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【完全攻略】早稲田大学法学部の英語の傾向と対策

2022年06月26日 | 早稲田大学

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あなたは早稲田大学法学部の受験を考えている方だろうか?

もし受験を考えているのなら、必ずこの記事を最後まで読んでほしい。

私立大学文系学部の中で、早稲田大学法学部は慶應義塾大学法学部と共に最高峰の部類に入る。

そして、とりわけ早稲田大学法学部は英語に非常に特徴のある出題となっている、

早稲田大学法学部を合格するにあたって、最も重要な科目は間違いなく英語である。英語を攻略することができれば、合格圏まで到達しやすくなるだろう。

そこで、今回は早稲田大学法学部の英語について詳しく解説していこうと思う。

受験を考えている人は、ぜひ参考にしていただきたい。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

ちなみに早稲田法学部と同時に慶應法学部を考えている人は、こちらの動画もぜひご確認ください!

早稲田法学部英語の基本情報

まずは、早稲田大学法学部の英語の入試について基本情報を押さえておこう。

時間/配点

英語の試験時間は90分で、各科目の配点は以下のようになっている。

  • 英語:60点
  • 国語:50点
  • 地歴・公民or数学:40点

数学を選択した場合には、共通テストの「数学Ⅰ・A」「数学Ⅱ・B」の合算得点を40点に調整して使用することになる。

以上から考えると、3科目で150点満点のうち英語は60点となっており、他の科目よりもやや高い配点となっている。

なお、早稲田法学部については全科目において得点調整が行なわれるため、注意しておこう。

出題形式/解答方式

早稲田法学部の英語では大問が7~8つほど出題される。

内訳としては、冒頭に長文読解が2つ、最後に英作文問題が1つ、間のその他の問題は文法問題となっている。

文法問題としては、空所補充や正誤、語句の並び替えの問題が出される。

文法の並び替え問題と英作文問題については記述式となっているが、他は全てマーク式となっている。

早稲田法学部英語の特徴

それでは、より具体的に早稲田法学部の英語の特徴について確認していこう。

多種多様な出題

やはり早稲田大学法学部の英語の最大の特徴は多種多様な出題形式にある。

長文読解の出題は当然として、文法問題も一般的な4択の問題だけではなく、正誤問題、整序英作文も出題される。

それだけではなく、最後に控えているのがイラストをもとにした自由英作文だ。

よくある自由英作文は何かテーマが与えられていて、それに立場を示しながら記述をするという形が一般的だが、早稲田大学法学部の自由英作文はイラストが何を描かれているかを読みとり、文章化していく必要がある。

そして、長文読解に関しても、文章量が非常に多く、設問における選択肢の数が極めて多い。

以下で、このような多種多様な出題の実際の中身について確認していこう。

長文読解

年によって大問数は異なるが、毎年2〜3問程度大問として出題されている。

読まなければいけない文章量が非常に多く、また文章の難度も比較的高いといえる。

そして早稲田大学法学部の長文における最大の特徴は、選択肢の数の多さだろう。

各パラグラフの要旨を大量に用意された選択肢から一つずつ該当するものを選ぶという設問である。

一問一問該当する選択肢を確実に選んでいくのは、おそらく非常に骨の折れる作業であり、ここを突破することができるかどうかが最大の鍵と言えるだろう。

文章量も多く、設問の形式から、通常よりも速く正確に読み解く能力が必要不可欠であると言える。

文法問題

年によってやや出題が変わるが、一般的な4択の文法問題、整序英作文の問題、正誤問題などが出題される。

この中で注意すべき設問は正誤問題だろう。

早稲田大学社会科学部や人間科学部などでも同様の出題形式の問題が出題されているが、4つ引かれている下線部から誤りのある選択肢を選ぶというものだ。

これだけであればさほど苦労はしないが、誤りのないものは5つめの選択肢としてNO ERRORの選択肢を選ばないといけないという内容が難易度を引き上げている。

とはいうものの、文法問題はいずれも標準的な知識が問われているものが多く、基本に忠実な対策をおこなっていれば、十分合格点を取ることができるのではないだろうか。

風刺画についての自由英作文

3つ目の特徴は、風刺画についての英作文問題が出されるところだ。

絵を見て英作文を書かせる問題は、他の大学や学部ではない、早稲田法学部独特の形式となっている。

この問題を解くためには、まずは絵を見て“どういうことを言いたいのか”ということを把握しなければならない。

これができなければこの問題を解くことはできないため、本当に重要なポイントだ。

過去問を解いてみると傾向が分かってくるかと思うが、難しい表現や語句を使わなければ解答できない問題となっており、本当にしっかりとした対策が必要となる。

可能な限り自分の使いこなせる表現に直して、自分の使える言葉で書いていくことが英作文の基本テクニックにはなるが、そのあたりについては次の対策のところで説明しよう。

早稲田法学部英語の対策

では、具体的にどういった対策をしていけばよいのかというのを詳細に説明していこう。

速読力の強化

早稲田法学部英語の対策としては、速読力を上げることが大切だ。

他の学部においても言えることだが、その中でも特に法学部については速読力がなければ話にならない。

本文だけでなく選択肢も全て長いため、全体としてかなりの文章量がある。

問題内容についても、大体分かっているだけでは全く得点にはつなげられない。

全体を把握しつつ細かい内容もしっかりと把握しなければならない、まさに“マクロとミクロの読解が必要”と言える内容となっている。

そのため、速読力はあって当たり前で、その上で文章全体の概要や構成を理解し、細かい点についてもしっかりと精読できるような“根幹の英語力”というものが必要となるだろう。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

速読に関して勘違いしてほしくないポイントとして、当たり前に文章を読んで、その速度が結果的に速かったという状態を作ることです。英語力が足りていない状態で中途半端に速読を意識すると、逆に英文が全く頭に入らないという状態に陥ります。確固たる英語力があり、結果的に速読できているという状態を目指してください。

パラグラフの内容を一言で言い換える国語力

法学部の英語は、各パラグラフの内容を一言で言い換えるような問題が出題される。

先ほどの項目の速読力とあわせ、そのパラグラフが一言でいうと、何をテーマにしているのか、また何を主張したいのか、これをすぐに言語化することのできる人は、テキパキ設問を解くことができるはずだ。

そういった意味で、法学部の英語は国語力があるかどうかが非常に重要だと言える。

常日頃から、結局何を言いたいのか、一言で言ったらどういう内容なのか、という内容を頭の中で整理する練習をするようにしよう

徹底した文法問題の対策

早稲田大学法学部は、単独で文法問題が出題され、またその数も早慶の他学部に比べてかなり分量が多い。

文法や知識面の充実具合がそのまま得点に直結するということである。

スクランブルやビンテージといった文法の教材を本当に隅々まで理解し、暗記しておくようにしよう。

また特に正誤問題を中心に数多くの問題に触れておくことで、ここの分野を得点源にすることができるだろう。

英作文は過去問で慣れること

対策の4つ目として、英作文問題は過去問で慣れておくことが大切だ。

まずは絵を見て“どういうことを伝えたいのか”を把握する必要があるが、ここでつまずいてしまうと絶対にこの問題を解くことはできない。

さすがにこの問題を入試において初見で解くことはないかと思うが、意外と抽象的な絵で初見だと戸惑うことがあるだろう。

過去問を見ていくと同じような形式でばかり出題されているため、まずは過去問を使って問題内容を頭の中に入れておこう。

その上で、英作文において必要な型や、自分の使いやすい言い回しをできるだけ蓄積しておくことが必要だ。

早稲田法学部の英語においては、英作文の対策が本当に必要となってくる。

国公立受験と併願している人や英検や外検で勉強している人は、そこでしっかりと対策ができているため、ここに向けて対策する時間は少なくて済むかもしれない。

しかし、そうでなかった人は英作文については本当にここでガッツリと対策をする必要があるため、頑張ってもらいたいところだ。

文法問題と英作文で取りこぼさない

筆者である私自身の意見として、早稲田大学法学部の英語を攻略する上で、先に文法問題と英作文を試験時間の前半で片付けてしまうのがいいと考えている。

早稲田法学部の英語を実際に解く上で、最も時間がかかり労力を奪われるのが、やはり長文読解の選択肢の数の多さだろう。ここで時間を使いすぎてしまい、残りの設問を解くことができないという状態になってしまうことが最悪である。

そのためまず先に文法問題、英作文の問題をスピーディーに片付けていき、残り時間目一杯使って長文読解の問題を攻略するというのが良いと考えている。

また、文法問題、英作文の問題はいずれも対策をすれば確実に合格点を取ることのできる設問たちである。

もちろんNO ERRORの選択肢のある正誤問題、イラストの出題される英作文など難しい側面はあるが、いずれも事前の準備をしっかりしておくだけで、比較的容易に得点源にすることのできる設問である。

先にここを片付け、かつ高得点を取れる状態にしておくということをしておくべきだろう。

早稲田法学部英語対策のおすすめ参考書

それでは、早稲田法学部の英語で合格点を確保するためにおすすめの参考書を紹介しよう。

全部で4冊紹介するが、ぜひしっかりとチェックしてもらいたい。

旺文社 英検準1級 でる順パス単

1冊目は、旺文社から出ている「英検準1級 でる順パス単」だ。

単語帳にはいろいろなものがあるが、この「準1級パス単」はその中でもレベルが高いものとなっている。

早稲田・慶応の文系を受ける人で、法学部・社会科学部・国際教養学部といった英語の難易度が高いところを目指す人にとっては必須の1冊となるだろう。

内容の構成としては、タイトルにあるように“でる順”にA・B・Cという3章に分かれている。

それほど英語が難しいところでなければBまで、早稲田法学部であればCまでやるというふうに、受ける学部の英語のレベルに合わせて範囲を自分で調整することができるところが、この参考書の利点だ。

この「準1級パス単」でしっかりと学習しておけば、法学部の英語でもある程度対応できるようになるだろう。

桐原書店 頻出英文法・語法問題 1000

おすすめの参考書2冊目は、桐原書店から出ている「頻出英文法・語法問題 1000」だ。

英文法の参考書には、「スクランブル」や「UPGRADE」、「Vintage」、「NextStage」などがあるが、「頻出英文法・語法問題 1000」はそれらよりもランクが一つ上の難しい参考書となっている。

早稲田・慶応のなかでもそれほど英語が難しくない学部を受ける人や国公立でも東大・京大あたりのレベルを受けない人であれば、この参考書に手を出す必要はないが、早稲田法学部レベルの英語となれば、この参考書をしっかりとやりこんでもらいたいところだ。

また、この参考書では解説のページがとても詳しく、1問解くごとにプラスαの知識を吸収することができる。

とにかくやりこんでおくことで、早稲田法学部に向けてもしっかりとした対策をすることができるだろう。

この参考書でも扱われていないような内容の文法問題が本番で出題された場合には、文脈などである程度答えを絞り、それ以上はもう時間をかけずにサッと丸を付けて進めていこう。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

桐原1000は早稲田大学法学部対策だけでなく、早慶の英語対策で非常におすすめの教材です。以下からその内容を確認することができます。

河合塾 やっておきたい英語長文500・700

おすすめの参考書3冊目は、河合塾から出ている「やっておきたい英語長文500・700」だ。

これは長文読解対策の参考書となっている。

この「やっておきたい」シリーズは、300から始まって500・700・900と難易度が上がっていく。

早稲田・慶応の法学部以外の難易度であれば500までをしっかりとやりこみ、法学部あたりの難しいレベルであれば700までしっかりとやりこんでもらいたい。

そして、先ほど述べた法学部を受けるにあたって必須の速読力については、この長文を読み込むことでとにかく磨いていきたいところだ。

また、長文問題演習においては、問題を解いて解説を読み日本語訳を見るところまではサッと終わらせよう。

その後に本文をしっかりと読み込むことが本当の勉強と言えるからだ。

目安としては20回ほど読み込んでほしいところだが、ここで大切なポイントがある。

それは、音読ではなく黙読で読み込むことだ。

なぜならば、声に出して読むとどうしても発音などの話す方に、意識の一部が向いてしまうからだ。

また、音読ではスピードにも限界が来てしまうため、速読力アップのためには必ず黙読での読み込みをしっかりと行なっていこう。

1つの文章をこれ以上ないくらいのスピードで読めるようになったらその問題を終え、次に進むという形で学習を進めていこう。目安は20回以上だ。

この黙読での読み込みをしているかどうかで速読力には圧倒的な差がついてくる。

問題を解いて解説を見るだけで終えてしまうと長文を解く意味がないため、むしろ読む込みのために問題をまず解くという意識を持って進めていってもいいだろう。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

共通テストレベルではほとんど失点しないことを大前提に、こういった文章量が多く、やや難度の高い読解演習を重ねていくべきです。やっておきたいシリーズの記事は以下から確認することができます。

語学春秋社 登木健司 難関大英語長文講義の実況中継

おすすめの参考書4冊目は、語学春秋社から出ている「登木健司 難関大英語長文講義の実況中継」だ。

この「登木の実況中継」は英文解釈の参考書となっている。

これを活用することで、とても難しい構文が使われている英文についても、その構造やSVCがどうなっているかということを読み取れるレベルに持って行くことができる。

長文が11個収録されているため、先ほどの「やっておきたい長文」と同様に、問題を解いたら解説を読み込んで日本語訳を読み、その後に黙読の読み込みを行なっていこう。

解説のところではそれぞれの難しい構文について詳しく書かれている。

例えば、修飾されている語句と修飾している語句の位置がかけ離れている場合に、“実はこのようにかけられている”というふうに解説されていて、内容をきちんと読み解くことができる。

そのあたりの理解を深めておくと、本番において難しい構文が出てきた場合にもきちんと対処できるだろう。

長文問題においては、やはり背景知識があって内容をイメージできるとスラスラと読み進めることができる。

しかし、そうであっても途中で難しい構文が出てくると、一気にそこで時間を取られてしまうためとても厄介だ。

英文解釈のところで、いかにそういった難しい構文も精読できるかという能力も速読力につながってくるため、ここは絶対に外せないポイントと言えるだろう。

早稲田法学部英語のまとめ

今回の記事で取り上げた早稲田法学部の英語については、トップレベルで難しいと言える。

英作文についてはある程度対策しておけばそこまで難しいレベルではないが、その他の長文・文法については本当に難しい内容となっている。

これに対応するためには、英語の本当にいろいろな能力をしっかりと固めてやっていくことが必要だ。

また、今回の記事で紹介したような選択肢を覚えるなどのスキルを身につけておかないと、なかなか得点につなげることが難しい。

ある程度の英語能力がある人でも演習をたくさん解いて、紹介したような解き方などを身につけていないと点を取れないほどである。

先ほど述べた、出題傾向が似ている国際教養の過去問も使って、何十年分もさかのぼって根気よく演習を積み重ねていこう。

鴨井 拓也(塾長)
鴨井 拓也(塾長)

英語だけではなく、国語も公開しているので、そちらもご確認ください!

          

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鴨井 拓也(塾長)
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