学理工学部の数学の基本情報について確認していこう。

配点

配点は以下のようになっている。

  • 数学:120点
  • 英語:120点
  • 理科(物理・化学合計):120点

以上3教科の360点満点の出題となっており、バランスのいい配点となっている。

出題形式

大問は5つとなっている。

制限時間は120分

解答形式は記述式となっており、途中計算もびっしり書かせるというところが特徴の一つと言えるだろう。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

私立大学に珍しく全問記述式というのが早稲田理工の数学の特徴の1つ。

マークしかできない人は対応できないだろう。

全範囲から出題

出題範囲は、数Ⅲまでの全範囲となっている。

ただし、数Bの「確率分布と統計的な推測」の分野は含まれない。

早稲田理工学部数学の特徴

具体的に理工学部の数学の問題の特徴について確認していこう。

全問記述式

先ほど述べた通り、私立大学の試験には珍しく、全問記述式の出題となっている。

多くの私立大学では、採点の行いやすさから、マーク式を採用しているが、全問記述式の出題ということで、ただ答えを記入するだけではなく、途中過程も含めて論理的に説明する記述力が求められる。

普段から数学の問題を解く際には、記述も含めて丁寧に問題を解くことが必要だと言えるだろう。

近年易化傾向

早稲田には理工学部が3つあるが、試験内容についてはどの理工学部でも同じとなっている。

私立大学の理工学部の偏差値レベルでいうと、慶應の理工学部と同じラインでトップレベルであるにも関わらず、早稲田の理工学部は理系でありながら、数学がここ4年ほどかなり易化してきているということが特徴としてあげられる。

慶應と早稲田の入試問題を比較すると、どちらかというと慶應は学部や科目による難易度のばらつきがあまりなく、問題に関してもクセがない。

一方で、早稲田は学部によって出題形式や内容が全く違っており、学部ごとに特化した対策が必要になり、理工学部についてもその傾向は強い

ちなみに、同じ理工学部で比較すると、慶應の英語より早稲田の英語の方が難易度は高い

それどころか、東大やそれと同じレベルの大学を含めた日本中の大学の中で一番難しいと言われるほどである

その中で数学については、スタンダードな出題となっており、普段の学習量や学力がそのまま如実に反映される出題形式となっている。

そのため、この数学でいかに点を稼げるかということがポイントになってくる。

問題が簡単なのは逆に危険

簡単だからいいかと言われると、そういうわけではない。

早稲田の理工学部の英語はとても難しいため、受験者全員があまり解くことができない。

そのため、英語が4~5割の点数となっても、他の科目でしっかりと点が取れれば合格できるという面があるが、この数学については、ここでどこまで得点を稼ぐことができるかという点が重要になってくるだろう。

理工学部を受ける人であれば理系科目は得意である場合が多いと思うが、早稲田の数学に関しては全員が解けてしまうような難易度の問題であるため、そこであまり得点差は付けにくい。

逆に言えば、数学の簡単なところで点を落としてしまうと、マイナスが大きくなってしまい危険だとも言える

この理工学部の数学についても、問題が簡単だからといって油断して取りかかることのないようにしたい。

2018年度から4年連続で易化していることもあり、いつ難化してもおかしくないため、過去問の難易度はあくまでも目安として捉えておかなければならない。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

近年は易化傾向ではあるものの、2017年以前は難しい問題も揃っていたので、そのどちらでも対応できるようにはしておきたいところ。

目標得点

今の難易度が維持されるのであれば、問題の難易度から考えると、7割が目標点となるだろうか。

大問1つあたりの問題数が2~3問程度で非常に少なく、あまりややこしい計算もない。

基礎から標準レベルの問題がしっかりと解けるようになっていれば、この理工学部の数学についてはかなりの高得点を狙うことができるだろう。

記述式で途中計算をびっしり書かせるというところが少し大変ではあるが、プラスに考えると、答えが間違っていたとしても途中計算で部分点を稼ぐことができる。

そこは貪欲に、わからない問題でも途中計算で点をしっかりと取っていくという意識が重要となるだろう。

早稲田理工学部数学の対策

では、具体的にどういった対策をしていけばよいのかというのを詳細に説明していこう。

基礎問を徹底すること

これはどんな科目についても、どんな入試対策についても言えることだが、特にこの理工学部の数学については本当に基礎レベルの問題が大多数であるため、とにかく基礎をしっかりと押さえておこう。

逆に言えば、基礎のところで抜けがある分野から出題されたときには致命傷となるため、基礎レベルについてはどこの範囲が出題されてもいいように、しっかりと網羅して勉強しておくことが重要となる。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

共通テストレベルの出題はどこから出されても確実に解けるようにすることが、早稲田の理工始め、その他難関大対策のまず最初に到達すべき課題だということです。

入試頻出の標準問題の攻略

基礎的な問題を攻略することができたら、難関大頻出の標準問題を丁寧に学習していくことがいいだろう。

共通テストレベルまでであれば、知ることのできなかった知識を習得することができたり、また複数の解法をつなぎ合わせた問題に試行錯誤しながら解いていくことを積み重ねることが重要だ。

これを実際に行っていくことによって、早稲田理工レベルの問題でも各大問、完答を狙えるようになっていくだろう。

計算ミスを防ぐ

早稲田理工学部の数学は問題が簡単で、さらに大問5つで120分も使うことができるため、時間の余裕がなくなることはまずないだろう。

大問1つあたり20分かけたとしても時間が余るため、しっかりと見直しをして計算ミスがないか確認することが重要となってくる。

途中計算であまりにも飛ばして一気に計算をするとミスをしてしまうことがあるが、この理工学部の数学は記述式で途中計算を書く形となるため、その心配はない。

しかし、最後の答えが合っているかを確認するための検算はとても重要であり、その仕方を学んでおく必要がある。

検算のやり方としては以下のような方法がある。

答えに行き着いた計算方法とは別の方法で解いてみる。

例えば、2次方程式であれば普通に解いていくやり方と、解の公式を使うやり方がある。

こういった別々の計算方法で答えが一致するかどうかを確かめることが、検算の方法の一つである。

実際に数式の文字の部分に値を入れ込む。

例えば、確率で最終的な値が出たときに、全ての確率を足したら1になるという性質を使って確認をすることができる。

他に、ある確率が【 a 】となったとしたら【 a 】のところに、それぞれの場合の実際の数値を入れてみることで、算出された値が合っているかどうかを確かめるという方法もある

だいたいの予想値を立てる

計算して得られた値が、どう考えても大きすぎたり小さすぎたりしていないか、ある程度の予測できる範囲の中に入っているかどうかを確かめるという方法である。

検算の方法については上記以外にもあるかとは思うが、主なこの3つを紹介しておく。

この検算方法を自分の中でしっかりと確立しておくことが重要になってくるだろう。

早稲田理工数学の余談

この項目は興味ない人は完全にスルーしてもらって大丈夫なのだが、2020年度入試の大問5において致命的な出題ミスがあったことが記憶に新しい。

この出題ミスに関しては、早稲田理工を受験する人であれば、間違いなく気づくことのできる内容であったものの、試験中に動揺してしまった人は非常に多かっただろう。

早稲田理工に限らず、特に理数系の科目ではこういった出題ミスが稀にあるため、やはり試験中は解ける問題から確実に解くという姿勢が非常に重要である。

ぜひ2020年の問題を解いてみて、内容を確認してもらえたら幸いだ。

早稲田理工学部数学対策のおすすめ参考書

では、早稲田理工学部の数学対策でおすすめの参考書を紹介しよう。

基礎問題精講

教科書例題レベルから共通テストレベルまでの問題をしっかりとマスターできる参考書となっている。

チャート式やフォーカスゴールドのような参考書とは異なり、ある程度問題が絞られていることが特徴で、非常に反復しやすいという特徴がある。

また、一つひとつの問題の解説がそのすぐ下に書かれているというところが、この参考書の特徴である。

このような問題集で共通テストレベルまでの学習をしっかりと行っていこう。

計算力や先ほど言った検算の仕方を意識しつつ、問題を解いていくといいだろう。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

基礎問の記事は以下から確認できます!

Z会理系数学入試の核心

共通レベル対策の次のステップに入ってくる参考書である。

問題数は多くないのだが、入試頻出の標準問題など、非常に良い問題が収録されている。

しかも、「核心」と呼ばれているポイントが解説内で示されているため、それぞれ問題を解いた後に、同じ系統の問題についてどのようなところがポイントかというのを、しっかりと頭の中で整理することができる

そのため、この参考書に取り組んでおけば、ある程度の私学の一般入試対策や国立の2次対策に役立つことだろう。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

共通テスト対策以降にこの教材に取り組むと、一気に数学力が上がったことを実感できるだろう。最低限ここまでのレベルは必ずこなしておくようにしたいところです。

河合塾 厳選問題集262

前述した「核心」と似たような問題集にはなるが、「262」の方が問題数は多い

「核心」は良問ぞろいではあるがあまり問題数は多くないため、どうしても問題数が少ないと感じることもあるだろう。

もう少し問題数が欲しいという人には、この厳選問題集262の方がおすすめである

ただし、「核心」の方が解説内でポイントを示してくれているため、そのようなポイントを押さえておきたいという人や、解説は詳しい方がいいという人には「核心」をおすすめする

「核心」と「262」の2冊については、難関大数学の一般入試の対策としては一番コスパがいい参考書となっている。

この2冊についてはどちらか1冊、もしくは時間があれば2冊とも取り組んでもらいたいぐらい、非常におすすめできる参考書となっている。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

解説が簡素なことが欠点。ただ標準問題を網羅できることと、特に数3の重要な問題をかなり網羅できるため、数学に苦手意識がなければ非常にオススメです。

また、以下の動画では、難関大理系数学の対策に関して紹介している。

早稲田理工だけではないものの、かなり学習の参考となってくれるはずだ。ぜひこの動画を確認してもらえると幸いである。

https://youtu.be/05iiAC1dcwA

早稲田理工学部数学のまとめ

以上が早稲田大学理工学部の数学の傾向と対策である。いかがだっただろうか?

まずは、基礎をしっかりと固めることが何よりも大切で、この基礎固めを穴なくしっかりと対策しておくことが重要となる。

また、この理工学部の数学は近年易化してきているため、いかにここで点数を稼げるかも肝要である。

おそらくこの理工学部では英語の点数を1割プラスで取るよりも、数学の点数を1割プラスできるように勉強を頑張った方がまだ容易である。

数学でしっかりと点数を取れるように学習しておこう。

問題の難易度は低いが、それ故に間違いがないように検算方法など、自分なりの計算ミスが起こらないような方法をしっかりと確立しておくことが重要となるだろう。

早稲田理工学部攻略において、英語や物理、化学の内容も確認してもらいたい。以下から全ての内容を確認することができるので、あわせて確認しておこう。

早稲田大学には理工学部を始め、学部問わず多数の合格者を輩出しているため、正しい勉強方法で勉強をしたいと考えている人は受験予定の大学を問わず、慶早進学塾の無料受験相談を活用していただきたい。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

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