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慶應義塾大学理工学部物理の傾向と対策

2021年07月27日 | 慶應義塾大学

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慶應理工学部は、私立大学の理工系の学部の中で最もレベルが高い。あなたは慶應理工の受験を考えている方だろうか?

その中でも、最大の特徴が、理科を2個使わないといけないということである。

慶應理工は物理と化学が必須となっているため、慶應理工を受けるということは、そのまま物理を使わないといけないということになる。(もちろん化学も同様である。)

そこで、この記事では慶應義塾大学理工学部の物理の傾向と具体的にどのような対策をしていくべきなのかについて詳しく解説していく。

慶應理工学部を受験予定の人はこの記事を読み、どのように対策をしていくといいのかを学んで日頃の勉強に生かしてほしいと思う。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

化学の内容を知りたい人は以下から確認してください!

慶應理工学部物理の基本情報

それではまず慶應義塾大学理工学部物理の基本情報に関して確認していこう。

配点

500点満点中100点である。

出題形式

大問は3つから構成されている。

化学と合わせて120分であるため、物理は60分以内に解き切りたい。

本文がかなり長い文章で書いてあり、その中の空欄に計算式などの内容を書いていくという形式である。

毎年大問1が力学、大問2が電磁気、大問3がそれ以外の全範囲の単元から出題される傾向がある

大問が3つしかないためひとつの問題を深掘りしていくような問題で構成されている。

慶應理工学部物理の特徴

それでは慶應理工学部の物理はどのような特徴があるのだろうか?順番に確認していこう。

基礎~標準レベルの問題が大半

問題のレベルは基礎から標準が大半である。

私立理工学部の中では最難関に位置する学部であり、医学部医学科を除くと一番偏差値が高いが実際の問題はそこまで難しくない。

しかし、計算量が多いため早く解けないといけない。

そのため、標準レベルまでの内容に抜けがないように頭の中できっちり整理できていないと問題を早く解くことができない。

大学側はその部分が身についているかを試すためにそのような問題を出題されているのではないのだろうか。

基礎基本をしっかりと学習することが得点に繋がる。

力学、電磁気の問題はやや難しい

毎年出題されている分野であり、過去問を解いてもらうと分かるがやや難易度が高い傾向がある。

単元によってかなり特徴が見られる。

力学では下に図が書いてあり、その図を用いながらいろいろな組み合わせを問う問い方がされている。

電磁気では、電気を帯びた棒が動くというような問題が多く出題されている。

過去問で一度形式を確認した上で学習を進めていくことがよいだろう。

力学と電磁気の分野は慶應理工に限らず、様々な大学でも出題されているため、この部分の対策をしっかりすることで他大学の入試対策にも繋がってくる。

そのため、この2つの分野は応用レベルまで学習するようにしてほしい

計算量が多い

大問は3つしかないが、かなり計算量が多いため、時間内に解くのはかなり難しい

化学も同じく標準レベルの問題が多いが、計算量が多いため物理で60分以上を割かないようにしてほしい。

60分以内で解くために、対策をしっかりと練ってほしい。

目標得点

問題数が多いとはいえ、標準レベルであるため物理で得点をしておきたい。

また、理工は英語が少し難しいので理系科目で7割を目指したい。

理系科目で7割を取れていると、英語で多少つまづいて5〜6割になったとしても受かる可能性が出てくる。

そのため、いかに理系科目の対策をし、得点を安定して取れるかに左右される

慶應理工学部物理の対策

それではここからは具体的な対策に関してである。

大前提として、慶應理工学部の物理は、基礎から標準レベルの問題が大半であるため、ここをしっかりと得点しておきたい。

反対にこの部分を得点できないと他の人と差をつけられてしまうため、たとえ苦手科目や分野であったとしても標準レベルぐらいまでは頑張れば点数を取ることができるだろう。

そのため、苦手を潰して標準レベルまでの知識を全範囲身に付けておくことが必要である。

力学・電磁気は応用レベルまで

この2つの分野は毎年出題されていると分かっている以上、対策をしっかりとった方がよい。

力学は物理の中でもイメージをしやすい分野であるため、問題も難しく複雑にできる。

そのため、物理の本質的なイメージ計算力があるかどうかを試したいのがうかがうことができるだろう。

電磁気については、本質的なイメージが難しい分野であり、その理解度を試してくるような問題が出される。

しかし、理工では同じような問題が出題されているため、過去問を見て同じような問題を解いておくことが重要になる。

計算速度UP

標準レベルまでの問題をいかにサクサク解いていけるかが重要になってくる。

物理や数学などについては計算スピードを速めることが第一だが、計算スピードには限界がある。

そのため、より力をいれてほしいことは、問題を見た瞬間に解法がすぐに思い浮かぶようにすることである。

それをいかに早くできるようになるかによって問題の処理スピードが大きく変わってくる。

即ち、どれだけ考え込む時間を減らすかが大切になる。

今回の物理で言うと、分野ごとに内容を覚えて演習をした後、分野ごとにここではどの公式が鍵であり、どのような性質があるのか、などを整理できているかどうかが問題を解ける人と解けない人との決定的な違いである。

そのため、整理できていない人はなんとなく理解した状態であり、演習では解けたが入試などの初見で解く問題に関しては解けなくなってしまう。

なので、必ず頭の中で整理しておくことが重要である。

力学や電磁気など、それぞれの問題を見た時にこのような形式の問題はこのように解く、というような解き方がきちんとあるため、その解き方を問題と一つ一つセットで覚えておく

また、覚えるだけではなく、頭の中で整理することが必要であるため、物理の場合では体系ごとに内容と解法をそれぞれ頭の中で整理していくことがポイントとなる。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

このような対策をして、実際に慶應理工学部に現役合格した生徒がいます。体験記の動画を撮影しているので、よかったら確認してみてください。

慶應理工学部物理対策のおすすめ参考書

基礎レベルから応用レベルまでの参考書を紹介していく。

漆原晃の物理が面白いほどわかる本

この参考書はかなり初心者向けになっている。

授業を聞いただけではどうしても理解できていない、という現象について、しっかりイメージから内容を理解していくことができる。

標準レベルまでの内容を理解できている人には必要ないかもしれない。

しかし、理解はできていても本質的なイメージが湧かないという人はその部分をこの参考書で勉強していくことをおすすめする。

この参考書は分野ごとに本が分かれているため、苦手な分野のみを選んで購入するのも一つ手ではないだろうか。

セミナー物理

学校でよく配られている参考書である。

化学もあるが、形式は同じでまずは体系ごとに最初の数ページでその分野での重要な公式、イメージ項目がすべて書いてある

とても分かりやすくポイントがおさえられているところがこの参考書の良いところである。

その部分を端から端までインプットしておくことで他の問題も解けるようになる。

問題もセットで載っており、そのレベルも基礎から標準レベルであるため、内容をインプットした後に基礎レベルから解いてそれがきちんと解けるようになると標準レベルまでは完璧になっていることになる。

少し難しい発展問題もあるがその問題も解くことで中堅の入試レベルまで対応できるようになる。

とにかく物理や化学は基礎を理解することが大切であるため、セミナーなどの標準レベルまでの参考書を何周もやって理解してほしい。

セミナーのような参考書に一番時間を割いてほしい

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

物理は現象を理解することが非常に重要で、セミナーを解く前に学校の授業や漆原の面白いほどを活用して、内容の理解とインプットができていることを前提とした上で解くように気をつけたい。

これを行わないと、セミナーに載っている同じ問題は解けるけど、類題や出題の形を変えられた問題が全く解けないという状態に陥ってしまうため、注意が必要だ。

良問の風

河合塾が出版しているものである。

私大の一般入試や国公立レベルの問題もあるが、この参考書はほとんど基礎レベルの問題で難しくても標準レベルまでの問題で構成されている。

そこまで難しくなく、量も多くないため標準レベルまで理解できている人には少し物足りないだろう。

標準レベルまでの問題をもう少しやりたい人にはこの参考書で十分である。

力学は解説が詳しいが、電磁気は解説が詳しくないため注意が必要である。

名門の森

この参考書がしっかりとした二次対策用の参考書になる。

様々な過去問が載っているがそこまで問題の量も多くなく、問題のレベルも旧帝大までではないが私大の一般入試レベルまでは対応できる。

この参考書は解答の解説が詳しい

問題数があまり多くないため、もっと演習を積みたいと感じた人は少し難しい参考書を買うのも一つの手である。

しかし、名門の森が解けるレベルになると理工の問題に対する不安もほとんどなくなるだろう

慶應理工学部物理のまとめ

以上が慶應義塾大学理工学部物理の傾向と対策である。いかがだっただろうか?

まずは過去問で形式を把握し、重要な分野については応用レベルの問題でしっかり演習をしてほしい。

どの問題もできるだけ早く解かないといけないため、体系的に頭の中で整理し、後は問題と解法の両方を覚えておくことを念頭に置いて学習をしてほしいと思う。

慶應理工は最難関学部であるが、物理については標準レベルがほとんどであるため、今回の記事をおさえて勉強に取り組んでもらえるとそのレベルに到達するだろう。

そのため、しっかりと対策を練って頑張ってもらいたい。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

慶應理工の他の科目の情報は以下の記事に全てまとめているので、必ず確認してください。

また、慶應義塾大学には理工学部を始め、学部問わず多数の合格者を輩出しているため、正しい勉強方法で勉強をしたいと考えている人は受験予定の大学を問わず、慶早進学塾の無料受験相談を活用していただきたい。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

慶應理工は物理や化学で高得点を取れると非常に合格しやすくなります。

この記事を参考にしてもらい、勉強に励んでください。

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