早稲田大学商学部の国語の傾向と対策
2020年09月03日 | 大学別対策法
早稲田大学商学部の受験方法は地歴型と数学型があり、英語とともに共通して課される科目が配点60点の国語である。
早稲田大学の商学部は英語は簡単でどちらの方式で受験するにしても英語では高得点を獲得したい。また、地歴であれば分量が多く難易度の高いマーク問題や論述問題が出題されるためどのように攻略するか、数学であれば非常に難易度が高い中でどのように点数を稼ぐかが重要になってくる。
しかし、早稲田大学の入試の合格最低点を超えるのに欠かせない要素に、成績標準化という独自の仕組みがある。どの教科も平均点と自分の素点との兼ね合いで得点が素点のまま合格最低点が決まるのではなく、得点が調整されてから合格最低点にのるかどうかが決まる。
早稲田の商学部の国語はかなり平易な出題であるため、国語が極端に苦手な人やあまりできない人が国語で失点してしまうとかなり合格から遠ざかってしまう。国語が合格において大きな鍵を握っているのだ。
そこで、本記事では早稲田の商学部の受験において重要である国語の対策について詳しく解説していこうと思う。
配点
地歴型
英語80点 国語60点 社会60点
数学型
英語60点 国語60点 数学60点
※各受験方式ともに成績標準化あり
形式
2018年までには大問2問で構成されており、その内訳は現代文と古文1つずつであった。古文の大問の中に漢文の問題が3問ほどあることがあった。
2019年から漢文のみの独立した大問で出題されているが、問題数自体はほとんど変わってなく、大きく変更されたわけではない。ただ、漢文が必ず出題されるということは注意しなければならない。
特徴
基本に忠実な出題
早稲田の他学部に比べ平易である。基本に忠実な内容になっており知識問題から読解問題まで幅広い主題内容で基礎力を問う問題になる。知識だけ読解だけというように偏った学習でなくバランス良く勉強を進めることが大事である。
現代文は多種多様な出題
マーク型、記述型の問題がある。
漢字の問題から始まり、傍線部の内容説明や理由説明の問題、本文の内容合致、私立大学の入試によく見られる空所補充、条件付きの短めの記述式の問題などバラエティ豊かな出題である。
ただし、どれも参考書や他の大学の過去問をやっていたら経験したことのある設問形式であるため、基礎的な解法を押さえておくことが重要になってくるだろう。
古文
基本的にマーク型の問題で、読解に偏っているわけではなく単語や文法問題が比較的多い。他にも傍線部の口語訳や本文の内容理解の問題というように、現代文同様基礎的な出題となっている。
基礎的な単語、文法の知識を固めて読解練習を行うことが攻略への鍵である。
漢文
2019から独立した出題となっており、設問数は3問前後と多くはない。返り点や最低限基礎的な句法がわかっていれば対応できる問題である。
ただし、一つ注意点がある。それは早稲田大学の商学部は漢詩がよく出題されており、平均2年に1度のペースで出題されている。
漢詩の読解の練習や最低限のルールを知っておかないとかなり苦しい印象なため、他の受験生よりも優位に立つためにも漢詩の対策は必ず行うようにしてほしい。
対策
現代文
多種多様な出題ではあるものの難易度自体は高くなく、基本に忠実な学習が重要である。そのため基礎的な参考書を使い、現代文とはどのような科目か、どのように問題にアプローチしていくのかを学習する必要がある。
おすすめは「船口のゼロから読み解く最強の現代文」などの簡単な参考書で基礎固めを行い、その上で問題演習を行いたい。
過去問演習であるが、早稲田の商学部に限らず私立大学は過去問演習が極めて重要になってくる。なぜなら大学によってどのように傍線部が引かれ、どのように設問が作られるか、また選択肢に癖が存在するかが大学ごとはもちろん学部によっても異なるからである。
東進の過去問データベースなどを使って過去問演習を行う方が問題集をやるよりも大学に特化した対策ができるだろう。早稲田の商学部は基礎的な出題が多いので、商学部の過去問演習をしながらMARCHの過去問まで演習しておくと十分合格点が取れるようになるだろう。
古文
早稲田の商学部ではこのレベルの大学では珍しく、単純な知識問題が出題されるため、単語文法をしっかりと学習する必要がある。
単語は「読んで見て覚える古文単語315」や学校で使用している単語帳を隅々まで学習しておけば問題ないだろう。
文法は「ステップアップノート30古典文法基礎ドリル」などの参考書を使用して活用表を暗記しておけば問題ないはずだ。
単語文法の基礎を学習したら読解の練習を適宜行うことが重要である。読解では「古文上達基礎編」を使うのがおすすめである。文法の基礎を復習しながら読解を低いレベルから順番に演習することができる素晴らしい参考書である。この一冊で大きく古典の読解力を伸ばすことができるであろう。もしこれで足りなければ難易度を上げた参考書を何冊か潰していけば問題ないだろう。
漢文
漢文に関しては大掛かりな対策は不要である。その理由は先述の通り2019年から独立した大問での出題となったが、設問数や基礎的な知識が出題されることは変わっていない。よって、漢文の学習に大きく時間を使うのは好ましくない。
参考書は「ステップアップノート10 漢文句形ドリルと演習」や、「漢文速覚え速答法」を使って句法中心に学習を進めるといいだろう。人によっては学校の授業だけで問題ない人もいるはずだ。
ただし、句法をしっかり暗記しておき白文で出題されても答えられるようにしておいた方がいいだろう。
また、先述の通り商学部では漢詩がよく出題されるため、句法を中心にしつつ漢詩の読解の練習はある程度積んでおいた方がいいだろう。
以下に句法や白文の勉強法があるので是非参考にして欲しい。
まとめ
いかがだっただろうか。以上が早稲田大学 商学部の国語の傾向と対策である。
現代文、古文、漢文いずれの分野も近年出題されているが、どれも基礎的な出題なので丁寧に学習しておけば国語が苦手な人でも高得点を狙えるであろう。しかし、基礎的な出題であるため大幅に失点すると合格から遠ざかるので確実に基礎を固めておく必要がある。
早稲田大学商学部の他の科目の対策を確認したい方は以下のリンク先から確認してほしい。
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