【傾向と対策】早稲田大学人間科学部を日本史で受験し、合格点を取る方法
2022年05月03日 | 早稲田大学
あなたは早稲田大学人間科学部の受験を考えている方だろうか?
この記事は早稲田大学人間科学部の日本史の傾向と対策に関して、余すことなくお伝えしたものだ。
日本史を攻略することができれば、合格圏まで到達しやすくなるだろう。
今回は、早稲田大学人間科学部の日本史の入試の傾向と対策を説明していく。
問題数が多く、やや難易度が高いため、しっかりと対策を行っていく必要のある科目である。
おすすめの参考書や効果的な対策方法についても解説していくので、ぜひ参考にしてほしい。
早稲田大学人間科学部を日本史ではなく、世界史で受験を考えようと思っている人は以下の記事を読んでください。
早稲田人間科学部日本史の基本情報
まずは、基本情報を確認しよう。
時間/配点
制限時間は60分で、日本史の配点は50点となっている。
人間科学部の入試はすべての科目の配点が50点である。
早稲田大学の入試の特徴は得点調整があることだ。人間科学部の場合は、全科目で得点調整が行われるため、注意が必要だ。
早稲田大学はどの学部でも得点調整があります。特に社会は素点よりも得点が下がりがちです。極力高得点を確保したいですね」。
出題形式/回答方式
大問が5つ出題される。
大問1~4では、現代までの年代が古い順に、時代ごとに設問が構成されている。
大問5では毎年、テーマ史が出題されている。テーマ史の内容は様々だ。例えば、子どもについてのテーマ、自然と人間の今までの営みや、社会福祉に関するテーマなどが過去に出題されている。
テーマ史は早稲田大学の多くの学部・学科の入試で出題されている。人間科学部の日本史では「人間」×「何か」をテーマにしたものが多い傾向がある。人間科学部の研究領域に関するテーマを採用しているということだろう。
回答方式は、すべてマーク式となっている。
早稲田人間科学部日本史の特徴
次に、早稲田大学人間科学部の日本史の特徴について解説する。
正誤問題が大半
まず、大問1~5のほとんどが正誤問題であることが特徴だ。
大問それぞれは、まず最初に特定の時代を説明する文章や史料が示され、それに沿って正誤問題が出題されるという構成だ。
人間科学部の日本史の正誤問題は難易度がやや高い。
その理由は、選択肢の中に必ずしも正答が含まれているとは限らない、つまり「該当無し」という解答が存在するということにある。正答をあえて選択肢の中に存在させないことで、必ず1つは正答が存在する場合に比べ、難易度が高くなっている。
例えば、「当てはまる語句を次の中から選べ」という語句挿入問題や、「この説明について当てはまるものを次から1つ選べ」という問題において、「該当無し」の可能性がある選択肢を提示される。過去問を活用した特化的な対策が必要だ。
また、人間科学部の日本史は、史料問題が少なく、文章を提示される場合が多いことも特徴だ。史料が提示される大問は1~2問のみとなっている。
例えば、教育学部の入試では、各大問に史料が1つ示され、全体として史料が多い印象だ。それに比べると、人間科学部は史料問題が少ない。
ただし、人間科学部でも、大問5のテーマ史では必ず史料が示されるため油断はできない。
問題数が多く、難易度もやや高い
人間科学部は早稲田大学の中では偏差値はやや低く、入りやすい学部と言えよう。ただし、日本史の入試の難易度は高い。
まず、問題数が多い。これは2012年に試験時間が90分から60分に変更したものの、問題数は据え置きで変更がなかったことが背景にある。すなわち、制限時間が90分のときの名残で問題数が多くなっているのだ。日本史の試験で、時間が不足することはなかなか無いことだが、人間科学部の日本史ではスピード感が大事になってくる。
難易度もやや高い。正誤問題においては該当するものを2つ選ぶ形式に加え、「該当なし」の解答も存在することが大きな壁の1つとなるだろう。さらに、選択肢の文章の中には教科書レベル以上の語句が含まれることがある。これらのことから難易度が高く感じられるだろう。
年代知識を問う問題
年代知識を問う問題が出題されることも特徴的だ。
人間科学部だけでなく、他の学部でも出題される問題だ。
「次の3~4つの出来事を年代順にならべなさい」という形式で出題される。
時代の流れや歴史上の出来事の年代を把握できていないと答えられない問題となっている。
早稲田人間科学部日本史の対策
次に、早稲田大学人間科学部の日本史の対策を行う上でのポイントとなる点を解説していく。
基礎固めを徹底する
まずは、入試対策において必須の基礎固めを徹底してほしい。
人間科学部の日本史は、難易度がやや高く、教科書レベル以上の知識を問う問題も出題される。しかし、難しい問題よりも基礎問題をしっかり解くことを優先することが合格のための戦略だ。
多くの生徒が知らないような知識が必要な問題は、自分だけでなく他の人も答えられない。しかし、他の人も解けるような問題は、確実に正答して点を取っていく必要がある。したがって、基礎固めがなにより重要である。
また、自分が知らない語句が出た場合にも対応できるように対策しておきたい。基礎固めを徹底することで、分からない語句が出た場合も、自分が知っている知識だけを使って絞り込むことができる。基礎固めによって、戦略的に正答を導き出すことができるようになるのだ。分からない語句が出ても諦めず、いかに絞り込んで正解する確率を高めていけるかが合否を決めるポイントになる。
クセのある正誤問題に慣れる
前述したように、人間科学部の日本史にはクセのある正誤問題が出題される。これに対応できるよう、特化的な対策を行う必要がある。
クセのある問題は、語句挿入問題や「語句の内容として合っているもの/誤っているものを選べ」という問題で出題される。
選択肢の中に2つ該当するものがある場合や、該当するものが1つも存在しない場合があり、必ず正答が1つあるという場合に比べ、難易度が高い。そういったパターンの問題に慣れておく必要がある。
該当するものが2つある形式の問題は、早稲田では社会科学部・法学部・商学部でも出題されている。それらの過去問も活用して対策を行うと効果的だ。
ただし、社会学部の日本史は難易度が圧倒的に高いため、点を取れなくても気落ちすることはない。あくまで出題形式に慣れるという目的で活用してほしい。
余談だが、人間科学部・社会学部・法学部は、英語の文法問題もクセのある形式となっている。英語の文法問題でも、文法的に誤りのある部分を指摘する問題において、「誤りが存在しない問題」即ちノーエラーの選択肢がある問題が毎年出題されている。
一方、該当するものが1つも存在しない形式の問題については、この人間科学部特有の形式である。
この形式への対策は人間科学部の過去問を利用するほかない。
用語は年代と関連付けて覚える
年代の整序問題が出題されるため、対策が必要だ。
すべての歴史上の出来事の年代を覚えるのは必要ないが、ポイントとなる部分はしっかりと覚えることは重要だ。
また、時代の流れの中で、ストーリーを描くことが対策として有効だ。「これがこうなったから、次にこうなった」というように、ストーリーとして覚えていくことが、この問題を解くための1番の対策である。
日本史の学習は、通史をしっかりと頭に入れた後で、文化史を学んでいく。通史とは、時代の流れであり、文化史はその時代の出来事や文化などの細かい知識のことである。木に例えると、通史が幹の部分、文化史が枝葉の部分だ。
通史と文化史という2つの流れを意識すると良い。時代の流れを覚えながら、細かい用語と関連付け、用語を覚えるときに語句も覚えつつ、その語句が時代の流れにおいてどう関連するのか、幹と枝葉を接続しながら覚えるようにする。
この学習方法が、日本史の入試対策の基本である。これによって、年代の整序問題にも対応できる知識を身に着けることができる。
単純な一問一答形式の学習だけではなく、流れを理解したり、ストーリーを意識すること、また演習時に関連事項を想起し、思考しながら問題を解くことが非常に重要になります。人科の日本史は非常に差がつきやすいので、日頃からこういったことを意識しながら勉強するようにしてください。
早稲田人間科学部日本史対策のおすすめ参考書
次に、早稲田大学人間科学部の日本史の対策におすすめの参考書を3冊紹介する。
語学春秋社 日本史B講義の実況中継
1冊目は、語学春秋社の「日本史B講義の実況中継」である。
この参考書は、木で例えると幹の部分、通史を学習する教材だ。
全部で4冊あり、4冊ですべての時代を学習できる。ボリューム感のある教材だが、この参考書をしっかり学んでおくことで、早稲田大学や慶応大学、旧帝大のレベルまで対応できるようになる。
入試で日本史を使う人で、難関大学にチャレンジしたいという人にはおすすめだ。教科書だと言葉の表現が難しく読みにくい箇所についても、分かりやすく詳しく解説している。分かりやすくても内容が易しいということではなく、入試に対応できるレベルの内容が詳しく載っている。非常におすすめの参考書だ。
Z会 入試に出る 日本史B 一問一答
2冊目は、Z会の「入試に出る 日本史B 一問一答」である。
「日本史B講義の実況中継」などの講義系参考書とセットで使うことをおすすめする。「入試に出る 日本史B 一問一答」は、通史をしっかりと学習した後に、文化史を学ぶための教材だ。
1問1答の教材は様々あるが、「入試に出る 日本史B 一問一答」を特におすすめするのは、最後の2章が対策に効果的であるためである。
2章の内、1章にはテーマ史について収録されている。それによって、人間科学部の日本史の大問5のテーマ史の対策ができる。それぞれのテーマについて、過去から現代までの時代の流れを整理し直すことができる。
もう1章には、資料問題が載っている。日本史の入試は、資料が提示され、その資料について設問が設定されるという形式が多い。人間科学部の日本史の大問1~4にも資料問題が出題されることがあるため、対策できるのは嬉しいポイントだ。
この1冊で、文化史を学ぶだけでなく、テーマ史と資料問題も学習することができる。
ちなみに、東進ブックスの場合、資料問題が別冊になっているため、資料問題を徹底的に対策したい人には東進ブックスの参考書をおすすめしている。受験する大学の傾向によって選択してほしい。
Z会 実力をつける日本史100題
3冊目は、Z会の「実力をつける日本史100題」である。
見開き2ページで、文章による説明と、その文章に基づいた問題で構成されている。入試の形式に近い問題集となっている。回答方式はほとんどが記述式で、論述の問題も載っている。早稲田大学の入試のレベルまで引き上げることができる。
人間科学部が第1志望の人は、論述の問題は解かなくても良い。人間科学部や教育学部は第2~3志望という人も多いだろう。そういう人には、第1志望の大学・学部の対策もできて、人間科学部の対策もできるという効率的な参考書だ。
早稲田人間科学部日本史のまとめ
早稲田大学人間科学部の日本史は、問題数が多く、難易度がやや高い。
しっかりと対策をしていく必要がある。
ポイントは、選択肢の中に「該当なし」場合があるというクセのある正誤問題をいかに対策するかである。過去問で対策し、慣れておくことが重要だ。
大学・学部ごとに傾向は異なるが、地理・歴史の対策は基礎固めが重要でなる。なによりもまず基礎固めを完成させ、各大学の特徴に合わせた対策という順序で対策を行ってほしい。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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