10分でわかる化学基礎の範囲についての具体的な解説!
2016年12月31日 | 化学
皆さんは、化学の科目の仕組みが変化したのをご存知であろうか?
高校化学は、基礎的な勉強をする化学基礎と、もっと応用的なことを勉強する化学という2つの科目に分けられる。
昔は化学Ⅰと化学Ⅱという分け方がされていたのだが、2015年度の入試から変化した。
単に名前が変わっただけではなく、範囲も変化したのである。
なので、今回は化学基礎の範囲が化学Ⅰからどのように変化したのかをお伝えしていく。
これを読むことによって、化学基礎の範囲について理解して受験本番に向けての対策をしやすくなることは間違いない。
化学基礎とは何か
化学基礎とは何かについて、化学Ⅰとどう変化したのかを考慮しながらお伝えしていく。
化学基礎の範囲について知りたかったり、これからどのように勉強していったら良いのかわからない人はこれを読んで理解して実践していくことを推奨する。
化学基礎について
まずは、化学基礎とは何かについてお伝えしていくことにする。
化学基礎と言われても、初めて聞く人からしたらどこまでが化学基礎で、どこまでが化学に分けられるのかがイメージできない人もいるはずだ。
なので、化学基礎の範囲についてしっかり理解しておかないと、学習計画を立てることもできないのでまずは理解しておく必要がある
また、化学基礎の範囲を理解しておくことで、短時間で必要な勉強を終えることができるので他の科目に時間を当てることができるようになるのである。
そして、どこまで勉強すれば本番に対応できるようになるのかが分かるので、モチベーションも維持しやすくなるのだ。
化学基礎で習う内容は主に理論化学で占められて、化学と人間生活、熱運動と物質の三態、物質の構成、化学反応式、酸・塩基などがこれに含まれている。
これに加えて無機化学と有機化学も含まれているが、ほとんどは理論化学なので計算問題がとても重要になってくるのである。
なので、今までの化学Ⅰの時の勉強法とは異なり、暗記中心の勉強法では対処できなくなってしまうのである。
また、計算問題なので最初の段階でつまづいてしまったら段々とわからない分野が増えていってしまうので、いかに復習に力を入れて勉強を進めていけるかが重要となってくるのだ。
特に、化学基礎の理論化学の中でも多くの人がつまづいてしまう分野が、物質量モルであることは間違いない。
化学反応式なども難しい分野としてあげられるが、やはり化学が苦手になってしまう原因を作っているのは、少なからず物質量モルについてなのである。
そもそもモルとは何を表しているのか、どういう意味なのかが頭の中でイメージできるようにならないと、濃度計算などの問題に対応できなくなってしまう。
なので、モルや化学反応式など、化学基礎の中でも難しいと言われる分野でつまづいてしまった場合は、その都度復習などをして理解しておかないとますます問題が解けなくなり、センター直前で膨大な時間を使わなければならなくなってしまう。
そうならないためにも、化学基礎の範囲を理解し、点数の多くの配分を占める理論化学でつまづことがないように勉強していく必要があるのである。
化学基礎の範囲を勉強しているか確認する
さて、化学基礎の範囲を勉強するにあたって次に重要になってくるのが、自分がどの分野の勉強をしているのかを意識して勉強することである。
これを意識しないまま勉強を進めていくと、自分の苦手な分野がどこなのかわからないまま勉強を進めることになってしまうため、非常に効率が悪くなってしまうのである。
なので、今自分が勉強している範囲の化学基礎は入試で必要な分野なのか、あとどの程度勉強すれば自分の行きたい大学のレベルに到達するのかなど、勉強のプランを立てる上でとても重要なので確認する必要がある。
化学基礎の具体的な範囲
ここからは、化学基礎の具体的な範囲について述べていく。
化学基礎の範囲はどこからどこまでなのか、また化学Ⅰとどのように変化したのかについて具体的にお伝えしていく。
化学基礎には3つの分野があり、化学と人間生活、物質の構成、物質の変化に分けられているので、これらについて言及していく。
詳しい範囲を図式化したものは以下のurlに乗っている。
赤本.netより
これを見ながら記事を読み進めていくことをおすすめする。
これを読んで次の章の化学基礎の学習プランを実践することで、効率的な化学基礎の勉強をすることができ、試験でも9割以上を安定してキープすることが可能になるのである。
化学と人間生活
化学と人間生活には、化学Ⅰから「熱運動と物質の三態」という分野が移動されている。
なので、この分野に限っては旧課程のセンター化学の過去問が使えるので、多くの問題を解いていくことができる。
また、「人間生活の中の化学」という分野が新設されている。
この分野は、私たちが普段生活している中での化学現象についての内容が含まれている。
化学が人間の生活にどのような影響をもたらしているのかについて考え、実験などを通して物質を探求するための方法の基礎を学んでいくというものだ。
これは新しく作られた分野なので、教科書などでしっかり理解しておくべきである。
物質の構成
物質の構成では、周囲表やイオン、結合に関することが含まれている。
これらは化学の中でも重要な基本内容なので、単なる暗記だけでなく仕組みなどを資料集などを用いて理解しておく必要がある。
また、化学Ⅰから「極性、配位結合」の分野が移動されている。
この分野も単なる暗記だけでは多くの問題に対応することができないので、旧課程にあるもん過去問などを駆使しながらしっかり理解していくことが重要である。
物質の変化
物質の変化では化学基礎から新設されたり、化学Ⅰから移動した分野はない。
物質量や化学反応式、酸と塩基、酸化と還元などがこの分野に含まれている。
この分野は化学基礎の中でも難しい分野が多く含まれていて、計算問題も多く高得点を狙うなら必ず理解しておかなければならない分野である。
特に、物質量モル(mol)が含まれているので、この概念をしっかり理解していないと化学基礎で時間内に高得点を取ることは不可能になってしまう。
なので、多くの問題を解いていくことで概念を理解していくことが必要である。
化学基礎の学習プラン
ここからは、化学基礎の勉強をしていく上で有効な勉強法についてお伝えしていく。
自分が勉強するべき化学基礎の範囲がわかったら、それをいかに効率よく勉強していけるかどうかが受験勉強においては必要になってくるのである。
なので、これから書いていく具体的な化学基礎の勉強法を理解して実践していくことで、範囲内の化学基礎を効率よく勉強できるので試してみるべきだ。
参考書を選ぶ
化学基礎の勉強をするにあたって、自分が分からないところなどを調べるたみの参考書が必要になってくる。
参考書を持っておくメリットは、自分の中で中心となる解法や考え方などが一貫していくことである。
化学基礎は、人や本によって教え方や解き方などが異なってくるので、自分の中で核となる思考法を持っておくことが重要だ。
複数の参考書を使える人は良いが、多くの人はいくつものアプローチ法で勉強をしていると頭が混乱してしまうことがある。
なので、最初はたくさんの解法などをインプットしてみて、その中で自分が最も理解しやすい考え方の参考書を選んでみるのが賢明なのである。
そうすることによって、様々な分野でアプローチ法が一貫性を持ち、どんな問題を解く際にも対応しやすくなるのである。
問題集を選ぶ
問題集はたくさんの種類のものが出版されているが、その中で自分にあった問題集を選んで解いていくことが重要である。
問題集には、問題の種類が多いもの、難しい問題が掲載されているもの、解説が丁寧なものなど種類が豊富だ。
化学基礎の問題集の使い方としては、参考書や教科書の内容を理解して、その覚えたことなどを使って問題を解いていくという方法が良い。
計算問題など、教科書や参考書を読んだだけでは力がつきにくい分野も問題集を使えば身に付けることができる。
なので、教科書や参考書を使って知識をインプットし、問題集を使ってアウトプットするというサイクルを繰り返すことによって化学基礎の点数は段々と向上していくのである。
また、問題集は1つに限らず多くの問題に触れることが大切であるが、しっかり解いた問題を復習していく習慣をつけることが重要だ。
例えば、問題を時間を図りながら解いてみて、時間内に解ききれなかったり、完全には自力で解けなかった問題にはマークをつけておく。
その問題をしばらく経ってから再度解き直してみて、解けるようになっていたらマークを消すという勉強法だ。
この勉強法の良いところは、自分が苦手でわかっていない問題をすべて無駄なく解けるようになれるので、わざわざたくさんの問題集を買って問題を解くよりも効率が良いというところだ。
もちろん、1冊の問題集のマークがすべて消えたら他の問題集を解き始めるというのは言うまでもない。
反復復習をする
これは先ほども少し触れたのだが、問題集を解く際にマーキングして解き直す反復復習というのはとても大切なことなのである。
人間というのは1度理解しただけだは時間が経つと忘れてしまう生き物なので、せめて間違えた問題は何度も繰り返し解き直すことで脳に長く残りやすくなるのである。
なので、間違えた問題をしばらく時間が経って見て、即座に解法が頭の中に浮かんでくるようになれば定着した解いても良いのだ。
逆に、1度理解しただけではすぐに忘れてしまうことが多いので、せっかく時間をかけて解いた問題が無駄になってしまうのである。
以下の例を参考にしてみる。
効率良く点数を上げるために最も重要なのがこの復習です。基本的に人間の脳は一回見ただけでは覚えられないですからね。ただできた問題を何回も反復しても効果が薄いので答え合わせの時につけた◎〇△×法にそって優先順位をつけて復習していきます。◎の問題
最後まで説明できるレベルで解けた◎の問題はこれから先もおそらく解けるので復習は月に1度ぐらい見直すぐらいで大丈夫です。〇の問題
なんとか解けた〇の問題は2日おきぐらいに軽く解きなおして3回連続で〇がついたら◎にしましょう。△の問題
途中でつまったり計算ミスをした△の問題を〇にすることが効率よく解法を暗記するために一番重要です。△の問題は計算ミスならなぜ計算ミスをしたのかを確認、詰まった時はその詰まったところがその問題のポイントなのできちんと理解して暗記をしていきます。このとき毎回書くのではなく5回問題のポイントをきちんと言えるかだけ確認をしたら1回書いて実際にアウトプットできるか確認するのがいいと思います。 このアウトプットの際に詰まったりミスをしたらそこが次のポイントなのでまた復習していきましょう。✗の問題
解こうとしても全く手も足も出なかった✕の問題はまずは問題の方針を何回も読んで覚え△にしましょう。
このように、効率的に化学基礎の範囲を勉強していくためにも、反復復習は欠かせない勉強法なのだ。
特に化学基礎では、理論化学の計算問題などはパターンが限られているので、問題を見て解法が浮かんでくるまで反復復習をしていくことを心がけるべきである。
解法を暗記する
化学基礎、特にセンター試験などでは時間が短いため、一問にかけられる時間がかなり少なくなってしまう。
そこで、解法が思い出せないとなると大幅な時間のロスになってしまい、一から導こうとすると時間が足りなくなり、他の問題まで手が回らなくなってしまうことがある。
そのようなことにならないためにも、解法を暗記しておくことが重要だ。
問題を一目見て解法パターンがイメージできるレベルが理想的である。
解法を暗記せず、公式の意味から理解していくという勉強法も数学的にはあるのだが、この化学基礎という分野に限った勉強法であれば暗記してしまった方が効率が良い。
あくまで受験で大切なのは点数なので、いかに多くの情報を頭の中に蓄えられているかが重要である。
公式の成り立ちから理解しないと覚えられないのならばそれでも構わないが、化学基礎レベルの公式なら暗記してしまった方が早い。
なので、そのようにして多くの解法を覚えておき、実際に問題を見た際に解法が思い浮かぶレベルのまで仕上げておくべきである。
まとめ
いかがだっただろうか?
今回は化学基礎の範囲について、具体的な変更点や勉強法についてお伝えした。
化学基礎は、多くの人は受験で必要になってくるので、しっかりと範囲を把握しておいて、効率的な勉強をして高得点を取れるようになってほしいものだ。
化学基礎の範囲についてよく分かっていなかった人がこの文章を読んで、少しでも役に立ってもらえれば幸いである。
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