早稲田大学先進・創造・基幹理工学部一般入試の偏差値、難易度まとめ
2021年09月24日 | 早稲田大学
あなたは早稲田大学理工学部の受験を考えている人だろうか?
慶應理工学部と並んで、早稲田理工学部は、私立大学理工系の学部の最高峰の学部の1つである。
そして、早稲田理工学部は他の大学や学部にはない特徴がいくつか存在することはご存知だろうか?
この記事では、早稲田理工学部の一般選抜の傾向と対策について詳しくまとめていこう。
早稲田理工学部の受験を考えている人は、ぜひ参考にしていただきたい。
早稲田理工学部の合格実績
慶早進学塾の早稲田大学理工学部の合格者を確認しておこう。
慶早進学塾では、2014年と2017年に創造理工学部の合格者を輩出している。
例年、岐阜県や大阪府に校舎があり、地方から関東への遠征となってしまうため、慶應理工を受験するが、早稲田理工の受験を回避する生徒が多いのだが、それでも過去に合格者を輩出している。
合格まで導いたノウハウをどこよりも詳しくご紹介するので、ぜひ参考にしてもらえたら幸いだ。
早稲田理工学部の基本情報
それでは早稲田理工学部の基本情報を確認しよう。
早稲田の理工学部には以下の3種類の理工学部が存在する。
- 基幹理工学部
- 創造理工学部
- 先進理工学部
それぞれ様々な学科に別れるため、かなりの数になるが各々の特徴は調べておくと良いだろう。
キャンパスは、東京に位置する西早稲田キャンパスになる。
この3つの学部は同日に入試が行われ、入試問題も同じであるため、どれか1つを選択して受験をしなければならない。
早稲田理工学部一般入試の制度
ここでは、早稲田理工学部一般入試の制度についてまとめていこう。
科目
科目は、数学・理科・英語となる。
理工学部ということもあり、数学は、数Ⅲまでを含む。
理科は物理、化学、生物の中から2科目を選ぶか、もしくは物理と化学を解かなければならない。
理科の科目選択に関してはより詳細を後述するので、必ず確認してもらいたい。
配点
一部の学科を除き、配点は以下のようになっている。
- 数学:120点
- 理科:120点
- 英語:120点
理科は、化学と物理を合わせて120点であり、数学・理科・英語のそれぞれも120点の配点である。
バランスのとれた配点と言えるだろう。
一方で、理科の配点が学科によって異なり、また一部の学科が上記の配点ではないということに気をつけたい。自分がどの学部、学科を受験するのかを確定させ、この内容を必ず確認してもらいたい。
一部の学科を除き、基本は配点が360点のうちの2科目を合わせて120点という形だ。
残りの配点説明をしておくと、英語が120点、数学が120点、理科2科目を合わせ120点となっている。
またこの配点は学科によって内容が異なっている。そちらも以下から確認していただきたい。
先進理工学部
物理、応用物理学科
理科2科目は物理と化学の2科目となり、配点比率は物理:化学=2:1である。
化学、生命化学科
理科2科目は物理と化学の2科目となり、配点比率は物理:化学=1:2である。
創造理工学部
建築学科
理科2科目は物理と化学の2科目となる。またこの学科のみ、さらに40点分実技試験があり、合計400点満点である。
建築以外
理科2科目は物理と化学の2科目となる。他に得意科目選考というものがある。
基幹理工学部
学系Ⅰ、Ⅲ
理科は物理と化学、生物の3科目から2科目選択することができる。
学系Ⅲでは得意科目選考(英語、数学、物理、化学、生物の成績優秀者を選抜)がある。
学系Ⅱ
理科2科目は物理、化学の2科目となる。
上述の通り、学部、学科によって、生物が使えなかったり、物理化学でも配点比率が異なったり、また高得点選考があったり、内容が異なる。
配点はともかく、生物を学習していて、自分の受けたい学科を受験できないとなることが怖い。
必ずこちらの内容は確認するようにしよう。
合格最低点
上記でも記載した通り、学部の中に多くの学科が存在するため、学科の中で最高点と最低点を比較すると40点ほどの差があることがあるが、平均すると6割程度となる。
360点中200点~230点を推移している形になる。
早稲田理工学部の定員と倍率
現状の早稲田大学理工学部の定員と倍率を確認しておこう。
基幹理工学部 | 創造理工学部 | 先進理工学部 | |
定員 | 320人 | 315人 | 300人 |
基幹理工学部 | 創造理工学部 | 先進理工学部 | |
2018年 | 4.6倍 | 4.4倍 | 3.9倍 |
2019年 | 4.2倍 | 4.2倍 | 4.0倍 |
2020年 | 4.6倍 | 4.1倍 | 3.9倍 |
倍率は、4倍以上であり、早慶理工学部を第一志望とする人だけではなく、東京大学、京都大学、東京工業大学など難関国公立大学を受験する人が併願で受験してくる。
非常に難易度が高いと考えて差し支えないだろう。
早稲田理工学部の一般入試の特徴
ここでは、早稲田理工学部の一般入試の特徴についてまとめていこう。
難易度は理系最高峰レベル
早稲田の理工学部と慶應の理工学部は、非常にレベルが高く、同じレベルに位置する。
医学部医学科を除いて私大の理系学部の中でトップクラスの難易度に位置しており、偏差値は65.0となっている。
理科2科目必須
やはり早稲田理工学部の最大の特徴は、理科が2科目必要だということだ。
慶應理工も同様に理科2科目必須であるが、一般的に私立大学理工学部は理科1科目の受験が基本である。
理科がもう一科目増えることの負担は非常に大きく、これが早稲田理工学部の難易度を引き上げている要因の1つだと言えるだろう。
またこの特徴により、東京大学、京都大学、東京工業大学など、最難関の国公立大学を受験する人が併願として受験してくるということもあげられる。
受験者層のレベルが非常に上がるため、早稲田理工を受験する人は入念な準備が必要である。
英語の難易度が異常
早稲田理工学部の英語は、日本の大学の入試問題の中で最も難しいと言われており、youtubeでもその難しさが取り上げられている。
理系の知識が含まれているため、ネイティブの人でも解くことができないことがあるという。
ネイティブに早稲田理工学部の問題を解かせてみたという動画があり、9問中5問の正答率だったようだ。非常に難易度が高いのがわかるだろう。
具体的な難し沙としては、時間に対して読む量が多く、文章の語彙、構文、問題文と選択肢の英語の全てが難しい。
また、内容は、論説文が理系の知識を伴ったものばかりが出題されるため、英語の能力が高いだけでは高得点をとることは難しいだろう。
理系の知識は、論文から持ってきたようなレベルであるため、内容把握が非常に難しい。
数学は易化傾向
英語が非常に難しい分、近年数学は得点が取りやすくなっている。
例えば、慶應の理工学部は、全科目標準レベルの問題で逸脱している教科がない。
一方で早稲田の理工学部は、英語が非常に難しく、その分数学が簡単で、理科2科目が標準レベルになっている。
問題量も多くなく、レベルも難しくないため、ここでしっかりと点数をとることが重要だ。
ただし、これはあくまでも2018年からこの傾向が続いているということだ。
近年は比較的平易な出題が続いているが、この先問題傾向が変わる可能性がある。
そのため、簡単だと高を括って油断をしないほうが良いだろう。
理科は計算量が多い
英語の難易度が高いため、点数を取ることができず、数学の難易度は低いため、点数を取ることができる傾向では、理科の2科目が勝負になってくる。
物理と化学では、物理の方が若干難易度が高いが、どちらも初見で見ると難しく感じるだろう。
独特な形式になっているため、過去問演習を重ねておく必要がある。
どちらも大問が3つ出題され、大問1がマーク形式、大問2・3が記述形式だ。
大問数は少なく、一つの大問に多くの問題が含まれており、1つのことについて掘り下げてくる形式となっているため、対策が必要だ。
しかし、問題は標準レベルのものも多いため、そこをしっかりと取ることができるかが非常に重要となってくる。
早稲田理工学部一般入試の対策
ここでは、早稲田理工学部一般入試の対策についてまとめていこう。
英語は論説文読解力を上げよう
上記でも記載した通り、英語の難易度は非常に高い。
会話文が出題されず、全て論説文の出題になる。
そのため、論説文を読むことができるように対策をしておくとよいだろう。
論説文は、段落ごとに何が書かれているかという型が決まっているため、その型を知っておくことで、読みやすさが大きく変わってくるだろう。
後に科目別対策で詳しく記載してあるため、参考にしていただきたい。
長くて難易度の高い長文は、内容を掴めるかが非常に重要であるため、自分なりに内容を整理する方法、例えばチャート型に整理してまとめるなどのテクニックを覚えると良い。
また、多くの人が解けない問題があるため、標準レベルの問題をしっかりと取る意識が重要だ。
数学は頻出の標準問題対策を徹底的に
先ほど述べた通り、数学は近年易化傾向が続いている。
そのため、早稲田理工数学対策としては難問、奇問の演習ではなく、あくまでも入試頻出の標準問題の対策を徹底すべきだろう。
センター試験、共通テストのレベルは確実に解けるようにし、その後私立大学一般入試や国公立2次試験よく出題される問題は一通り攻略しておこう。
具体的にどのような教材を使えばいいかに関しては、後述する各科目のリンクから確認してください。
物理・化学は標準問題をスピーディに
点差がつくと思われるこの2科目は、しっかりと対策をしておくべきだ。
標準レベルの問題は、確実にとれるようにしておきたいため、基礎固めはもちろん、早さも重要となる。
計算問題などは、見た瞬間に解法が思いつくように問題と解法をセットで整理しておくことが重要だ。
これができているかどうかが早く解くことができるかどうかに大きく関わってくるだろう。
そのため、基礎固めが終わったら解法を整理しておくようにしよう。2科目とも早稲田理工の独特の傾向があるため、過去問を確認し、深堀りされそうな内容のところを応用問題まで解いておくと良いだろう。
理科の時間配分が鍵
早稲田理工学部の基本情報で内容を確認したが、学部、学科によって理科の配点が異なる。
物理が化学の2倍の配点であったり、またその逆となる学科も存在する。
その中で、早稲田理工学部は理科2科目を合計120分で解くという仕組みになっている。
つまり、これはどちらにどれだけの時間をかけても良いということである。
均等配点の学科はそこまで考えなくても良いかもしれないが、傾斜配点がなされている学科を受験する人、また2科目のうち極端に得意、不得意の差がある人は、理科の時間配分をどのようにするかはよく考えておいた方がいいだろう。
早稲田理工学部一般入試の科目別対策
ここでは、早稲田理工学部一般入試の科目別対策を紹介していこう。以下に詳細にまとめた記事があるため、参考にしていただきたい。
英語
以下が英語の対策だ。
数学
以下が数学の対策だ。
物理
以下が物理の対策だ。
化学
以下が化学の対策だ。
早稲田理工学部受験を考えている人は、各科目の記事全て読み込んでおくようにしてください!
早稲田理工学部一般入試の併願校対策
早稲田大学理工学部の受験を考えている人でも、他の大学も併願で受けることだろう。
ここでは、早稲田理工学部を受験する人が他の併願をどのように考え、どのような対策をすればいいのかに関して言及してある。
よく確認した上で、受験プランを練ってもらえたらと思う。
国公立志望
そもそも早稲田理工学部を第一志望とする人の方が少ないかもしれない。
それは理科2科目という特徴があるからだ。
早稲田大学にどうしても入りたいという理由があるのなら別ではあるが、理科2科目をそもそも学習するのなら、そこから共通テストの国語と社会1科目の対策を追加するだけで、国公立大学を受験することができるからだ。
また、早稲田理工の入試に耐えられる学力があるのなら、東京大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、東北大学、北海道大学、九州大学など旧帝大や、東京工業大学の2次試験にもプラスαの学習で十分対応可能である。
国公立大学を志望している人は、共通テストや国公立大学の2次試験の対策を中心に行い、その中で早稲田理工学部の過去問演習を行えばいいだろう。
しかし注意点が2点ある。
まず英語だ。先ほどから述べている通り、早稲田理工の英語は最高峰の難易度であると言える。
最難関の国公立大学よりも早稲田理工の英語の方が難しいと感じるだろうから、ここはよく注意してもらいたい。
次に、旧帝大や東京工業大学、医学部以外の国公立大学を第一志望とするケースだ。
この場合は、明らかに早稲田理工学部の方が難易度として上だろう。
併願として考えるのはあまり現実的ではない。あくまでも早稲田理工を第一志望として、早稲田理工の難易度にあわせた対策が必要だと言える。
私立理系志望
慶應理工
まず真っ先に考えられるのが同じく理科2科目必須の慶應理工学部だろう。
特に最難関国公立大学を受験する人は、慶應理工と早稲田理工を併願で受験する人が多いのではないだろうか?
気をつけて欲しいのが、過去の生徒たちの様子を見ていて、慶應理工不合格で、早稲田理工合格というケースはあるものの、早稲田理工不合格で慶應理工合格というケースがないということだ。
もちろんこれは慶早進学塾の塾生の話で、そのようになる人もいるだろうが、慶應理工の方が合格難易度が高い印象だ。慶應理工を併願する人は、しっかりと慶應の対策をすべきだろう。
慶應理工の対策記事も詳細に書いています。
こちらの内容も確認してください。
その他私立大学
早稲田に限らず理工学部の私立大学は、英語、数学が必須で、理科は1科目選択だ。
そのため、物理、化学、(場合によっては生物)の中から、得意な科目を選択すればいいだろう。
基本的には早稲田理工への対策までしっかりと行えていれば十分対応可能であるはずだ。
偏差値で近いレベルの大学は、東京理科大学理学部・工学部・理工学部、上智大学理工学部、明治大学理工学部であるため、併願校としては良いだろう。
早稲田志望
まず理工学部に関して、3つの学部があるが、1つを選択して受験しなければならない。この点は注意が必要である。
次に、理工学部以外の学部を考えると、英語・数学・物理・化学を勉強している人が出願できるのは、教育学部の理系方式・人間科学部の理系方式の2つだ。
この2つは、早稲田の中で比較的入りやすい学部のため、理工学部に執着がなく、早稲田に入りたいという人は、受験すると良いだろう。
しかし、それでも早稲田大学である。理工学部同様しっかりと対策する必要がある。
早稲田理工学部一般入試まとめ
以上が早稲田理工学部一般入試の傾向と対策だ。
かなり詳しくお届けしてきたが、いかがだっただろうか?
英語が非常に難しいため、過去問でしっかりと対策をたて、どのように解いていくかという作戦を練っておく必要がある。
可能な限り点数を取ることができるように論説文を読んで内容を整理するスキルが必要だ。
数学・化学・物理の理系3科目は、基礎固めをし、早さが重要なため、解法と結び付けて整理しておくと良い。
それに加えて過去問を確認し、毎年出題されている範囲、応用レベルまで聞かれる範囲については、演習を積み、難しいレベルまで対応することができるようにしておく必要がある。
早稲田理工学部は、理系の中で最も難しいレベルになるため、対策をしつつ学習を進めることが非常に重要だ。
慶早進学塾では、過去に早稲田理工学部の合格者を輩出しており、無料受験相談も行っているため、理工学部を志望している人は、ぜひ活用していただきたい。
早稲田理工受験考えている人、ぜひ慶早進学塾の無料相談をご活用ください。
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