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【難易度と対策】早稲田大学文化構想学部の英語を攻略し、合格する方法

2022年05月08日 | 早稲田大学

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あなたは早稲田大学文化構想学部の受験を考えている人だろうか?

ひと昔前は、早稲田大学の中でも非常に入りやすい学部の一つであったが、近年文化構想学部は非常に人気学部になっており、難易度も急上昇してきている。

そのような人気学部で合格を勝ち取るには、英語の攻略が必要不可欠だ。

そこで、今回の記事では、早稲田大学文化構想学部の英語の入試について解説する。

文化構想学部の英語は、基礎から標準レベルの問題が主である。しかし、到底解けないような難題がその中に紛れて出題されていることによって、この入試の難易度をグンと引き上げている。

合格に近づくためには、速読力と精読力を身に着けて入試に臨む必要がある。この記事ではそのための方法についても解説していく。これからの学習にぜひ活用してほしい。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

文化構想の英語、やや特徴的です。以下で丁寧に解説しますので、必ず確認するようにお願いします!

早稲田文化構想学部英語の基本情報

まず、早稲田大学文化構想学部の英語の基本情報を確認しよう。

時間/配点

制限時間は90分だ。

文化構想学部の英語の配点は75点。その他の配点は、国語が75点地理・歴史が50点となっている。

ただし、早稲田大学の入試には得点調整がある。文化構想学部の場合は全ての科目で得点調整があるため、注意が必要だ。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

英語と国語の配点が大きいですね。やはり英語の攻略が鍵を握っています。

出題形式/回答方式

次に、出題形式だ。大問は5つ出題される。各大問で出題される問題の傾向は、毎年変わらない。

大問1は空欄補充だ。長文が提示され、その長文の中の空欄に適切な単語を4つの選択肢から選ぶという問題である。

大問2は、内容把握だ。A~Cの3つの短めの長文があり、その内容と合致するものを選ぶという問題となっている。

大問3では、文挿入問題が出題される。いくつかの短文が提示され、その文章を読み、空所に入る文章を選択するという問題である。

大問4は、会話表現だ。最後の大問5では、要約問題が出題される。大問5の要約問題は、近年傾向が変わり、出題されるようになった問題だ。長文を読んで、その文章を10語以内で要約するという問題の形式となっている。

回答方式は、大問1~4はマーク式大問5は記述式となっている。

早稲田文化構想学部英語の特徴

次に、早稲田大学文化構想学部の英語について、特筆すべき点を挙げる。ポイントを掴んで、入試の対策に生かしてほしい。

高得点勝負!8割を目指そう

文化構想学部の英語では、高得点を目指してほしい。目標は8割だ。

合格ラインは、7割5分から8割となっている。8割の得点を取ることができれば、合格は堅いだろう。

大問1~5の問題のほとんどは基本から標準レベルまでの難易度の問題である。ただし、全ての問題が易しいという訳ではない。その中には、難易度の高い問題がいくつか紛れている。全く馴染みのない表現が含まれていることもあり、正答できたら奇跡というほどの問題が散見される。そういった問題は無理に取りに行かず、基本から標準レベルまでの問題に集中して解いていくことが現実的な戦略である。

そう考えると、8割の得点を得るためには、基礎から標準レベルの問題のほぼ全てを正答しなければいけない。正直、簡単なことではない。文化構想学部の英語はハードルが高いという認識を持って挑んでほしい。

ちなみに、文化構想学部と文学部の英語の入試問題は、形式がほとんど同じである。対策をするときには文学部の過去問も活用すると良いだろう。

所々にハイレベルな問題もある

前述したように、出題される問題のレベルは、ほとんどの問題が基礎から標準レベルである。しかし、ハイレベルな問題もいくつか出題されているのだ。他の問題に比べて難しい問題や、選択肢の内容が曖昧で選びづらいような問題が隠れている。

対策としては、難しい問題だと判断したらすぐに飛ばすことが賢明だ。飛ばしてしまって問題はない。文脈では判断できないような、知識がなければ分からないような問題は、いくら考えても答えは出ない。すぐに飛ばすことで時間を無駄にしないことが重要だ。

難しい問題に当たったときには、とりあえず印を付けておき、他の問題を解き終えてから、最後にその問題に戻って解いてみるという方法も良い。とは言え、他の問題を解くのが精一杯で、戻って解く時間もないかもしれない。

重要なのは、基礎から標準レベルの問題で確実に点を取ること、そして自分の知識では太刀打ちできない問題はすぐに飛ばすことだ。

文挿入問題、要約問題が肝

文化構想学部の英語の最大のポイントは、大問3大問5である。

大問3の文挿入問題と大問5の要約問題は、他大学・学部ではあまり見られない形式であり、かつ、しっかり対策をしておけば確実に点を取れる問題だ。つまり、ここが勝負の分かれ目となる。

大問3と大問5以外の問題は、どの大学・学部でも出題されるような、良くある問題形式だ。大問4の会話表現の問題に関しては、知識があれば解ける、知識がなければ解けないという知識勝負の問題である。自分が知っている会話表現が出題されれば確実に取れる。

よって、文化構想学部を受験する人が特化的な対策をする必要があるのは大問3と大問5である。

早稲田文化構想学部英語の対策

次に、早稲田大学文化構想学部の英語の対策について、詳しく解説していく。

速読力と精読力の両方を磨こう

まずは、速読力と精読力を向上させることが重要だ。

文化構想学部の英語で高得点を取るには、速読力、つまりスピード感が重要であることはもちろん、精読力も必要となる。

出題される長文の中には、難しい構文や表現も含まれている。その中で、正解の根拠になりそうな文章の「要」を見極め、内容を掴むためには相応の精読力が必要だ。

速読力を身に付けるためのおすすめの学習方法は、長文問題を解いた後に、その文章を黙読で、最低でも20回は読み込むことだ。音読ではなく黙読で行う理由は、音読だと読むスピードが遅くなってしまうだけでなく、発音を気にして速読の練習に集中できないためである。必ず黙読で行うことだ。これ以上はスピードは上がらないという状態にまで仕上げることが重要だ。速読力の向上にはこの方法を最もおすすめしている。

精読力を身に着けるには、読解系参考書で1つ1つ学んでいく。倒置が含まれた文や、修飾が多い文などの難しい構文でもスムーズに読めるように、文を分解して要素を把握できる力を付けることで、精読力の向上につながる。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

文化構想の英語は多種多様な文章を読まないといけないので、日頃から英文に慣れ親しんでいない人には非常にきついと思います。当たり前のように丁寧にかつ迅速に読めるようにしておきたいです。

語彙や文法の徹底強化

単独の文法問題こそ出題されないが、大問1の空所補充問題や会話文の問題など、知識面で解かないといけない問題も多く見られる。

また昔に比べて純粋な英文の語彙レベルも少しずつ増してきている印象もある。

文化構想の英語では高得点を狙いにいきたいものの、それが簡単にできるかと言われたら、それは別問題だ。

先ほど述べた精読力、速読力は確固たる知識があってこそである。日々語彙力の強化に努めるようにしてもらいたい。

文挿入問題は回答の根拠が大事

対策の2つ目のポイントは、大問3の文挿入問題への対応だ。ここで、大事なことが2つある。

1つ目は、文章全体の構造を把握するということだ。最初に抽象的なことを述べ、その後に具体例に入り、最後に結論を述べるという一般的な構造もあれば、そうではない構造の文章もある。構造を把握するというということは、文挿入問題を解く上で根本となる能力である。日頃の学習から、文章の全体の構成を意識しながら読むことが重要だ。

これは英語の長文を読むときだけでなく、国語の現代文の学習でも同様である。文章の全体像を掴んでその構造を理解し、そして各パラグラフがどのような要素を担っているのかを把握する能力をしっかり鍛えてほしい。

2つ目は前後の流れである。ディスコースマーカーや指示語などから、順序や前後関係を読み取る能力だ。

この2つの能力を鍛えることで、文挿入問題への対策ができる。対策を進める中で、どの部分を集中的に見ていけば正解にたどり着けるかという感覚を掴んでいく必要がある。最初の頃はなんとなく答えを選んでしまうかもしれないが、最終的には根拠を以て正解にたどり着けるようにしてほしい。

要約問題はポイントとなる文を探れ

大問5への対策も入念に行っておきたい。大問5は、10語以内の語句を使って文章を要約する問題だ。

要約問題のポイントは、全体の文章の中で大事なパラグラフやセンテンスを見つけ出すことである。文章の中から細かく単語を拾っていき1つの文章を作るという方法はあまりおすすめしない。文章の中には、全ての内容を総括したような抽象的な内容が書かれているパラグラフやセンテンスが含まれていることが多い。そのような部分を把握して、その文章を言い換えるだけで良い。

重要な部分を文章の中からなるべく速く探し出すことができるかどうかが重要になる。

徹底した過去問演習

他学部にはあまり見られない出題がされるというところが早稲田大学文化構想学部の英語で非常に厄介に感じる部分ではないだろうか?

慣れているか慣れていないかの度合いで大きく得点率も変わってくるところだろう。

文学部が隣接学部ということで、文化構想学部とほとんど問題の形式が同じということもあるので、文学部の過去問と一緒にしっかり年数を消化して、独特の問題をどのように対処すればいいかの感覚を養うようにしてもらいたい。

早稲田文化構想学部英語対策のおすすめ参考書

次に、早稲田大学文化構想学部の英語の対策に有効な参考書を4冊紹介する。どれも良書であるため、各々の英語のレベルや学習の段階に応じてぜひ活用してほしい。

旺文社 英検準1級でる順パス単

1冊目は旺文社が出版している「英検準1級 でる順パス単」である。英単語の参考書だ。

この単語帳は、地方国公立大学やMARCHレベルの大学を受ける場合には取り組む必要ない。早稲田大学や慶応大学、旧帝大などの難易度の高い大学を受験する場合に必要となるレベルの単語帳だ。

早稲田大学を受験する人は、まず1冊の単語帳を仕上げて、追加でもう1冊くらいやっておくと、語彙力が向上してて様々な単語に対応できるためおすすめだ。この単語帳は、2冊目の追加の単語帳として最適だ。

特徴は、入試に出やすい順にABCと分かれていて、最初の章から順に学習していくと、出やすい単語から取り組むことができることだ。前半のAは一般的な単語帳でも学習している範囲で、Cになると難しい単語ばかりだ。BCでは、一般的な単語帳では対応していないような、プラスアルファの語彙力を身に付けることができる。

各々が狙う大学・学部によってどこまでの範囲に取り組む必要があるかを判断して、重要度が高いAから順に取り組んでいくと良い。おすすめの1冊だ。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

シス単やターゲットというような標準的な単語帳に追加して、このレベルまでやっておきたいですね。

旺文社 スクランブル英文法・語法

次に紹介するのは、同じく旺文社が出版している「スクランブル英文法・語法」だ。この参考書では、文法問題を学習できる。文法、語法、語彙、イディオム、会話表現、アクセント問題という文法に関わる全ての内容を網羅している。

見やすいレイアウトで、左のページに問題、右のページに解説という形式になっている。問題を解いて演習をしながら、詳しい内容を学習していくことができる。他にも同じような参考書は存在するが、この参考書は様々な内容を一覧表にまとめてあるため、知識を整理しやすいのがおすすめのポイントだ。

ある程度の難関大を目指す人であれば、この1冊を仕上げることで入試に対応できるようになる。文法問題の演習には欠かせない。

河合塾 やっておきたい英語長文500

3冊目に、河合出版の「やっておきたい英語長文500」を紹介する。英単語や文法系の学習がしっかりと固まった後に取り組むのにおすすめの長文の参考書である。

難易度ごとにシリーズがあり、300、500、700という順に難易度が上がる仕組みになっている。その中でも500は早稲田大学や慶応大学の入試のレベルに対応している。ただし、早稲田大学でも、より難しい学部である社会学部や国際教養学部などを受験する場合には、さらに難易度の高い参考書を選んだ方が良い。文化構想学部を受験するなら、500が取り組むべき最低ラインだ。500を仕上げた後に追加で別の参考書を解くという流れが良い。

この参考書は、コンスタントに7割から8割くらいを目指して解いてほしい。同時に速読力も上げていく必要がある。速読力を上げるためには、長文の問題に取り組んだ後に黙読を行うことが非常に重要だ。問題を解くこと以上に、速読による読み込みの方が重要だと言っても良い。学習の中に黙読による読み込みは必ず取り込んでほしい。

語学春秋社 登木健司 難関大英語長文講義の実況中継

最後に紹介するのは語学春秋社が出版している、「登木健司 難関大英語長文講義の実況中継」である。

これは、英文解釈の参考書だ。早稲田大学や慶応大学などの難関大を目指す人向けの参考書となっている。

特徴は、11個の長文問題に対して、それぞれの文章の解釈が詳しく説明されていることだ。倒置や省略が含まれた難しい構文への対策ができるようになっている。入試に難しい構文が出てきたときにも、精読で文を読み取り、内容を理解することができるようになる。

この参考書を活用して、入試に対応できるレベルの精読力をつけてほしい。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

この参考書は非常におすすめです。今まで漠然と英文を読んできた人もどのように英文と対峙していけばいいのかがわかってくると思います。やっておきたい500レベルが余裕に感じるようになったらぜひこの教材を使ってみてください。

早稲田文化構想学部英語のまとめ

早稲田大学文化構想学部の英語には、絶対に正答できないような難しい問題がいくつか出題される。その中で8割を目指していかなければならないため、非常にハードルが高い科目である。

大問3と大問5は、しっかりと対策をすれば点を取れる問題である。過去問でしっかりと対策をして、日頃の学習の中でも読解力や速読、精読力を身に着けて挑んでほしい。

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