慶應義塾大学総合政策学部(SFC)の英語の傾向と対策
2020年11月01日 | 慶應義塾大学
慶應義塾大学には日吉キャンパス、三田キャンパスのイメージが強いが、実はキャンパスは6個ある。その中でも今回は湘南(S)藤沢(F)キャンパス(C)にある総合政策学部と環境情報学部について書いていく。
SFCと言われると総合政策学部と環境情報学部のことを指すことが多く、これらの学部の一般入試の出題は独特なものが多いため専用の対策を積む必要がある。特に総合政策学部の英語は年によって若干の難易度の違いはあるものの、全体的に非常に難易度は高い。
今回は総合政策学部の英語の対策について詳細に書いていくので、この記事に書かれている内容をよく理解して対策するようにしてほしい。
総合政策の英語はかなり難しいので、しっかり対策しよう!
慶應総合政策英語の基本情報
まずは慶應義塾大学総合政策学部の英語の基本情報を順番に確認していこう。
科目
総合政策学部の受験は選択科目があり、以下の3つの型に分けられる。
- 英語型:小論文、英語
- 数学型:小論文、数学
- 英数型:小論文、英語、数学
英語が受験科目に含まれているのは「英語型」と「英数型」の2つになる。
配点
- 英語型:小論文200点、英語200点
- 数学型:小論文200点、数学200点
- 英数型:小論文200点、英語・数学200点
いずれにしても小論文とそれ以外の科目で200点ずつ1:1の割合となっている。
合格最低点
英語型(英語と小論文合計での最低点)
年度 | 合格最低点 | 得点率 |
2017 | 268 | 67.0% |
2018 | 277 | 69.3% |
2019 | 261 | 65.3% |
2020 | 246 | 61.5% |
英数型(3教科合計での合格最低点)
年度 | 合格最低点 | 得点率 |
2017 | 274 | 68.5% |
2018 | 300 | 75.0% |
2019 | 277 | 69.3% |
2020 | 246 | 61.5% |
合格最低点は毎年多少の変動はあるもののだいたい250点〜270点前後となっている。
形式
試験時間は120分となっている。
大問の数は例年毎年3題出題で構成されており、英数型の場合はそのうちの2問が指定されているような形になっている。英語型の人は3題全てを解く必要がある。
大問ごと見ていくと、それぞれ大問によって全く違った傾向の問題が出題されているということはなく、どれも同じような形式となっている。
まず長めの長文が与えられ、最初に空所補充の問題がある。空所補充問題は語彙・熟語力、文法力、構文は握力などに関する設問を主であるが、論旨の流れ、倫理関係に関する設問もかなりあり、単なる語句・文レベルにとどまらず、文章全体の内容・論理構成まで読み取れるかどうかが重要になる。
その次に読解に関する問題として内容説明の問題や、内容一致の問題がある。読解に関する問題では例年ほぼ英文の順列に設問が配列され、読みながら解答するのに適した形式である。しかし、問題や年度によって必ずしも順序通りでないこともあるので注意が必要である。
慶應総合政策英語の特徴
私のツイートでこのような投稿をしている。
慶應義塾大学総合政策学部の英語の特徴を順番に確認していこう。
語彙レベルが非常に高い
とにかく語彙レベルが非常に高い。他の私大とは比べ物にならないくらい語彙レベルが高いため、語彙に関してかなり深くまで突っ込んだ勉強をしなくてはならない。
慶應大学や早稲田大学の一般的な学部の問題であれば、基本的にはシス単プラスアルファでなんとかなる場合もあるが、総合政策学部を本気で狙う場合にはさらにレベルの高い単語帳を1,2冊やり込んでおく必要があるだろう。
それほど語彙レベルが高くなっているというのが総合政策学部英語の最大の特徴であると言える。
総合政策の英語はなんといっても語彙レベルが高い。単語帳は複数冊潰しておきたい。
本文の内容が高度
本文の内容がかなり高度になっていて、日本語として理解するのも大変ことがしばしばある。また、SFCの英語は背景知識を持っていないと理解するのが難しいような問題がよく出題される印象がある。
そのため背景知識の学習も合わせてやっておくと良いだろう。科目は全く違うが現代文が得意であったり、現代文の学習で色々な背景知識を学んでいる人は取り組みやすくなっているかもしれない。
このような内容理解の対策も非常に重要になってくる。
日本語理解力が乏しい人はかなり厳しいね。
難しい文章を読み、理解する練習を日頃から行いたい。
記述式の設問は無し
記述式の設問はなく、基本的にどれも選択式の出題になっている。空所補充も3択で示されていて、読解に関する内容説明や内容一致の問題に関しても4択問題になっている。
そのため英作文の対策を頑張らなければいけなかったり、日本語訳を日本語の表現に気をつけてできるようにしなければいけないといった対策は考えなくても良い。
マーク型の問題が得意な人に関しては有利になるのではないだろうか。
慶應総合政策英語の対策
実際に慶應義塾大学総合政策学部の英語にはどのような対策が有効なのだろうか?ここで実際の対策方法を確認しておこう。
語彙の徹底強化
語彙の強化は入試本番まで続けるべきである。
前提としてまずは基本的・標準的な単語帳である、シス単やターゲットを1冊完璧に終わらせよう。これができていないとお話にならない。
なぜなら、ここからさらにパス単準1級やリンガメタリカなどのより高度な単語帳をもう1冊終わらせることが必要だからだ。基礎的な単語帳を完璧にした上でより高度な単語帳を用いてさらに語彙レベルを高めていくことが必要になる。
また、日頃から語彙レベルの高い難しい長文を読み解いていき、固有名詞以外は適宜語彙を回収して覚えていく、というような方法で語彙レベルを徹底的に強化していく必要がある。
こういった学習をいかに粘り強くやれるかどうかで対応力がかなり変わってくるだろう。
背景知識の強化
内容として高度な内容の文章が出題されるのが総合政策学部の英語の特徴となっているため、日本語として理解できないような文章が出てきた場合はかなり解くことが苦しくなる。そのため、SFC対策の中で小論文の対策をする際に国語力を伸ばすことが英語の背景知識の強化にも繋がり重要となってくるだろう。
具体的な対策法として例えば、様々なテーマの比較的難しい文章を読み解いていくということを日頃から欠かさないようにすることは効果的だろう。このように難しい英文をじっくり読むという練習を積み重ねていった人が結果的にSFCの英語はかなり読めるようになるだろう。
また、おすすめの参考書としても紹介するがリンガメタリカのような参考書はSFCを受験する人はぜひやっておくと良い。
過去問演習は欠かせない
形式がかなり一貫しているということもあり、総合政策学部を受験する人は過去の年度まで遡って過去問演習を行うようにしてほしい。それこそ2000年代前半のものまで遡って過去問演習を行っても良いだろう。
特に2000年代の総合政策学部の英語の出題は非常に難しいため、そのレベルまで慣らしておくと近年のものは簡単に感じられるかもしれない。
また空所補充の問題などのコツを掴めるようになってくるため、過去問演習はしっかりやっておくようにしよう。
環境情報学部の過去問も確認
総合政策学部よりも環境情報学部の英語の方が若干簡単な気がしないこともないが、大幅に総合政策学部と違うというようなことはないため、環境情報学部の過去問も合わせて演習しておくようにしよう。
このようにとにかく英語は突っ込んだ勉強をしておく必要があるため、帰国子女がSFCに多く受かる要因はこういった所にあるのかもしれない。
慶應総合政策英語のおすすめ参考書
総合政策の英語対策として何冊かおすすめの参考書がある。
ここで内容を共有しておこう。ぜひこれらの参考書をやり込むようにしてほしい。
リンガメタリカ
リンガメタリカは背景知識を学習しながら、高度な英文を読むことができる。そして、その背景知識に合わせた語彙を強化することができるため、慶應の総合政策学部の対策としては非常に良い参考書である。そのため、SFCを受験する人にはぜひやっておいてもらいたい参考書である。
ポレポレ
ポレポレなどの難しい英文解釈の教材は1冊はやっておいた方が良いだろう。このレベルの英文をスラスラ読めるようにしておくということは非常に重要である。
登木の実況中継私大編
登木の実況中継は非常におすすめの参考書である。特に英語が難しい大学を受験する人は是非登木の実況中継をやって欲しい。
この参考書で難しい英文の読み方、解き方を学んでおくととても役に立つだろう。
総合政策、環境情報の過去問
これは先ほどおすすめした通り、SFCを受験する上で過去問演習は欠かせなくなってくる。
そのため過去の年度まで遡って赤本を購入したり、東進の過去問データベースに登録すればかなり昔の年度まで遡って演習できるためおすすめである。
まとめ
以上が慶應大学総合政策学部の英語の傾向と対策である。
いかがだっただろうか?
総合政策学部の全体の話や他の科目の対策は以下の記事から確認することができているため、ぜひチェックするようにしてほしい。
SFCを受験する場合、小論文の対策の方が正直重要になってくるとは思うものの、英語に関してはかなり突っ込んだ学習をする必要があるため、一筋縄ではいかないつもりで対策を進めて欲しい。
また、慶早進学塾では慶應大学総合政策学部にも数多くの合格者を輩出している。もしどうやって対策をすれば良いかわからなかったり、一緒に対策したいという人は是非一度無料相談や無料体験にお越しいただき、合格を掴む糸口となれば良いと思っている。
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