慶應義塾大学看護医療学部英語の傾向と対策

あなたは慶應義塾大学看護医療学部の受験を考えている方だろうか？

もし慶應看護の受験を考えているのなら、必ずこの記事を最後まで読んでほしい。

慶應看護に合格するにあたって、最も重要な科目は間違いなく英語である。英語を攻略することができれば、一気に合格圏まで到達しやすくなるだろう。

そこで、今回は慶應看護医療学部の英語の入試問題の傾向と解説について詳しく解説していこうと思う。

受験を考えている人は、ぜひ参考にしていただきたい。

慶應看護医療学部英語の基本情報   　

ここでは、慶應看護医療学部英語の基本情報についてまとめていこう。

配点　

500点満点中の300点を占める。

残りの200点は、数学か理科(化学、生物)から選択をする形となっている。

英語は、500点満点中の300点を占め、比率としては非常に高いため、しっかりと点数をとることができるようにしなければならない。

鴨井　拓也(塾長)

慶應看護は英語だけで500点中300点を占める。そのため英語で高得点を取れれば一気に合格しやすくなるね。

出題形式　

大問が７つ出題される。

１つ１つの大問が短く、問題数が少ないが、90分で解かなければならない。

７つの大問を解くためには、１つの問題にかけることができる時間は単純計算で約13分だ。

時間を気をつけながらスピーディーに解いていく必要がある。

大問構成

例年１～７の大問の出題内容がおおよそ決められている。

• 大問１・２：文法の問題
• 大問３：文の挿入問題
• 大問４：文の整序問題
• 大問５：単語の問題
• 大問６：長文の読解
• 大問７：英作問題

大問７は、一昨年までは、英作問題が出題されていたが、昨年からは、単語の並べ替えが出題され、マーク式の機械的に処理できる形式に移行している。

そのため、大問７に関しては、今年も単語の並べ替えの可能性がある。

しかし、英作文が出題される可能性もあるため、対策をしておく必要があるだろう。

鴨井　拓也(塾長)

まだ形式が安定しているとは言えないため、英作文の対策もしっかり行っておこう。

慶應看護医療学部英語の特徴

それではより具体的に慶應看護医療の英語の特徴に関してだ。

慶應看護医療学部英語の特徴についてまとめていこう。

幅広い出題

語彙の問題や、文法・語法の問題、長文読解に加え、2020年度までは英作文も出題されていた。

大問数が多いこともあるが、非常にバラエティー豊かな出題だと言えるだろう。

長文だけできればいいということではなく、各分野バランスよく学習することが求められる。

文の挿入問題　　　　

長文というほどの長文ではないが、大問それぞれがある程度の長さを持つ文章から構成されている。

内容としては、論説文からわかりやすい内容の文章まで幅広く、小説の抜粋等が出題される場合もあるため、幅広い内容が想定される。

しかし、初見で全く知識のない範囲のことは出題されないため、最初に見たときに内容のイメージが浮かびやすい問題の出題となっているだろう。

標準レベルの中にやや難しい問題あり　　　　　　　　

全体的に標準レベルの問題で構成されているが、たまに難しい問題が含まれていて、それが判断しにくい場合がある。

そのため、実際に問題を解き、時間がかかりそうだと判断した場合には、飛ばして次の問題進むことも１つの手であるかもしれない。

時間的に厳しい試験であるため、先に進めることも必要である。

語彙・構文がやや難解

問題は、標準レベルであるが、文章自体が習っていない語句の出題や構文が複雑であるため、読みづらさがある。

問題量が多い　

１つ１つが短い文章で、問題数は少ないが、大問が７つあるため、躓くと時間的に厳しくなることがある。

そのため、時間配分が非常に重要となってくる。

日頃から速読できるように多く長文の学習を重ねることも大事だろうし、知識問題は瞬時に解けるようにするために、主要な教材の反復を重ねていきたい。

大問5は独特な単語問題　

慶應の看護自体は、独特の出題形式となっているが、特に大問５は独特の問題になっている。

これは、日本語から英語の単語を答えさせる問題だ。

英単語から日本語訳を勉強している人は多いと思うが、逆のパターンで問題が出題されるため、しっかりと学習をしているかどうかで差が出てくるだろう。

数問は聞きなれない単語が出題されることがあるが、そこまで難しい問題ではない。

しかし、試験で答えられない可能性もあるため、日本語から英語を答えられるようにする日頃から練習をしておくとよいだろう。

慶應看護医療学部英語の対策 　　

ここでは、慶應看護医療学部英語の対策についてまとめていこう。

独特な形式に慣れること

慶應看護英語のみに限らず、数学・化学・生物も全て問題の出題が独特であるため、慶應看護を志望する人は、先に過去問を解いておくと良いだろう。

それによって、問題形式やレベルを把握して勉強を進めておくことが重要だ。

語彙力・文法力UP

上記でも記載した通り、長文の中で語彙や構文がやや難しいため、語彙力や文法力を高め、構文の読解力を標準レベル以上まで上げておくとよいだろう。

しかし、この入試のためだけに対策をすると効率が悪いため、標準レベルまでの英語力を身に着けることができた場合、看護の対策として語彙力や文法力をワンランク上げておくとよいだろう。

だが、語彙は、知らない場合にも前後の文脈から意味を判断できる場合があるため、語彙を勉強しすぎるということは要注意だ。

鴨井　拓也(塾長)

純粋に語彙や文法問題が出題されるし、また長文でも語彙レベルはやや高めなため、入試本番まで語彙対策はしっかりと行ってた方がいいです。

各段落の位置づけを判断する

長文の中で空欄に当てはまるものを選択する問題が多く出題されるが、これを解くためには、全体の文章の中で各段落がどのような役割をしているのかということを正確に把握する必要がある。

それぞれの段落が全体の文章の中でどのような位置づけを果たしているのかということを読み解く訓練が必要だ。

また、論説文を速読するためのテクニックである「パラグラフリーディング」を一通り学習し、文章の構造やディスコースマーカーによる前後の関係を把握できるようになっておくと非常に便利である。

学習にさほど時間もかからないので、パラグラフリーディングはぜひとも習得しておいて欲しい。

英作文は見栄を張るな　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

去年の形式を考慮すると今年は、英作文が出題される可能性が低いかもしれないが、英作文が出題された場合には、難しい言い回しや表現を使う必要はない。

英作文の採点方法は基本的に「減点法」であるため、いかにミスのない文章を作るかが大原則である。

ミスがあった場合には、減点となってしまい、難しい文法を使うことで得点が上がるわけではないため、自信のある構文で文章を組み立てていくことが最重要になる。

鴨井　拓也(塾長)

英作文はミスのない英文で、なおかつ設問の要求に沿うように論理的な文章を書くことが大事だ。

信頼できる人に添削指導をしてもらうことも非常に重要。

捨て問を見極めよ

上記で記載した通り、標準レベルの問題の中に難しい問題が含まれているため、少し考えてもわからない問題は、飛ばして解き進めていくほうが良い。

時間が余ったら戻って解くことも可能であるし、最悪捨てても良い。ただ、最後の問題にまでたどりつかないということが起きてしまうと、全体の問題レベルが標準であるため、かなり差をつけられてしまう可能性がある。

そのため、難しい問題を飛ばす勇気をもつことが非常に重要だ。

鴨井　拓也(塾長)

慶應看護は問題量が多いので、多少わからない問題があっても問題ない。テキパキ問題を解くことを心がけよう。

慶應看護医療学部英語対策のおすすめ参考書　　　　　　　　　　　

ここでは、慶應看護医療学部英語対策におすすめの参考書を紹介していこう。       

シス単、パスタン準一級　　　

まずはシス単など標準的な単語帳を一冊丁寧に潰しておくことが大事だ。多義語や派生語まで含めて完璧に仕上げていれば十分慶應看護の英語に対応できるレベルになってくるかと思う。

さらに余力があるのなら、パス単準一級など、シス単よりもさらにレベルの高い単語帳を1冊追加しておくと完璧だ。

この２冊を完璧にできていると難関大学の対策までこなすことができるだろう。

シス単とパスタンは、頻出単語ごとに章がわかれているため、初めから出題の少ない単語を勉強するのではなく、よく出題のされやすい単語から勉強できるという効率の良さがある。

鴨井　拓也(塾長)

シス単は僕も受験生の時に使っていました。

使い方が非常に重要になるので、以下の記事から実際の使い方を確認するようにしてください。

リンガメタリカ

この単語帳は、それぞれの専門分野の文章があり、その知識の中で重要な単語が抜き出してある構成だ。

看護の文章は、論説文から小説の抜粋までの幅広い内容が出題されるため、手をつけておくとよい単語帳だろう。

看護であれば、生態系の知識やＤＮＡ関連の知識があれば有利であり、これは、看護の対策に限らず、他の英語の問題で出題される可能性がある。

最近の化学的な知識を吸収しつつ、重要な単語を覚えておくことで、様々な入試に対応することができるだろう。

鴨井　拓也(塾長)

看護や医療系の英文や単語は知っておいた方がいいと思います。余力があればリンガメタリカをしっかりやっておくのが非常にいいです。

スクランブル　

スクランブルを始めとして、ネクステージや、アップグレード、ビンテージなど、学校で1冊文法・語法・イディオムの網羅系の問題集を配布されていると思う。

どれを活用しても構わないので、この1冊は隅から隅までみっちり学習しておくことが大事だ。

特に慶應看護は文法・語法の問題が多い。知識面に問題がある場合、それが得点に直結してしまうことだろう。

英文法の知識を幅広く学習できる参考書で、量が多いと感じるかもしれないが、この１冊をこなすことで、よっぽどの難しい問題でない限りは、対処できるようになるだろう。

慶應看護の問題レベルは、そこまで高くないため、これをやっておくことで、対応することができるだろう。

肘井の読解のための英文法

これは、解釈能力を引き上げる参考書だ。

上述のシス単やスクランブルなど、単語帳と英文法の教材が完了したら、実際に着手してほしい教材だ。

文章のSVOなど文の要素を見た瞬間に頭の中で分解することができるようになる。

看護の英語は、難しい構文も含まれるため、しっかりとこの参考書で対策をしておくと長文を読む際に構文がわからないために読むのが遅れるということを防ぐことができる。

これは、長文読解を解くスピードにも関連してくるため、非常に参考にしていただきたい１冊である。

これは、標準的な参考書であり、時々難しい問題も含まれているため、この１冊を解くことで、様々な入試の読解に対応することができるだろう。

鴨井　拓也(塾長)

肘井の読解のための英文法は非常に良書。

単語、文法が完了したらぜひこなしてほしい。

ハイパーLV3、やっておきたい500　　　　　　　　　　　　　

この２冊は、難関大一般入試対策向けの参考書である。

様々な文章が含まれているため、長文読解のスキルを磨いてほしい。

上記でも記載した通り、それぞれの段落が全体の文章としてどのように位置づけられているかを意識しながら読むことが重要だ。

読んだ後で要素を確認していくという作業でもよいが、このような訓練をつむことで、看護の入試対策をしっかりとすることができるだろう。

このような長文問題を読んだ後には、読み込みを徹底しておくことで、長文のスキルを身に着けることが重要だ。

鴨井　拓也(塾長)

長文は解き終わってからの読み込みが非常に重要。文章を瞬時に読めるようになるまで、何度も徹底するようにしよう。

慶應看護医療学部英語のまとめ      

以上が慶應看護医療学部英語についてだ。

慶應看護の入試問題の英語は、独特な問題であるため、過去問を解くことでレベルや特徴を感覚的に把握することが重要だ。

また、問題は標準レベルであるため、このレベルの問題はしっかり得点し、難しい問題は取れなくても構わないという意識でいるとよいだろう。

英語は、500点満点中300点という配分であるため、英語の対策はしっかりとしておくとよい。

しかし、看護の英語だけに対策をすることは望ましくなく、問題は標準レベルであるため、基礎固めをしっかりとし、過去問と大問５の単語問題や独特な問題の対策をしておくと効率的だ。

また、慶早進学塾では、無料受験相談を行っているため、慶應看護医療を志望している人は、ぜひ活用していただきたい。

鴨井　拓也(塾長)

看護をはじめ、慶應を目指す人はぜひお気軽にお問い合わせください。適切なアドバイスをさせていただきます。