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慶應義塾大学薬学部の英語の傾向と対策

2021年04月28日 | 慶應義塾大学

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慶應義塾大学薬学部は、薬学部の中でも非常に難しい学部であり、私大の中だと確実に最難関になってくる。

当然受験科目に英語が入っているわけだが、結論から言うと数学は比較的簡単だが英語が割と難しめで、この英語で足を引っ張る人はおそらく続出すると思われる。

逆にこれまで英語である程度点数が取れている人は、数学の難易度を鑑みたときに非常に受かりやすくなると思う

最低限英語でどれだけ足を引っ張らないようにするか、また英語が得意な人は英語でどれだけ得点を伸ばすかといったことを意識して対策していく必要がある。

今回は、その具体的な対策方法について解説していく。一緒に確認していこう。

慶應薬学部合格例

まずは慶早進学塾の、慶應薬学部への合格例を見ていきたい。

さすがに、毎年毎年慶應薬学部を受験する生徒が慶早進学塾から出ているというわけではないが、2018年度に1名合格者が出ている。

その生徒は他の国公立大学も受験しており、結局そちらの方に進学したのだが、慶應薬学部への合格を勝ち取ることが出来ている。

その時指導していた内容も含めて今回の記事を書いているので、かなり参考になるのではないかと思っている。

慶應薬学部英語基本情報

まずは基本的な情報について確認していく。

配点

  • 英語 100点
  • 数学 100点
  • 化学 150点

となっている。

合計350点満点のうち、英語が100点分を占めるわけだが、正直そこまで英語の配点が大きいわけではない。

極端な話、理系というのもあり、英語があまり得意でなくとも数学と化学がしっかりと点数を取れるようであれば、正直合格はできるのかなという印象ではある。

合格最低点

薬学部の合格最低点はそれぞれ以下のようになっている。

年度薬学科薬科学科
2016216213
2017227228
2018204204
2019208207
2020196195
https://keidai.kawai-juku.ac.jp/exam/average.php

薬学部は毎年合格最低点がブレるのだが、近年下がり気味だなという印象を受ける。

形式

薬学部の英語は、出題形式が本当に安定しない

全問題マーク型の問題の年もあれば、若干記述が復活する年もある。

ただ言えることは、大問数は3問前後で、サブとして大問がもう1問付け加えられることもあるが、いずれも長文読解となっている。

各大問1000words程度の長めの文章となっており、それを読んで内容一致問題、空所補充問題、同意表現問題あたりの問題が大半を占める。

難易度

間違いなく、薬学部を含め理系学部・学科の中ではかなり難しい部類といえる。

詳しくはまた後述するが、制限時間80分の中で、大量の文章量を読まなければならず、中途半端な英語の学力だと全然点が取れないようになっている。かなり難しい。

目標得点

目標得点としては、近年の合格最低点を鑑みればまあ60%程度が取れていればとりあえず足を引っ張るというようなことにはならない。

一方で、50%ほどしか取れなかったとしても、数学と化学―特に配点の大きい化学でしっかりと点数が取れていれば十分合格することができると思う。

また、70%以上取ることができれば、数学で計算ミスなどをしたとしても合格可能性はあるといったところだ。

やはり英語は実力がそのまま反映されやすい科目であるため、そういった面では英語でしっかり点数を取っていってほしい。

慶應薬学部英語の傾向

続いて、慶應薬学部の英語の実際の問題の傾向について確認していく。

前述している通り数学と比較しても英語は難易度が高めなので、ここで足を引っ張る人が多いと思う。では具体的にどういった点で難易度が高いのかといったところを解説していく。

文章量が多い

大問が3(時たま4)問あり、どの長文も1000wordsくらいあり、合計3000wordsくらい読まないといけない。これは結構多いのではないか。

理系の学部としてはかなりえぐい。

更に設問もすべて英語なので、それも含めると相当な量の英文を読まなくてはならないため、かなり大変だ。

日頃からたくさん英文を読み、スムーズに読めるようにしておかないとかなり苦しむのはないだろうか

制限時間が短い

制限時間は80分で、その中で重ための長文を3問解かなければならないため、ただ長文が読めるだけでなく、スピード感をもって解く練習をしていなと、満足にすべての問題を解く前に制限時間切れを起こすことは容易に想像できる。

制限時間は短いと思っておいてほしい。

語彙レベルが高い

出題テーマが医学や薬学だったり生物学だったりと、医歯薬学に関連した自然科学系の長文が出題される

ごく一般的な英語長文ではなく、テーマに専門性がある。

また、英語表現が難解なものだったり、語彙が専門性のあるものだったりと、テーマも含め語彙レベルが高いというところは、慶應薬学部英語の大きな特徴と言える。

よって、ここの英語長文をスムーズに読むためには、難解・専門的な語彙の学習をしておいたほうが良い

設問レベルは標準的

難解な語彙やテーマに反し、設問のレベルは内容一致問題、空所補充問題、同意表現問題などの標準的なものが大半を占める。

長文の文章がちゃんと読めていれば、設問で苦労することはそれほど無く、しっかりと選択肢が定まるようになっているので丁寧に設問対策をしなければならないということではない。

とにかく文章が読めるかどうか、また知識をしっかり増やしておいて、選択肢の吟味で苦労しないようにしておくことが重要だ。

慶應薬学部英語の対策

以上の特徴を踏まえ、どのように対策をしていけばよいのかを自ずと見えてくると思う。

具体的に確認していこう。

語彙力の強化

明らかにこれは必要だ。

例えばシステム英単語といった、標準的な単語帳をまず1冊完璧に潰しておいて、一瞬でアウトプットすることができるという状態にまずしたうえで、そこから更に自然科学や医歯薬系の専門的な語彙を増やしておくということまでしておきたい。

それをやっておけば、文章を読むときに非常に楽になるので、薬学部の受験優先度が高い人は必ずそこまでやっておこう。

速読力の強化

速読力の強化というと、内容がしっかりと頭に入っていないのに文章をすっ飛ばして読むというようなテクニック的なことを重視する人が毎年多く見られるが、私が言いたいのはそういったことではない。

理路整然とスタンダードに読むそのスピードが他の人より早いといった状態を目指してほしいと思っている

ではそのような状態までもっていくには何が必要なのか。

私としてはまず構文の解釈能力が重要だと思っている。

一瞬で構文が把握できれば、スムーズに速読力があがってくると思う。

次に、長文の演習量も非常に重要になってくると思っている。

最初はゆっくりでもいいから徐々に徐々に読むスピード感を挙げられるように、丁寧な学習をしていってほしい。

長文の演習を中心に

長文読解が大半を占めるので、当然長文演習を数多くこなしてほしい。

慶早進学塾では、長文の演習を終えたあとに、文章を頭から最後まで秒で読み込めるようにするため、黙読による読み込みを徹底させている。

この読み込みの効果が、私自身の実体験としても指導の経験上からも、この読み込みを徹底してやっている人の読むスピードや安定感は飛躍的に増すことがわかっている。

ぜひこれを参考にして長文を回していってもらいたい。

慶應薬学部英語対策のおすすめ参考書

では、最後におすすめの参考書を紹介する。

ポレポレ

構文の解釈能力を飛躍的に高めるには、ポレポレレベルの英文解釈の参考書を1、2冊ほど丁寧に潰すということが私は非常に重要だと考えている。

これを何回も反復して丁寧に学習してこのレベルの英文をスムーズに読めるようにしておくと、構文把握能力としては申し分ない状態にまでもっていけると思う。

以下のリンク先でポレポレについてのより詳しい解説をしている。ぜひチェックしてみてほしい。

速読英単語上級編

毎回毎回長文がついており、かつ難しい語彙の確認が出来るという2つの点から、速単の上級編もおすすめしておく。

こちらも以下のリンクから、速読英単語上級編も含めたシリーズ参考書の詳しい解説を見ることができる。

リンガメタリカ

SFCを受験する人もだが、薬学部の英語を受験するならリンガメタリカは絶対にやってほしい1冊だ

やはり専門的なテーマの文章を読むことができるし、その中で他の教材にはあまり出てこないような体系的な知識の語彙を拾うことが出来るといった点で、リンガメタリカは非常に良い教材だ。

そういったところで、速単上級編は最悪やらなくていいかなと思ってはいるが、リンガメタリカは必ずやって欲しいところだ。

リンガメタリカも、以下のリンク先でより詳しい活用方法を解説している。慶應薬学部、SFCを受験ぢたいと考えている人はぜひチェックしてほしい。

慶應薬学部英語まとめ

以上が慶應義塾大学薬学部英語の傾向と対策だった。いかがだっただろうか。

長文のん文章量が多く、語彙レベルが高いといったところで、非常に難易度の高いレベルであるため、ここで足を引っぱられる受験生はすごく多いのではないかと思っている。

だからこそ、早め早めの対策をしてもらいたいと思っている。

ここで紹介していることをしっかりとやっていれば、十分に合格点がとれるようになると思うので、ぜひ頑張ってもらいたい。

慶應薬学部の他の科目など以下から紹介しているので、こちらからぜひチェックしてほしい。

また、慶早進学塾では慶應薬学部に合格例も出ていることから、ぜひ無料受験相談を活用してもらって、より詳しい、個別的なところまでお話が出来たらなと思っている。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

対策すれば確実に合格できる学部の1つなので、早め早めの準備をしよう!

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