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慶應義塾大学経済学部(慶経)の一般入試(一般選抜)の特徴と対策

2020年05月27日 | 慶應義塾大学

慶早進学塾オンラインコースご案内

とにかく慶應を志望する人の手助けになれないだろうか。

そのような思いで、今まさにこの記事を執筆している。

この記事は慶應義塾大学経済学部の入試問題の特徴と対策に関して、どこよりも詳細に記したものだ。

普段私、塾長の鴨井
(@keiso_kamoi)が生徒に伝えている情報を可能な限りお伝えしようと思う。

特に慶應経済は実際に私が通ってきた大学・学部のため、非常に思い入れが深い。

また私だけではなく、これまで慶早進学塾(前身の個人時代も含む)では、2014年度、2016年度、2018年度に慶應経済の合格者を輩出している。

また2020年度はA方式1名、B方式2名、いずれも現役の生徒が合格をしてくれた。

これまで慶應経済の試験で成果を残すために研究を重ねてきた内容である。

ぜひこの記事を読み、あなたも慶應経済に合格し、私の後輩になってほしい。

慶應経済一般入試合格例

まず最初に近年の慶早進学塾からの慶應経済の合格例を確認しておこう。

・2021年度…1名(B方式、日本史)

・2020年度…3名(A方式1名、B方式世界史1名、B方式日本史1名)

・2019年度…0名

・2018年度…1名(A方式)

2019年度こそ合格者がいなかったが、それ以外の年は安定して合格者を輩出することができている。

A方式、B方式共に結果になっているので、ぜひこの記事をしっかり読んで、自分の対策に有効活用してほしい。

慶應経済一般入試の制度

まずは慶應経済の配点や合格最低点、偏差値などを確認しておこう。

科目・配点・合格最低点・偏差値

A方式

以下がA方式の配点、平均点、合格最低点だ。

年度
入試
試験科目配点受験者
平均点
合格最低点
’19英語200263.1265
数学150
小論文70
合計420
’18英語200208.3207
数学150
小論文70
合計420
’17英語200216.5218
数学150
小論文70
合計420

上述の通り、英語200点、数学150点、小論文70点の合計420点満点であり、最低点は近年はかなり前後する印象である。

偏差値は河合塾によると、偏差値67.5。

第一段階選抜

第一段階選抜の情報も記載しておく。

2019年⇨110点

2018年⇨94点

2017年⇨86点

※いずれも英語の長文パート90点分と数学のマーク部分70点分の合計160点中。

B方式

年度
入試
試験科目配点受験者
平均点
合格最低点
’19英語200253.0259
地理歴史150
小論文70
合計420
’18英語200235.3243
地理歴史150
小論文70
合計420
’17英語200234.8245
地理歴史150
小論文70
合計420

上述の通り、英語200点、社会150点、小論文70点の合計420点満点であり、最低点はA方式よりは安定している印象である。

偏差値は河合塾によると、偏差値67.5。

第一段階選抜

第一段階選抜の情報も記載しておく。

2019年⇨58点

2018年⇨49点

2017年⇨47点

※いずれも英語の長文パートの90点中。

慶應経済の一般入試の特徴

簡単に慶應経済の特徴についてお伝えしておこう。

慶應義塾大学の看板学部

「理財の三田」と呼ばれるように、慶應義塾大学の中で経済学部は看板学部の一つとされている。

そのため非常に人気の高い学部の一つであり、事実私立文系の大学・学部の中では最難関の一つである。

それ相応の学力が必要とされるのは間違いないが、確実な攻略方法があることも事実だ。

指定校推薦・AO入試が存在しない。

慶経の特徴の一つに、指定校推薦やAO入試が存在しないということがあげられる。

つまり、学生は、

  • 一般入試組
  • 内部進学組

の2パターンしか存在しないということになる。

体感で大体一般受験組が6~7割。内部進学組が3~4割といったところだろうか。

そのため、他学部と比較して、学力の平均が高いという印象だ。

これも慶應経済を語る上で欠かせないことに感じる。

A方式・B方式の2つがある。

慶應経済はA方式とB方式の2つに分けられている。

A方式が英語、数学、小論文の3教科で受験することになり、B方式では英語、歴史(世界史、日本史のうち1つ選択)、小論文の3教科で受験することとなっている。

これを見てお分かりになるだろうか?慶應経済はこの受験方式から以下の特徴を挙げることができる。

文系・理系共に受験してくる。

後述するが、特にA方式は、英語、数学、小論文で受験することが可能となっており、また小論文の配点が非常に低い。(420点中70点。)

そのため数学受験の文系の学生だけではなく、数学を得意にしている理系の生徒や医学部志望の生徒、また英語の配点の高さから、帰国子女の生徒が非常に受けやすい形となる。

事実、私が実際に慶應経済に進学した際に、クラス約25名のうち、一般受験組は15名弱であり、そのうち5名以上は理系出身の学生であった。

また以前慶早進学塾オンラインコースから、慶應経済に在籍中に仮面浪人で東大を目指し合格を勝ち取った子がいるが、その子は理系出身かつ帰国子女の生徒であった。

つまり、文系、理系共に非常に受験しやすいことから、以下のことが言える。

英数共に非常にハイレベルな学力を持った生徒が受験しやすい。

国公立志望の学生有利

A方式、B方式共に受験科目や配点が国公立志望の生徒に配慮されている形となっている。

またそれ以外にも、各科目の形式が非常に国公立大学を意識したようなものとなっている。

例えば、以下のような形だ。

英語

和文英訳、自由英作文が出題され、共に分量、難易度共にかなりハード。一般的な私立志望の人は英作文の対策をそこまで熱心に行わないだろう。

日本史・世界史

私立大学の入試には珍しく、記述・論述の問題が非常に多い。また出題の形式も多岐に及んでいるため、特に東大・一橋併願の人はかなり対応しやすいだろう。

小論文

配点こそ低いものの、要約と自身の意見を記述する問題が出題され、日頃から国公立の記述の学習を行っている人ほど対応しやすい。

このように国公立志望の生徒が受験しやすいような作りとなっている点は意識しておきたい。

足切り(第一段階選抜)の存在

慶應経済の入試の特徴に第一段階選抜、通称足切りの制度が存在し、いずれも全体の6割(!)程度がここで不合格となる。

つまり半分以上の学生は、A方式であれば英語の長文(90点)と数学のマーク(70点)、B方式であれば英語の長文(90点)のうち一定点を超えないと不合格となり、それ以外の項目はどれだけ得点が良くても不合格となるということだ。(というかそもそも採点されない。)

逆に言うと、足切りを通過すると、残りは4割前後くらいの争いとなり、特にA方式はその中で平均程度取れていたら合格を手にすることができる。(倍率や平均点を確認のこと。)

B方式は更にもう少しハードルが上がるものの、いずれにせよ足切りを通過することが何よりも重要だと言って差し支えない。

慶應経済一般選抜の対策

それでは、実際に慶應経済に合格するには、どのようにしたらいいのか、簡単にアドバイスを送っておく。

英語が最重要

A方式もB方式も英語が最重要科目であることは間違いない。共に配点が一番大きいからだ。

英語で高得点を確保することができれば一気に合格に近づくのは間違いないだろう。

長文の正答率

慶應経済では長文パートで第一段階選抜が実施される。その後全体が採点されるという形となるが、英作文の配点が残りの110点となる説よりも、長文の配点がそのまま拡大されるのではないか?と感じている。(この点に関しては、大学側から正式に情報が公開されていないため、あくまでも推測の情報である。)

過去の慶早進学塾出身の生徒たちの状況を見ていても、長文で高得点(8割)を獲得した生徒は安定して合格していることからも、長文で得点を取ることができるようにしておきたい。

数学は取れる問題を確実に。

数学は近年難易度が非常に高くなっており、数学が苦手な生徒、中途半端な学力の生徒は一掃されるような状況となっている。

一方でマーク部分や大問4~6の前半の問題はそこまで難易度が高くないことも多い。

制限時間も短いことから、取れる問題を確実に取る意識が何よりも重要である。1問にこだわって全体を見失わないように気をつけたい。

日本史、世界史

日本史、世界史は何よりも記述・論述の対策をどのように行うかだ。

一般的な私大の生徒はこの部分の対策を行わないが、逆に言うと、ここをしっかりと対策しておけば、慶應経済の社会の問題は難しくない。

B方式を考えている人は、徹底して対策を行い、社会を得点源にしておこう。

小論文

慶應を考える人で小論文があるから、敬遠する人は一定数いるだろう。もちろん他学部であれば、わかるのだが、少なくとも慶應経済の場合は、その心配はしなくとも大丈夫だ。

配点が低い上に、出題レベルが高くないからだ。

日頃の現代文の学習をこなした上で、過去問中心に内容を確認し、演習しておけば慶應経済の小論文対策としては十分だ。

むしろ慶應経済にしか小論文を使わない人は、ここに時間を多く割くのは控えよう。

慶應経済一般選抜科目別対策

より詳細な科目別の対策をどのようにしたらいいかを考えたい人は多いだろう。

各科目記事をまとめてあるので、そちらを順番に参照するようにしてほしい。

※各科目の記事が公開され次第、リンク先が表示されます。まだ公開されていない科目はもうしばらくお待ちください。

英語

数学

日本史

世界史

小論文

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

他にも慶早進学塾から現役で慶應経済に合格した子の体験記も掲載しています。そちらもご確認ください。

慶應経済の併願校対策

慶應経済を目指す人、併願で考えている人が、どこをどのように受験したらいいかの参考例を記載しておいた。あくまでも参考だが、併願校を考える際は参考にしてほしい。

国公立文系

第一志望は東大、京大、一橋、阪大あたりの難関国公立大学を受ける人が多いだろう。その併願として慶應経済はうってつけである。

同時に翌日に実施される、慶應義塾大学商学部のA方式もあわせて受験しておきたい。

早稲田大学政治経済学部、商学部、社会科学部に関しては、国公立大学の試験日が近いことがあるため、人によって併願するかは変わるだろう。

それよりもランクが下がる大学は、共通テスト利用で合格しておきたい。

私立大学専願

A方式の場合であれば、英数国で受験可能な経済・商・経営系の大学・学部を受験していくことになるだろう。ただし、慶應商学部は社会が必要なこと、また早稲田大学政治経済学部は共通テスト受験が必須となっていることは気をつけたい。

B方式の場合であれば、早慶、上智MARCH全般対象となってくる。

選択肢自体は非常に多いため、バランスを見ながら自分の好きな大学を受験すればいいだろう。

国公立理系、医学部

第一志望に東大、京大、東工大など国公立大学か、医学部を選んでいる人も慶應経済自体は受けやすいだろう。

その他慶應理工を併願とする人も多いが、残りは基本的に理系の学部を選ぶことになるだろう。

慶應経済に一般選抜で合格したい人は

かなり詳細に渡って、記載してきた。

いかがだっただろうか?

慶應経済受験を考えているのであれば、この記事でお役に立てたなら幸いだ。

慶應経済は全国から文理問わず多くの学生が受験してくる。早くから学習を行い、万全の状態を作っていこう。

実際に慶應経済に合格したい方は、慶早進学塾の無料相談や通塾を検討してもらうと良いと思う。合格可能性を飛躍的に向上させられればと思う。

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