【早慶最高難度】早稲田大学先進・創造・基幹理工学部の英語の傾向と対策
2021年08月24日 | 早稲田大学
早慶の中で最も英語の難易度が高い学部はどこだろうか?
慶應法学部や、SFC、早稲田社学など、英語が難しい学部は色々思い浮かべることができるが、その中でも早稲田大学理工学部の英語が一番難しいのではないだろうか?
今回は早慶英語最難関の1つの、早稲田大学の理工学部の英語について傾向と対策をお伝えしたい。
Youtubeで挑戦企画としてたびたび取り上げられるほど、難易度が高いと巷でも有名な早稲田理工学部の英語。
その内容は一体どのようなものなのかを紐解くと共に、対策の立て方を見ていこう。
早稲田理工の英語は本当に難しいので、この記事をしっかり読んでどのように対策すればいいか確認しよう!
早稲田理工英語の基本情報
まずは早稲田大学理工学部英語の基本情報について確認していこう。
配点
360点のうちの120点が英語の配点。
残りの配分は120点が数学、化学と物理がそれぞれ60点ずつにて、計360点満点の入試問題である。
理工学部ということで理数の方が配点が大きいと思いがちだが、英語だけで配点の3分の1を占める。
出題形式
大問5問による構成で制限時間は90分。
回答は全てマーク式になる。
早稲田理工学部英語の特徴
それでは早稲田大学理工学部の英語の特徴について確認していこう。
難易度最高レベル!
評判通り、その難易度は最高レベル。
理系学部であるにも関わらず、数ある入試問題の中でも群を抜いて難しい。
正直なぜ理系の入試においてこんなに難しい問題が設定されているのかは分かりかねるが、その目を疑うくらいの難易度であるという事はしっかり頭に置いておきたい。
以下に具体的に何が難しいかについて言及してある。
その内容を順番に確認していこう。
選択肢の英語ですら難しい
まず、問題文すべてが英語で書かれているということが、初見で難しく見える一つの要因だ。
ただしこれは何も早稲田大学理工学部だけの特徴というわけではなく、他の学部でもこのようになっている学部は多い。
しかし難しいといえるのはもちろんこれだけではない。
読み進める上で問題文の長文がとても難しいが、それのみではなく、設問内の選択肢の英語に至るまでも難しく読みにくい。
極めつけに、文章の内容が論説文なのだ。
論説文は、理系の知識を伴わないと読みづらかったり使われている語彙が専門的であったりするため、内容の把握自体に非常に難易度を要する。
さらに構文の形式もめっぽう難しく、また文章の一文も長いため、どこがどういう風につながっているかというのが瞬時に理解しづらいのだ。
早稲田理工の英語は、かなり対策をしっかりとやっている人でも知らないような単語が文章内にたくさん出てくるし、把握できないような難しい構文がよく出題される。
このように、とにかく長文を読むのも難しい、内容を整理するのも難しい、最後に選択肢を読むのですらも難しいという、難続きの問題となっている訳だ。
理系知識も交えた論説文
次に、この論説文形式の長文問題がどのような構成となっているのかを見ていこう。
まず難しいほうの問題から説明しよう。大問の1つ目が長文読解。
ここはとにかく量が非常に多くて難しい。
そして大問4の長文もまた、1と同レベルに難易度が高い。
この長文は毎年理系的専門内容を含んだ問題となっていて、過去には数学的帰納法を説明したような論説文などが出題されたりと、内容そのものが論文や専門書を読みなれている人に向けた形になっている。
それゆえ、たとえ英語が非常に得意な人であったとしても、理系的な英語知識をしっかりもってないと中身が把握しづらいという内容なのだ。
一方その他の大問2・3・5についてはどうだろうか。
大問2は文の中の単語を並び替える形式の文法問題、大問3は空所補充問題と段落整序となる。
段落整序問題は内容をしっかり把握しておかないと解けないので難しいが、空所補充問題については比較的解きやすいと言えるだろう。
そして大問5は多義語の語彙問題なのだが、これも解くのに時間がかからないしそこまで難易度も高くない。
つまり、大問2・3・5が大問1・4に比べると比較的優しい部類の問題であると言える。
それ普通現代文や数学で出題するよね?という内容を英語で出してくるところ、また知識系の問題も少し発想力が必要だったりと、ただ英語をやっていればできるわけではないところに難しさがあります。
基礎レベルの問題もある
これまで難しい話ばかりをしてきたが、前項で述べたように比較的取り組みやすい問題もたくさんある。
そのため、その部分をいかに落とさないかというのがこの早稲田理工英語攻略の鍵となる。
その面では、前述した大問2・3・5の問題は可能な限り取りたいポイントだ。
あとは大問1・4に関してだが、問題も選択肢も非常に難しくはあるが、意外と向き合ってみると解くこと自体は思うより簡単な箇所もあったりする。
それゆえ、ここに関しては難しいからといって諦めてしまわず、ちゃんと問題と真摯に向き合い得点できそうなところには最後まで粘っていくような意識が必要だ。
早稲田理工学部英語の対策
大問は1から解くな
まず1つ覚えておいて欲しいのは、大問が5つもあってとにかく難しいので、90分の時間内で全て解くというのはまず不可能であるということ。
余談にはなるが、この難しくて有名な試験問題については、Youtubeでも数多くの企画動画が上がっているくらいなのだ!
英語の予備校講師で森田鉄也という方がいるが、この方発信の動画の中に『ネイティブスピーカーが解いても解けない早稲田理工英語』という類のものがある。
その中ではアメリカ教育を受けたネイティブスピーカーでも9問中5問しか正解していなかった。
目安としてはそのくらいの難しさなので、受験生レベルが全問を解こうとする姿勢自体をやめたほうが良い。
ではどうしたらよいかというと、まず大問1は非常に難易度が高くて解きづらいので、大問1からは決して解かずに、2・3・5から解いた方が良い。
その後の順番については、過去問を見ながら解きやすさなどを分析し、自分なりの解く順序をあらかじめ決めておくとよい。
パラグラフリーディングが効く!
とても難しい試験ではあるが、逆に言うと出題形式は論説文ばかりと決まっている。
この論説文を読む速読のスキルとして、パラグラフリーディングという手法がある。
論説文はある程度文の構成の型が決まっていて、特にこういう難易度が高くて時間内に解ききれないような長文に関しては、この手法が非常に有効だ。
過去にやり方についてこのブログ内でも触れているので、ここでリンクを紹介しておこう。
上記の内容を一応もう一度説明しておくと、論説文というのは形式としていくつかの段落に分かれており、その段落ごとにそれぞれ書かれている内容が異なる。
まず1つ目の段落には文章内で述べたい主張があって、次に2個目・3個目・4個目の段落でその主張に対しての根拠や例といった具体的に深掘りした内容が記される。
そして結論として、最後の段落にまた1と同じ主張が改めて書かれるという形式になっている。
全ての論説文がきちんとこの形に則っているかというとそうではないので注意が必要だが、ある程度はこの型に従って書かれている。
これを知っておくだけでも、例えば最初の段落と最後の段落の内容を先に読むと「文章内で主張したいポイント」が理解でき、その間の文章は具体例や根拠であると読みながら判断できる。
そしてこれはすべての論説文に言える事だが、1つの段落に1つの根拠か主張が1つという風に、段落1つごとに要点は1つと決まっているので、段落ごとにそれぞれの要点を意識して、まとめながら読むとよい。
本文の難易度≠設問の難易度
問題が非常に難しく、本当にこれで解けるのかという気分になってくると思うが、実際には設問を解くこと自体については意外と簡単なものある。
ここは文章の難易度に騙されず、ちゃんと取れる問題をしっかり取るという意識を持ちながら、粘り強く取り組む姿勢が必要。
早稲田理工の英語は非常に難しくはあるが、逆に言うとこれだけ難しいのだから、他の受験生だってそう容易に解けるものではない。
ただし基本の所だけはしっかりと得点しておかないと他の人と点差が開いてしまうので、難しすぎる問題を完璧に解く必要はない一方で、基本もしくは標準レベルまでの問題は確実に取っていくという意識が必要だ。
本文が完璧に読めなかったとしても、設問が合えばそれで問題ない。
できるところから着手していこう。
早稲田理工学部英語対策のおすすめ参考書
このように非常に難しい早稲田大学理工学部の英語で合格点を確保するためのおすすめの参考書を以下で確認してほしい。
システム英単語
まずは単語の参考書から説明しよう。
2つのおすすめのうち、最初はシス単について。これは様々な入試に対応できるようなしっかりとした単語帳である。
頻出の単語ごとに省が分かれていて、頻出のものから順々に単語帳に載っているというのが一つの特徴であり、効率的な英単語の勉強ができる。
そして5章目に多義語の章がある。
早稲田理工の英語については問5で毎年必ず多義語の問題が出題されるので、そして前述のとおり他の問題に比べれば簡単なレベルといえる箇所なので、ここはしっかり学習をしておいて必ず得点したいところ。
シス単などこういった単語帳を派生語、多義語含めて隅々まで攻略しておくことが非常に重要。
以下でやり方を解説してあるので、必ず確認するようにしてほしい。
リンガメタリカ
もう1冊、リンガメタリカという一般入試対策向けの単語の参考書をおすすめしたい。
これは話題別の英単語参考書となっていて、現代の自然科学や理化学など結構専門的な知識の論説文が事例として出てくる。
やっていると論説文の内容・ある程度の知識を頭に入れることができるし、その中で出てくる頻出の単語なども記載されている。
早稲田理工英語に頻出される論説文のテーマとして、このような専門的な分野のものが出ることは多いので、この参考書で難しい単語に対応しておくと、良い対策になると思う。
早稲田理工を受験するならリンガメリカは確実にやっておいた方がいい。
専門的な文章への対応力を確実に磨くことができます。
ポレポレ
非常に有名な英文解釈の参考書。
類書として、英文解釈の技術100や透視図などがあるが、最もポレポレをおすすめする。
問題が50問あり、テーマごとに正しく構文解釈できるか、正確に和訳することができるかを演習を通じて確認することができる教材である。
ライオンマークを中心に内容はかなり難しいが、このレベルまで読めるようになっておくと、早稲田の長文でも詰まらずに読めるのではないかと思う。
できれば入試本番までに必ず1度はしっかりと演習をして、読解の対策を万全にしておきたいところだ。
ポレポレは何度も何度もやり込んで完璧に習得してください。
ハイパートレーニングLV3
最後に長文攻略のための参考書を2冊上げよう。
まずハイパートレーニングLV3だが、これは論説文やテーマが重めの、比較的難しい長文の問題集となっている。
これの良いところは、CDが付いていて聞き込みもできるという所。
そして解説部分に文の構成やSVOの形式についても詳しく書かれているので、読解についてもセットで解説してくれているような形になっている。
解説の内容も非常に分かりやすい。
やっておきたい英語長文700
長文参考書の2冊目は、やっておきたい英語長文700。
やっておきたいシリーズは300・500・700とあるが、早稲田理工を受けるなら700レベルまではやっておいて欲しい。
ハイパーレベルシリーズとやっておきたいシリーズを比べると、ハイパーはCDがついていて聞き込みができ、且つ解説が結構詳しく書かれているというところが利点。
一方やっておきたいシリーズに関しては、解説がハイパーほど詳しくはなくCDもついてない。
ただし問題数がこちらの方が多く、ハイパーが10題程度に対してやっておきたいシリーズは20題ほどある(ただし、シリーズにより異なる)ため、量を多くこなしたいという人にはよりおすすめとなる。
ハイパートレーニング、やっておきたいシリーズなど長文の参考書はレベルが合っていればなんでもいい。
ただしやり方が非常に重要。まずはしっかりと正解目指して自力で問題を解くこと。ここを雑にやっては伸びない。
次に読み込みを徹底しよう。それを繰り返すことで読める文章が増えていく。
早稲田理工学部英語のまとめ
とにもかくにもこれに尽きるが、早稲田の理工の英語はとにかく難易度が高い。
まずは過去問でしっかりと、どのようなレベル・どういう形式の問題が出るのかという点を把握しておいて、更に大問をどういう順序で解いていくかを、自分なりに作戦として考えておくとよいだろう。
そして、難しいとは言いながら実は確実に解ける問題もあるので、いかにそれらを見落とさず、粘り強く取り組んでいけるかという部分がポイントだ。
標準レベルまでの問題は絶対に取っていくという強い意識で学習に臨んで欲しい。
そして内容は難解な論説文がほとんどなので、パラグラフリーディングの手法を駆使したり、文の内容を自分なりに図式化し簡潔に整理していく力も鍛えることも求められる。
日ごろから長文を読む際に、そのあたりを意識しながらトレーニングしていくとよいだろう。
早稲田理工の入試は、実は英語以外の数学・化学・物理については標準レベルといえる。
つまりその3教科でしっかり点を取れば、英語で多少つまづいても十分に挽回はできる。
とはいえ落としてすぎては不利になることは否めないので、可能な限り点を取るという粘り強さを持てるかどうかが鍵になる。
そのためにしっかりと作戦を立て、日ごろの学習から論説文の読み方や内容整理力に意識を置いて学習しておけば、必ず平均以上の点は取れるようになる。
難しいからと言って決して悲観的にはならずに、ここで他の受験生よりも少しでも高得点を取って優位に立つのだと、自らを奮い立たせて頑張って欲しい。
早稲田理工学部攻略において、数学や物理、化学の内容も確認してもらいたい。以下から全ての内容を確認することができるので、あわせて確認しておこう。
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